【ウルトラQ】#12「鳥を見た」感想。クロウはどこから来てどこに行くのか

ウルトラQのオリジナルアイキャッチ画像
ミケさん

あんのんはラルゲユウスを知ってる?
はるか古代にいた鳥類と爬虫類の中間生物なんだ。
タイムスリップできるらしいよ。

あんのん君

不思議な鳥だな。
タイムスリップする理由が気になったぞ。
エサを求めてさまよっているのか?

その朝。
静かに眠る動物園を突然襲った恐怖は何か。
そして倒れていた男はどんな鳥を見たのだろうか?

引用元:ウルトラQ12話(オープニングナレーション)
目次

【ウルトラQ】#12「鳥を見た」のあらすじ

港町近くにある動物園で異変が起きた。
檻の中の動物たちが一斉に逃げ出してしまったのだ。
翌朝、警官2人が現場にかけつけると、
飼育員が瀕死の状態で倒れていた。
彼は「鳥を見た」という言葉を残して亡くなる。
漁師たちはいつものように魚の水揚げを行っていた。
すると沖合に奇妙な帆船が姿を現わした。
万城目たちが帆船の調査をすると、意外な事実が明らかになった。
船は998年前から現代に来たらしい。
そして、中には文鳥にソックリな小鳥が紛れ込んでいた。

おもな登場人物(敬称略)

万城目淳(佐原健二)
星川航空のパイロット。怪事件に真摯に向き合う好青年。

戸川一平(西條康彦)
万城目の後輩。おっちょこちょいだが、たまに鋭い勘を発揮。

江戸川由利子(桜井浩子)
毎日新報のカメラマン。怪獣を恐れずに写真を撮る。

一の谷博士(江川宇礼雄)
世界的権威の学者。万城目たちの良きアドバイザー。

ゲスト出演

三郎(津沢彰秀)
港町で暮らす少年。文鳥のような鳥にクロウと名付ける。

登場怪獣(ラルゲユウス)

別名:古代怪鳥
身長:7センチ〜50メートル
翼長:100メートル
体重:300グラム〜1万5千トン
出身地:第三氷河期以前の地球
スーツアクター:不明

【ウルトラQ】#12「鳥を見た」の感想

ラルゲユウス、文鳥の時は本当に可愛いんですよね。

天涯孤独な三郎が見つけて、
クロウという名前をつけた気持ちがよくわかります。

海で溺れかかったクロウを三郎が助けたり、
村人にきつく叱られる三郎をクロウが助けるなど、
2人はとてもいい信頼関係を築きました。

クロウの正体は大型の古代怪鳥なんですが、
ずっと文鳥のままでいてほしかったですね。

何故なら三郎は港町の粗末な小屋で、
たったひとりで暮らしていたからです。

両親や兄弟姉妹、 あるいは学校の友だちがいたら、
クロウとお別れしてもペットロスにはならないでしょう。

でも、三郎はクロウ以外に心を許せる存在がいなかったので、
しっかりやって行けるのか心配です。

ラルゲユウスはリトラと同族なのか

クロウはもともと氷河期以前にいた鳥の先祖です。

鳥の先祖といえば原始怪鳥リトラがいますが、
クロウとの関連性が気になりました。

リトラがすべての鳥類の先祖で、
クロウはその進化系だと思われますが、
溶解液シトロネラアシッドは使えません。

幼体から成長する段階で、
街に被害を与えることになってしまいましたが、
飼い主の三郎と無理やり引き裂かれた怒りで、
暴走してしまったんでしょう。

人間と怪獣が共存するのは難しいですが、
何らかの方法で巨大化が防げたら、
三郎とクロウは楽しい日々を過ごすことができたでしょう。

クロウが港町にやってきた理由はわかりませんでした。

でも、三郎とは不思議な縁で結ばれていたので、
彼に会うために時を渡ったのかも知れません。

クロウは遠くへ飛び去ってしまいましたが、
三郎のことはずっと忘れずに見守ってくれますよ。

クロウと別れた三郎のその後

実はクロウを大事にお世話した三郎は、
初代ウルトラマンでも活躍しているんです。

科特隊少年隊員のホシノ・イサムです。

たぶん三郎はクロウがいなくなったあと、
ホシノ家に引き取られて、
ものすごく勉強したんでしょうね。

演者が同じですし、
ホシノ君の経歴が本当に謎なので、
勝手に脳内妄想してしまいました。

三郎はラルゲユウスと友だちになれたので、
ハイスペックな能力を持っていると思います。

万城目の活躍はほとんどなかったですが、
クロウを探す三郎にキャラメルをあげようとするなど、
優しいところを見せてくれました。

この話のロケ地は瀬戸内海だと思っていましたが、
神奈川県の真鶴でした。

いつか伊豆方面に旅行する機会があったら、
三郎とクロウのことを思い出して海を眺めてみます。

【ウルトラQ】#12「鳥を見た」の情報

本放送日:1966(昭和41)年3月20日
制作順:6
脚本ナンバー:7
脚本担当:山田正弘
音楽:宮内國郎
番組ナレーション:石坂浩二
特技監督:川上景司
監督:中川晴之助
視聴率:32.6%

ミケさん

最後まで読んでくれて、ありがとう。

あんのん君

またの来訪を待っているぞ。

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