【X】#7「星を超えた誓い」感想。地球と惑星ゴールドの確かな絆

ウルトラマンXのオリジナルアイキャッチ画像
ミケさん

ガーゴルゴンは惑星ゴールドを滅ぼしたけど、
地球と似たような星だったのかな?

あんのん君

テルがヒューマノイド型宇宙人だから、
そうなのかも知れない。
ガーゴルゴンは何らかの理由で、
地球とよく似た文明が嫌いなんだろう。

目次

【X】#7「星を超えた誓い」のあらすじ

UNVERから緊急避難警報が発令された。
市民たちは大急ぎで逃げるが、優希は心配そうな表情をしていた。
ガーゴルゴンが街をどんどん破壊して行く。
エックスとテル、そしてXioは連携して戦うが、
ガーゴルゴンは今までの怪獣とは格が違っていた。
エックスはテルをかばって石化光線を浴びてしまう。
大地は絶体絶命の中でガーゴルゴンを解析し、
どうにか弱点を見つけ出すことに成功した。
しかし、ガーゴルゴンは高度400キロ日本上空に移動し、
44分以内にテルを差し出さなければ、
地球上の生物すべてを石に変えると恫喝するのだった。

おもな登場人物(敬称略)

大空大地(高橋健介)
怪獣との共存を望む青年。ウルトラマンエックスとユナイトする。

山瀬アスナ(坂ノ上茜)
大地のバディ。格闘技と地上戦が得意。

風間ワタル(細田善彦)
射撃の名手。スカイマスケッティの操縦を担当。

貴島ハヤト(松本享恭)
ワタルの同期。スカイマスケッティの操縦を担当。

三日月マモル(原田隼人)
Xioラボの天才科学者。パズルと数学が得意。

高田ルイ(百川晴香)
マモルにスカウトされてXioに入った天才少女。

山岸タケル(TAKERU)
Xioオペレーション本部で、管制・通信などを担当する専任オペレーター。

松戸チアキ(瀬下千晶)
Xioオペレーション本部で、怪獣出現エリアをアナウンスする専任オペレーター。

橘さゆり(月船さらら)
Xio日本支部特捜班副隊長。情報分析・作戦立案を担当する。

神木正太郎(神尾佑)
Xio日本支部特捜班隊長。「敵を倒すのではなく理解に努める」という信念の持ち主。

声の出演

ウルトラマンエックス(CV:中村悠一)
変身アイテム「エクスデザイバー」にデータを宿すウルトラ戦士。

ファントン星人グルマン(CV:松本保典)
通称は「グルマン博士」。Xioラボで大地たちと共に研究・開発に努める。

ゲスト出演

ゴールド星人tE・rU(黄川田雅哉)
地球に亡命してきた青年。ルディアンというロボットを操縦する。

春崎優希(新舛有紀)
tE・rUに助けられた女子高校生。

南川大輔(三浦浩一)
UNVERの日本支部長。Xioの勝利によって考えを改めた。

登場怪獣(ガーゴルゴン、ルディアン)

別名:石化魔獣
身長:55メートル
体重:5万5千トン
出現地:宇宙
CV:Jenya
スーツアクター:岡部暁

別名:メカ守護獣
身長:14センチ~41メートル
体重:150グラム~4万トン
出身地:惑星ゴールド
スーツアクター:新井宏幸

【X】#7「星を超えた誓い」の感想

前回は帰りマン33話「怪獣使いと少年」がモチーフでしたが、
今回はエース26話「全滅!ウルトラ5兄弟」がベースなんですね。

エックスが石に変えられたのを見た時、
ヒッポリト星人の攻撃でブロンズ像にされてしまった、
エースとゾフィーたちを思い出しました。

エックスは大地にユナイトを解除しろといいますが、
大地は彼を見捨てたくないので、そのまま石になったんですよ。

テルは惑星ゴールドが滅びた時、
たったひとりの妹を石に変えられてしまいました。

自分の目の前でともに戦ってくれた仲間が、
犠牲になってしまったんです。

テルが自分を責めてしまうのも、無理はありません。

でも、そんな絶体絶命の状況にありながら、
大地はガーゴルゴンの弱点を解析しました。

「転んでもただでは起きない」という意思の現れです。

とはいえ、エックスがやられてしまったので、
UNVERは大陸間弾道ミサイルの「ペルセウス」で、
ガーゴルゴンを迎え撃つことにしました。

ガーゴルゴンの知性は美しくない

ウルトラシリーズは怪獣より、
宇宙人の方が知能が高い傾向にあります。

だからガーゴルゴンが言葉を話したのはビックリしました。

地球人タチニ告グ。
直チニ降伏シ、惑星ゴールドノ王子ヲ差シ出セ。
猶予ハ地球時間デ44分。
応ジナケレバ、地球上ノ全テノ生命ヲ石ニ変エル。

引用元:ウルトラマンX7話(ガーゴルゴンのセリフ)

普通の怪獣と違って、
ある程度の知能を持っている個体なので、
自分のスペック以上に発展している惑星が、
目ざわりで仕方ないんでしょうね。

ガーゴルゴンは自分が宇宙一にならないと、
気が済まない性質だと思いますが、
そうなるためには、もっと美しい知性が必要です。

他の星を武力や強い言葉で従わせようとするなど、
下等な生物のやることですから。

トリプルユナイト作戦

UNVERはXioの支部がある7か国から、
「ペルセウス」を発射しましたが、
逆にガーゴルゴンに力を与える結果になってしまいました。

ギリシャ神話では英雄ペルセウスが、
髪の毛がヘビになっているメデューサ(=ゴルゴン)を倒したので、
なんとも皮肉なシーンでした。

相手を石化するだけではなく、
エネルギーまで吸収してしまうとは、本当に厄介な敵ですね。

でも、大地の解析やテルからの情報で、
ガーゴルゴンの弱点は顔にある一つ目だとわかってました。

そこでグルマン博士は、
ウルトライザーを3つ用意して、
アスナ・ハヤト・ワタルの連携による、
「トリプルユナイト作戦」を考え出します。

ウルトラマンと同等のパワーを持つ、
ウルトライザーを三方向から撃てば、
ガーゴルゴンの目を封じることができるんですよ。

もちろん、失敗は絶対に許されないんですが、
神木隊長のセリフがめちゃくちゃカッコよかったです。

Xioはこれより、
惑星ゴールドとの連携により、
ガーゴルゴンを迎え撃つ!

引用元:ウルトラマンX7話(神木正太郎のセリフ)

鮮やかな逆転勝利

Xioのナイスサポートのおかげで、
エックスは無事に復活することができました。

さすがXioだ。
ウルトラマンの力でウルトラマンを蘇らせるとは。

引用元:ウルトラマンX7話(エックスのセリフ)

このセリフにはちょっと笑いましたが、
ウルトラヒーローのピンチには、
必ず他のヒーローが駆け付けますからね。

Xioがその役割を果たしたわけです。

しかし、潰したはずのガーゴルゴンの一つ目は、
驚異的な細胞再生能力で元に戻ってしまいました。

大地はとっておきの武器である、
ベムスターアーマーを使うことにします。

実はエックスが使うモンスアーマーには相性があって、
ガーゴルゴンにはエレキングではなく、ベムスターが有効だったんですよ。

エックスはベムスターアーマーを鏡代わりにして、
石化光線を打ち返します。

この大逆転劇は本当に素晴らしかったです!

無敵と思われた石化光線でしたが、
ガーゴルゴン自身をも石に変えてしまう、
「諸刃の剣」だったんですよ。

エックスが最後の一撃をテルに譲ったので、
ガーゴルゴンはルディアンのガトリング砲で粉砕されました。

テルは母星に帰って行く

ガーゴルゴンはスパークドールズにはならず、
完全に滅び去ったので、
惑星ゴールドが復活することになりました。

もし、テルが王子ではなく一般市民だったら、
そのまま地球に留まったかも知れませんが、
彼は故郷の復興のため帰ることになります。

優希は彼が好きだったので寂しそうでした。

しかし、彼女の名前には、
地球と惑星ゴールドとを繋ぐ意味があったんです。

地球人は優しいよ。
だけど、きっと恐怖心のほうが強いんだろうね。
だから傷つけようとする。
大切なのは、恐れない心。
たとえばユウキ。
君の名が星と星を繋ぐ希望なのかも知れない。

引用元:ウルトラマンX7話(ゴールド星人テルのセリフ)

最初聞いたとき、
ユウキは「勇気」だと思ったんですが、
そうではなかったんです。

”優しさと希望”

この2つの想いがキレイな架け橋を作って、
地球と惑星ゴールドを繋いで行くことでしょう。

異なる命との融和が大事

控えめに言って神回だったエピソードですが、
ウルトラシリーズの数あるストーリーの中でも、
非常に秀逸な出来栄えですね。

異星人だけでなく、
地球人同士のコミュニケーションの大切さを語っているからです。

人類の長い歴史をたどって行くと、
どの国にも悲惨な戦いの記録が残されています。

戦いの大義名分は様々ですが、
テルの言うように恐怖心から猜疑心が生まれ、
人が人を傷つける悲劇がたくさん起こりました。

映画やドラマ、
ゲームなどのエンタメ作品では、
三国志や戦国時代が華々しく扱われますが、
その真実を知ると哀しくなりますね。

過ぎてしまった歴史を変えるこことはできません。
でも、未来はいくらでも変えることができます。

想像力を発揮すれば、
誰もが笑顔になれることだってできるでしょう。

ウルトラマンXのエンディングテーマは、
怪獣をはじめとする異なる命との融和を歌っています。

カーゴルゴンは凶悪な侵略者だったので、
完全に倒されましたが、
怪獣は基本的にスパークドールズに戻っています。

テルのように異星人とも相互理解ができるといいですよね。

ちなみにテルはもともと、
「ウルトラマンゴールド」として考えられたキャラでした。

だから善人として描かれたんです。

【X】#7「星を超えた誓い」の情報

本放送日:2015(平成27)年8月25日
脚本担当:小林雄次
オープニングテーマ「ウルトラマンX」ボイジャー feat.大空大地
エンディングテーマ「Unite 〜君とつながるために〜」ボイジャー
音楽:小西貴雄
監督:辻本貴則

ミケさん

最後まで読んでくれて、ありがとう。

あんのん君

またの来訪を待っているぞ。

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