妙香、SAGASが買収されるらしいぞ。
興津は策士だったが、上には上がいるもんなんだな。
経済界は大海原みたいだからね。
サメは強い魚だけど、海の生態系のトップはシャチなの。
それと同じような構図なんだろうな・・・
出典:アトムの童7話
「アトム玩具」が「アトムの童」に社名を変え、
新たなスタートを切って数年の月日が経つ。
従業員も増え、会社はかつての活気を取り戻していた。
そんな中、那由他(山崎賢人)と隼人(松下洸平)は、
ゲームクリエーターの交流会での出会いを通し、
次のステージを見据えるように。
その思いを知った海(岸井ゆきの)は社長として、複雑な気持ちを抱えていた。
一方、興津(オダギリジョー)は、
「SAGAS」の株が大財閥の「宮沢ファミリーオフィス」に、
大量取得され始めたことに危機感を覚えていた。
そこに、同社の社長・宮沢沙織(麻生祐未)が突然やって来る。
「宮沢ファミリーオフィス」の影響力は、
「アトムの童」にも忍び寄っていて…。
(公式サイトより引用)
おもな登場人物(敬称略)
出典:アトムの童7話
アトムの童の社員たち
安積那由他(山崎賢人)
天才ゲームクリエーター。ある事情から宿敵のSAGASに協力。
菅生隼人(松下洸平)
那由他の相棒だが、時として意見が対立する。
富永海(岸井ゆきの)
アトムの童の社長。那由他と隼人の意思を尊重する。
富永繁雄(風間杜夫)
海の父親。職人気質で娘の良き相談相手。
八重樫謙吾(でんでん)
アトムの童の専務。社員たちに食事やコーヒーを振舞う。
各務英次(塚地武雄)
天才造形師。いつも明るい社内のムードメーカー。
モッチョカフェ
森田聡(岡部大)
店長。ゲーム関連のイベントを開催した。
IT企業SAGAS
興津晃彦(オダギリジョー)
敏腕社長。宮沢ファミリーオフィスの工作で窮地になる。
小山田賢雄(皆川猿時)
役員。興津に協力していたが裏切った模様。
経済産業省
堂島由里子(西田尚美)
事務次官。SAGASを見限り宮沢ファミリーオフィスにつく。
宮沢ファミリーオフィス
宮沢沙織(麻生祐未)
社長。SAGASの株を大量取得し買収を画策する。
アトムの童7話の感想
出典:アトムの童7話
女性のラスボスは異例
勧善懲悪モノの日曜劇場には、必ず巨悪がいます。
- 大和田常務(半沢直樹2013)
- 坂東社長(ルーズベルトゲーム)
- 椎名社長(下町ロケット2015)
- 小原部長(陸王)
- 的場取締役(下町ロケット2018)
- 箕部幹事長(半沢直樹2020)
リストアップをみると男性ばかりなんですが、
アトムの童では女性がラスボスになるんですね。
こういう設定は大好きなので最高です!
実は私も「信長の野望」や「三国志シリーズ」をプレイする時に、
女性君主となって活躍したことがあるんです。
気に入らない勢力を倒すなど、
天下統一のためにいろいろやりましたが、
宮沢ファミリーオフィスの社長の考えは、
それに近いと思いました。
因みにファミリーオフィスというのは、
目先の利益で会社を買収するのではなく、
一族で共有する使命や価値観のため、
100年先の未来を見据える会社です。
いい感じなことを言っていますが、
要は自社の繁栄のために、
他社を思い通りに作り変えてしまうんですね。
ウルトラマンデッカーのスフィアは、
地球にいる怪獣に寄生して、
スフィア合成獣に変える性質があります。
宮沢ファミリーオフィスがSAGASにやろうとしていることは、
まさにそれと同じだったんですよ。
切羽詰まった興津は、
なんと犬猿の仲のアトムに助けを求めました。
どの面下げて来たのよ!
アトムのみんなはそう思ったでしょうが、
アトムロイドの特許と那由他たちが作ったゲームは、
興津の手の内にあるので、
SAGASとは切っても切れない関係なんです。
興津のこれまでが悪辣だったので、
また何か罠を仕掛けるかと思いきや、
彼はアトムの技術が世界に流出することに対して、
大きな危機感を持っていました。
さらにオリンピック競技として採用される、
eスポーツゲームを開発したいと、自らの夢を語ったんです。
この先、どうなるかはわかりませんが、
興津は根っからの悪人ではなかったようですね。
彼の周りにいる人間がクズだったのか、
あるいは那由他たちの心意気に感化されたのかも知れません。
スフィアのような宮沢ファミリーオフィスに、
SAGASが吸収合併されれば、
アトムによって開発された技術とゲームは、
二束三文の価値になってしまうでしょう。
那由他はそうなるのが嫌で、
「敵に塩を贈る」決断をしたんです。
アトムのご意見番の八重樫専務も、
「何か考えがあってのことでしょう」と言ってました。
ジョン・ドゥは決別していない
さて、再び袂を分かつことになったジョン・ドゥですが、
相棒なのに意見が一致しないですね。
確かにアトムとSAGASの対立を考えれば、
隼人が嫌悪感を示すのは無理ないです。
それに興津は今までのことを謝罪しないで、
いきなり「助けてほしい」と頼みましたから。
でも、アメリカのゲーム開発者の人、
本当に信じちゃって大丈夫なんでしょうか。
普通にアトムと業務提携すれば、
ウィンウィンだと思うんですけどね。
宮沢ファミリーオフィスは、
経産省の事務次官にまで手を回していたので、
ジョン・ドゥの仲を引き裂くという策も、
当然のようにやってるでしょう。
アトムロイドの技術を守るためには、
ジョン・ドゥの力が必要ですが、
那由他は隼人がいないと空回りしてしまいます。
だからSAGASに協力するのは、
2人じゃないとダメなんです。
隼人はけっこう強情なところがあるので、
このままケンカ別れしそうな気もしますが、
一杯食わされたとわかれば、
シアトルから那由他のところに戻ってくるはずです。
予告で興津が「君たちのプレゼンにかかっている」と言っていたので、
ジョン・ドゥの2人は決別していないと思います。
あと、山崎努さんが最後の鍵を握る人物になりそうですね。
彼というとルーズベルトゲームで言った、
あの名言を思い出します。
アトムとSAGAS。
戦国時代の上杉と武田みたいですが、
ここはひとつ一致協力して、
宮沢ファミリーオフィスの野望に打ち勝ってほしいものです。
アトムの童7話のセリフ集
出典:アトムの童7話
安積那由他
菅生隼人
富永海
富永繁雄
八重樫謙吾
堂島由里子
宮沢沙織
興津晃彦
アトムの童7話の基本情報
出典:アトムの童7話
本放送日:2022(令和4)年11月27日
脚本:神森万里江
音楽:大間々昂
演出:山室大輔
制作著作:TBS
視聴率:8.9%
最後まで読んでくれて、ありがとな。
またのご訪問をお待ちしています。