ミケさん社会が発展するのはいいことだけど、
毎日のように工事があるのは、
あたしたちにとっては少し迷惑だよね。



工事中は騒音が発生するからな。
それに環境破壊は自然にも影響が出る。
なかなか頭の痛い問題だ。
【セブン】#34「蒸発都市」のあらすじ
ダンとソガは市街地をパトロールしていた。
そこでは作業員たちが無言で工事を行っていた。
ダンは工事音に妙な違和感を覚える。
そんななか、突然現れたマイクロバスが、
ポインターを狙って銃撃してきた。
ダンとソガは反撃に成功するが、マイクロバスは消えてしまった。
さらに2人も消されてしまうのだった。
驚くべき知らせを受けたキリヤマらは現地に急行し、
事件解決のために奔走するのだった。
おもな登場人物(敬称略)
モロボシ・ダン(森次晃嗣)
ウルトラ警備隊員。ウルトラアイでセブンに変身する。
キリヤマ(中山昭二)
隊長。38歳にには見えない貫禄を持つ。
フルハシ(石井伊吉)
北海道出身。ウルトラ警備隊きっての武闘派。
アマギ(古谷敏)
名古屋出身。兵器開発が得意。
ソガ(阿知波信介)
九州出身。射撃の名手。
アンヌ(ひし美ゆり子)
本作のヒロイン。普段はメディカルセンターで働いている。
地球防衛軍(TDF)
タケナカ参謀(佐原健二)
アンヌ、フルハシとともにユタ花村に会う。
ゲスト出演
ユタ花村(真理アンヌ)
霊媒師。宇宙人から受けた言葉をウルトラ警備隊に伝える。
登場怪獣(ダンカン)
【セブン】#34「蒸発都市」の感想
なかなかショッキングな展開でしたね。
ダンが早い段階で消されてしまうのですが、
ウルトラQでも似たエピソードがありました。
ケムール人が暗躍するこの話は、
金城哲夫さんがシナリオを手掛けたんですが、
セスナを操縦中の万城目淳が、
こつぜんと姿を消してしまいました。
主人公がいなくなると、
必然的に脇役が活躍することになります。
そうなると、いつもとは違う展開になって、
面白さがぐんと増すんですよね。
アンヌはフルハシと行動することになりましたし、
ドライブインでコーラを手にするシーンが印象的でした。
しかし、宇宙人からの警告を無視して、
仮のすみかに立ち入ってしまったために、
戦いの火ぶたが切って落とされます。
もっとも、宇宙人は最初から侵略の意図があったので、
一時的な滞在というのは方便なんですけどね。
今回はフルハシがいい仕事をしてまして、
黒幕が潜伏している基地を破壊することに成功しました。
佐原健二さん演じるタケナカ参謀が登場したのは、
主人公が消される話だったからなんでしょう。
見た目は可愛いダンカンだったが
セブンに出てくる怪獣の造形は、
あまり可愛くないものが多かったんですが、
ダンカンは違いましたね。
チラッと後ろを振り返りながら、
逃げる姿がキュートでしたし、
見た目もなかなか私好みでした。
でも、やってることはえげつなかったんですよ。
ダンとソガを人質にして、
ウルトラ警備隊を恫喝していましたし、
ビルを平原に移動させた時には、
街中にいた住民たちを失神させています。
極めつけはセブンを操ったことです。
暴走したセブンは、
ビルを木っ端みじんにするだけでなく、
アイスラッガーでキリヤマたちを攻撃しました。
間一髪で被害は免れましたが、
同士討ちの場面は観ててキツかったですよ。
ちなみにウルトラ戦士を操ったヴィランは、
ほとんどがラスボスクラスでした。
- ウルトラマンベリアル
- ダークルギエル
- スラン星人クワイラ
- グリムド
- セレブロ
ザコ敵に過ぎないダンカンが、
セブンを操ったというのは本当に異例なんです。
一歩間違えば、
ウルトラ警備隊が壊滅してたかも知れないですから。
フルハシはMVP級の活躍でしたが、
彼の言ってたセリフも良かったですね。
こう言っちゃなんだがね。
引用元:ウルトラセブン34話(フルハシのセリフ)
街もスモッグや排気ガスでくたびれてんだよ。
でっかいビルを乗っけて、やれ地下鉄だ、下水管だって、
年から年中掘じくりかえされてんだ。
人間ならとうの昔に「おらは死んじまっただ」ってとこだな。
川は干からびてしまう、並木は枯れてしまう。
これじゃ街だって、蒸発したろうって気になるね。
過剰な都市開発が、
何にでも姿を変えられる発泡生命体を、
呼び寄せてしまったのかも知れません。
【セブン】#34「蒸発都市」の情報



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