【アトムの童】６話あらすじと感想。那由他たちのリトライ（再挑戦）

出典：アトムの童６話

ＳＡＧＡＳにより買収されてしまったアトム玩具。
それから一年の月日が経ち－。
那由他（山崎賢人）をはじめとする元社員たちは、
今何を思うのか。

（公式サイトより引用）

おもな登場人物（敬称略）

出典：アトムの童６話

老舗メーカーアトム玩具

安積那由他（山崎賢人）
天才ゲームクリエーター。アトム玩具の買収後は学童の指導員に。

菅生隼人（松下洸平）
もうひとりのジョン・ドゥ。アトム玩具の買収後はスバルの契約社員に。

富永海（岸井ゆきの）
アトム玩具の元社長。やよい銀行融資課に復職する。

富永繁雄（風間杜夫）
アトム玩具の先代社長。会社再建を諦めていない。

八重樫謙吾（でんでん）
アトム玩具の元専務。ＳＡＧＡＳの社員になっていた。

各務英次（塚地武雄）
天才造形師。那由他の新ゲーム開発に協力する。

モッチョカフェ

森田聡（岡部大）
店長。那由他の良き友人で何かと協力する。

やよい銀行

井出大（馬場徹）
融資課の職員。海の先輩にあたる。

ＩＴ企業ＳＡＧＡＳ

興津晃彦（オダギリジョー）
敏腕社長。ゲーム「アトムワールド」を大ヒットさせる。

相良晶（玄理）
パブリッシャー。以前から隼人に接近している。

経済産業省

堂島由里子（西田尚美）
事務次官。日本のオンラインゲーム業界を左右する人物。

三ツ木南小学校の関係者

中西美佐子（加藤ローサ）
翔太の母親。夫が単身赴任のため息子と２人暮らし。

中西翔太（岩川晴）
三ツ木南小学校の生徒。美佐子がワ―ママのため放課後は学童に。

上田真紀（原田佳奈）
ある生徒の保護者。子供にとってゲームは有害だと思っている。

アトムの童６話の感想

出典：アトムの童６話

ゲームの負の部分を描いたのは正解

ＳＡＧＡＳの衝撃的な買収劇で、
すっかり詰んでしまったかと思いましたが、
無事に那由他たちが再スタートできて良かったです。

『アトムの童』というドラマタイトルは、
新しく生まれ変わった社名だったんですね。

アトムのメンバーが再集結できたのは、
那由他が小学校の児童用に、
安全に登下校するためのゲームを制作したからでした。

学校へ行こう！

那由他は相棒の隼人だけではなく、
八重樫や各務の協力を得て、
楽しく交通ルールを学べるゲームを完成させました。

学童で仲良くなった翔太君は大喜びで、
お母さんの美佐子やママ友にも大好評でした。

「学校に行こう！」は子どもの知育はもちろん、
親子のコミュニケーションにもプラスになる、
とても素晴らしいものだったんです。

こういったゲームは業界で、
「シリアスゲーム」と呼ばれているんですよ。

ゲームはとかく、現実離れしたイメージで語られがちですが、
外科手術や車の自動運転のシミュレーションなど、
役立つ分野に使われることも多いんです。

「学校へ行こう！」は交通安全を学ぶゲームですが、
とても楽しいものだったので、やってみたくなりました。

それにこのゲームが保険会社に５千万で売れたことで、
那由他たちはアトムの社屋を買い戻すことができたんです。

まさに救いの神でしたね！

とはいえ、保護者の中には、
ゲームは有害だと主張する人がいました。

子供が夢中になりすぎて、
勉強や運動を怠ると思ったからです。

その意見は一理ありますね。

ゲームは本当に面白いので、
時間が経つのを忘れてしまう時があるんですよ。

私も３０数年前に、
「ドラクエ２」や「信長の野望」に出会った時は、
あまりの面白さに徹夜でプレイしました。

今は５０代半ばになったので、
そんな無茶な遊び方はしませんが、
ゲームというのは用法用量を守らないと、
体調不良を起こしたり、様々なトラブルの原因になります。

このドラマはゲーム開発者の奮闘を描くものですが、
「ゲームは素晴らしい！」と手放しで褒めるのではなく、
負の側面を描いたのは正解でした。

ゲームは楽しいものですが、
必ずしもいいことばかりじゃないですから。

興津はラスボスではない？

那由他は「スマッシュスライド」だけでなく、
「アトムワールド」まで興津に取られてしまいました。

ＳＡＧＡＳって、規模は大きいのに、
アイデアをひねり出すクリエーターがいないのでしょうか。

しかし、興津は経産省の事務次官と蜜月ですし、
「日本のビル・ゲイツ」と呼ばれて、本も出すなど、
飛ぶ鳥を落とす勢いです。

織田信長は天下統一まであと一歩のところで、
明智光秀に謀反を起こされましたが、
興津も「これで将来安泰だ」と思わないほうがいいですね。

何故なら７話では、
ＳＡＧＡＳが大財閥に狙われるからです。

上には上がいるとは言いますが、
こうなってくると、興津はラスボスではない可能性があります。

敵キャラが味方になるのは、
人気ゲームではよくある展開ですが、

「ドラクエ１１Ｓ」でも主人公を悪魔の子と呼んでいた将軍が、
中盤から頼れる味方になりました。

興津がアトム側につくかは分かりませんが、
亡くなった公哉くんは那由他たちがＳＡＧＡＳと争うことは、
きっと望んでいないと思います。

本当の敵は「ゲームを日本から無くしたい」と考える人物でしょうから、
つまらない意地を張らないで、みんなで協力してほしいものです。

予定調和かと思いきや、
ジェットコースタードラマになりましたね。

アトムの童６話のセリフ集

出典アトムの童６話

安積那由他

ゲームに否定的な人もいる。
でも、そういう人たちにも、
いつかゲームの可能性に気付いてほしいよな。

菅生隼人

ゲームがただ楽しむだけじゃなくて、
人や社会のためにも存在する。
それって、ゲーム作ってる人たちからしたら、
すごい可能性が広がると思うんだよね。

富永海

今の自分だからこそ、
見えるものもあると思うんです。

富永繁雄

俺だって、まだ諦めてない。
アトムっていうのは諦めない気持ちだ。

各務英次

やっぱ人に喜んでもらえるのって、
めちゃんこ嬉しいですね。
こんな気持ち、久方ぶりです。

アトムの童６話の基本情報

出典：アトムの童６話

本放送日：２０２２（令和４）年１１月２０日
脚本：畠山準一
音楽：大間々昂
演出：多胡由章
制作著作：ＴＢＳ
視聴率：９．３％