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【ウルトラQ】27話「206便消滅す」あらすじと感想。万城目、超音速旅客機を操縦する

あんのん君

妙香、飛行機には乗ったことがあるか?
四次元空間に迷い込むこともあるから、
くれぐれも気をつけるんだぞ。

岩松妙香

実はまだ飛行機に乗ったことがないんだ。
四次元空間はやばいね。
迷い込んだらどうなっちゃうのかな・・・

超音速ジェット旅客機206便は、
こうして気流の逆巻く未知の空間に姿を消したのです。
これから30分。あなたの目はあなたの身体を離れて、
この不思議な時間の中に入って行くのです。


(ウルトラQ27話オープニングナレーション)

目次

ウルトラQ27話のあらすじ

万城目と一平は香港でパイロット講習を受け、
日本に帰国しようとしていた。
2人は超音速旅客機の206便に乗っていたが、
乗客の中に護送中の凶悪犯・オリオン太郎がいた。
オリオン太郎は脱走するため206便をハイジャックする。
さらに206便は四次元空間に迷い込んでしまった。
四次元空間にはダイヤモンドに似た鉱石があった。
オリオン太郎はそれに目がくらんでどこかに消えてしまう。
206便は四次元空間から脱出しなければならなかったが、
肝心の機長は負傷、そのうえ怪獣トドラに襲われる。

おもな登場人物(敬称略)

万城目淳(佐原健二)
星川航空のパイロット。怪事件に真摯に向き合う好青年。

戸川一平(西條康彦)
万城目の後輩。おっちょこちょいだが、たまに鋭い勘を発揮。

江戸川由利子(桜井浩子)
毎日新報のカメラマン。怪獣を恐れずに写真を撮る。

一の谷博士(江川宇礼雄)
世界的権威の学者。万城目たちの良きアドバイザー。

ゲスト出演

オリオン太郎(桐野洋雄)
凶悪事件の犯人。206便をハイジャックしようとする。

登場怪獣(四次元怪獣トドラ)

身長:30メートル
重さ:2万5千トン
出身地:東京上空にある四次元空間

あんのん君

東京上空に出現した四次元空間に棲む怪獣だ。
航空機を自分の縄張りに引き込んでしまう。
トドラという名前なのに、
劇中では何故かアザラシの化け物と呼ばれていたぞ。
俺にはトドとアザラシの違いが、よくわからないんだが・・・

ウルトラQ27話「207便消滅す」の感想

凶悪犯を旅客機に乗せてはダメ

超音速旅客機と聞いて、
昔懐かしいコンコルドを思い出してしまいました。

コンコルドとは 「調和」を意味するフランス語です。

1954年に超音速戦闘機のFー100が登場したことで、
その技術が旅客機に応用できないかと航空業界は考えました。

各国でさまざまな旅客機の開発競争が繰り広げられ、
実用化に成功したのはコンコルドだけでした。

コンコルドがお客さんを乗せて飛んだのは1976年なので、
この話は10年先取りしていたことになります。

因みに超音速とは秒速340メートルを超えることです。

この驚異的な速さなら、
遠い国までひとっ飛びで行けそうですが、
超音速には大きな問題がありました。

衝撃波による騒音です。

206便はトドラのいる四次元空間に迷い込んでしまいましたが、
困ったことに凶悪犯のオリオン太郎が乗っていました。

悪いことは重なるものですね。

凶悪犯は一般の乗客がいる旅客機ではなく、
警察専用の車を使って地上で護送するべきですよ。

オリオン太郎の拘束があっさりと解けたために、
ハイジャック事件の一歩手前となり、乗客たちを不安に陥れました。

民間人の命をしっかり守るのが警察の役目です。

事実上の最終回に相応しい内容

トドラは自分の縄張りに飛行機をを誘い込む怪獣です。

何故そうするのかは分かりませんが、
飛行機が出す音が嫌いだったのかも知れません。

四次元空間は不思議な場所でした。

濃霧に覆われているものの、
万城目たちは地に足をつけて歩けましたし、
ダイヤモンドにソックリな鉱石が落ちていたんです。

オリオン太郎は206便を乗っ取るため、
万城目や機長たちを脅しますが、
鉱石を拾おうとして異空間の穴に落ちてしまいました。

万城目たちは206便に戻りますが、
機長と副操縦士はオリオン太郎の銃撃で負傷してしまったので、
操縦かんを握ることができません。

そこで万城目と一平で206便を操縦することになりました。

2人はいつもヘリやセスナに乗っているので、
超音速旅客機といえども、
そんなに違和感はなかったようです。

トドラは206便に未練があるみたいで、
鳴き声をあげながら追いかけてきましたが、
エンジンの逆噴射で吹き飛ばされてしまいました。

206便は燃料も少ない状態でしたが、
どうにか現実世界に戻ることに成功します。

万城目と一平がいたから事なきを得ましたが、
もし2人がいなかったら、
206便は空の藻屑になっていました。

トドラの縄張りの四次元空間は、
魔の三角海域のようなものだったんでしょう。

由利子がすごく心配していましたし、
一時はどうなることかと思いましたが、
事実上の最終回に相応しく、
万城目がしっかり活躍してたのが良かったです。

みなさん、超音速ジェット旅客機で、
東京の上空を通過する時は、
この不思議な空間にぶつからないとも限らないのです。
その時はくれぐれも座席のベルトをお忘れなく。


(ウルトラQ27話エンディングナレーション)

ウルトラQ27話の基本情報

本放送日:1966(昭和41)年7月3日
制作順:9
脚本ナンバー:4
脚本担当:山浦弘靖、金城哲夫(原案・熊谷健)
音楽:宮内國郎
番組ナレーション:石坂浩二
登場怪獣、宇宙人:四次元怪獣トドラ
特技監督:川上景司
監督:梶田興治
視聴率:35.2%

あんのん君

最後まで読んでくれて、ありがとな。

岩松妙香

またのご訪問をお待ちしています。

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