【ハヤブサ消防団】第7話あらすじと感想。省吾はなぜ仲間を裏切ったのか

あんのん君

妙香、一連の放火犯は消防団の中にいるんだが、
なんで省吾は裏切り者になったんだろう?

岩松妙香

ハヤブサは過疎化が進んでるから、
どうにかして町おこしをしたいと思ったのかな?
だけど、それと放火は関係ないよね・・・

目次

【ハヤブサ消防団】第7話のあらすじ

太郎は最新作「郭公は都会で笑う」の出版を記念して、
都内の書店でサイン会を開いた。
そこには消防団のメンバーも駆けつけるが、
紫のネクタイをした細身の男もやってきた。
男は近々ハヤブサに遊びに行く予定があるといい、
「太郎とバッタリ会いたい」というのであった。
消防団のメンバーは東京タワーやスカイツリーを見て、
家族へのおみやげもたくさん買った。
やがて、中山田が手配したレストランで会食となるが、
太郎はそこで放火犯の正体に言及する-

おもな登場人物(敬称略)

主要人物

三馬太郎(中村倫也)※幼少期:佐藤遙灯
スランプ気味の作家。亡き父の故郷「ハヤブサ地区」に転居する。

立木彩(川口春奈)
映像ディレクター。太郎と同じく東京から「ハヤブサ地区」に移り住む。

ハヤブサ消防団

宮原郁夫(橋本じゅん)
分団長。養鶏場「宮原養鶏」の経営者。

森野洋輔(梶原善)
副分団長。町役場の土木課に勤めている。

山原賢作(生瀬勝久)
部長。林業メーカー「山原林業」の社長。

徳田省吾(岡部たかし)
班長。呉服店「一徳堂」の二代目店主。

藤本勘介(満島真之介)※幼少期:加藤翔太
「八百万工務店」勤務。年が近いため太郎とすぐに打ち解ける。

賀来武彦(福田転球)
協力団員。酒飲みの憩いの場「居酒屋サンカク」の店主。

ハヤブサ地区の関係者

江西佑空(麿赤兒)
禅寺「隋明寺」の住職。住民たちからの人望も厚い。

賀来好恵(氏家恵)
武彦の妻で「居酒屋サンカク」の女将。

その他の人物

真鍋明光(古川雄大)
「ルミナスソーラー」の営業マン。ハヤブサ地区を回っている。

中山田洋(山本耕史)
東京にある出版社「草英社」の編集者。太郎の担当。

村岡信蔵(金田明夫)
八百万町の町長。賢作たちの同級生。

ゲスト出演

紫のネクタイの男(浜田信也)
太郎のサイン会に現れ、本はすべて読んでいると語る。

【ハヤブサ消防団】第7話の感想

天国から地獄の東京旅行

田舎の人にとっては、
東京見物は最高の娯楽なんですよ。

消防団のメンバーのテンションが、
妙に高くなったのも頷けます。

ハヤブサはのどかでいい所ですが、
ほとんどが山なので、
東京の洗練された風景は、
彼らにとって新鮮だったんでしょう。

郁夫は「桃ちゃんに頼まれた」といって、
スカイツリーチョコを買うと言いました。

消防団の東京見物は、
レストランに来るまでは最高に楽しいものでした。

太郎は放火犯の正体に気づいていたので、
郁夫たちにそのことを語りはじめたんですよ。

他のお客さんがいるお店ではなく、
人気のない所のほうがいいんじゃないかと思いましたが、
「最後の晩餐」というサブタイだったので、
そういう演出になったんでしょうね。

  • ベンジンの空き瓶
  • 軽トラのエンジン音

太郎は2つの手がかりから、
呉服屋の徳田省吾が犯人であることを突き止めます。

その検証作業は実に緻密で、
さすがミステリー作家だと思いました。

仲間の中に放火犯がいると知った勘介は、
衝撃のあまり泣き出し、
温厚な郁夫も思わず声を荒げます。

無理もないですよね。

いつも仲良くやっていたのに、
省吾は何食わぬ顔で裏切っていたんですから。

探偵に追いつめられた犯人はたいてい、
感情的になるものですが、
省吾は悪びれる様子もなく、いたって冷静でした。

放火についても、
「家が燃えるだけ」と言い放ったんですよ。

太郎は怒りをにじませながら、こう反論しました。

家が燃えるということは、
人の人生を奪うということです。

第1話で放火に遭った浪川は、
ハヤブサを去ることになりましたし、
賢作も郁夫が助けなければ、危ないところでした。

省吾の行動は完全なマッチポンプですが、
公式サイトによる彼の説明が興味深かったですね。

ハヤブサ消防団・班長。呉服店“一徳堂”の二代目店主。
血の気の多い消防団の中では、珍しいインテリタイプ。
趣味の骨董品収集をテーマにした自身の動画配信チャンネルを持っているが、
登録者数は伸びる気配がない。
気が弱く、ここぞというときに周囲の期待を裏切って失敗するタイプ。

こういう性格の人って、
わりと闇落ちしやすいタイプなんです。

それにしても、

天国から一転、地獄の東京旅行になってしまうとは、
言葉にならないくらい悲しかったですね。

なぜハヤブサに大勢の人が来たのか

省吾はハヤブサに帰ったら、
消防団のメンバーにすべての真相を話すといいました。

ところが、海に転落して亡くなってしまったんですよ。

自殺なのか、他殺なのか、
どちらとも取れる描写でしたが、
彼が最後に遺した動画の内容を考えると、
自殺という可能性が高いと思います。

省吾は「消防団よりも大事な使命がある」と、
動画の中で言っていましたが、
東京で挫折した時にアビゲイルに入信したんでしょう。

そしてアビゲイルのために、
ハヤブサで放火事件を起こしていたんですよ。

貴重な命を犠牲にしとるんや。
ありがたく俺らのエネルギーにさせてもらわんとな。

このセリフは居酒屋サンカクで、
ぼたん鍋を食べてる時にも言ってましたが、
アビゲイルは人命軽視の団体なのかも知れません。

省吾が亡くなった後、
ハヤブサには大勢の人が押しかけましたが、
彼らはみな、紫のスカーフを持っていました。

アビゲイルの信者ですね。

実は太郎のサイン会に現れた細身の男は、
アビゲイルの顧問弁護士の杉森だったんです。

杉森は近々、ハヤブサに遊びに行くと言ってましたが、
大量の信者を移住させるために、
省吾を「駒」として利用したんですよ。

だから役目が終わった省吾は、
自らの人生に幕を降ろしました。

真鍋に消されることもわかっていたんでしょう。

太郎や郁夫たちは、
亡くなった浩喜や省吾のためにも、
「弔い合戦」をしなければなりませんね。

【ハヤブサ消防団】第7話の基本情報

  • 本放送日:2023(令和5)年8月31日
  • 原作:池井戸潤「ハヤブサ消防団」(集英社)
  • 脚本:香坂隆史
  • 音楽:桶狭間ありさ
  • エンディングテーマ:命日(ちゃんみな)
  • 演出:山本大輔
  • 制作著作:テレビ朝日
  • 視聴率:8.6%
あんのん君

最後まで読んでくれて、ありがとな。

岩松妙香

またのご訪問をお待ちしています。

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