【セブン】#36「必殺の0.1秒」感想。ペガ星人は何をしにやって来たのか

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ミケさん

前から不思議に思ってたんだけど、
宇宙人はなんで地球を狙うんだろう?
自分の星に資源がないから?

あんのん君

それも理由のひとつだろうな。
だが、中には目的がまったくわからないのに、
地球侵略に来た宇宙人もいるんだ。

目次

【セブン】#36「必殺の0.1秒」のあらすじ

ウルトラ警備隊からはソガが出場し、順調に勝ち進んで行く。
決勝戦は同期入隊のヒロタが相手だった。
応援していたダンたちはソガの優勝を信じていたが、
何故か足を滑らせてしまい、準優勝に終わってしまう。
フルハシとアンヌはソガらしくないと思った。
しかし、ソガは何故ミスをしたのか分からなかった。
アマギとダンがソガをねぎらっていると、
優勝したヒロタがトロフィーを抱えてやってきた。
ヒロタはソガに嫌味を言って、その場を去ってゆくのだった。

おもな登場人物(敬称略)

モロボシ・ダン(森次晃嗣)
ウルトラ警備隊員。ウルトラアイでセブンに変身する。

キリヤマ(中山昭二)
隊長。38歳にには見えない貫禄を持つ。

フルハシ(石井伊吉)
北海道出身。ウルトラ警備隊きっての武闘派。

アマギ(古谷敏)
名古屋出身。兵器開発が得意。

ソガ(阿知波信介)
九州出身。射撃の名手。

アンヌ(ひし美ゆり子)
本作のヒロイン。普段はメディカルセンターで働いている。

地球防衛軍(TDF)

マナベ参謀(宮川洋一)
宇宙ロケット研究家のゼムラー教授が亡くなった報告をする。

ゲスト出演

ヒロタ隊員(大橋一元)
ソガの同期。射撃の腕で切磋琢磨する間柄。

リヒター博士(ピェール・デューカス)
人口太陽開発プロジェクトの責任者。ペガ星人に狙われている。

登場宇宙人(ペガ星人)

別名:催眠宇宙人
身長:1メートル60センチ
体重:56キロ
出身地:アルファケンタウリ第13惑星・ペガ星
CV:辻村真人
スーツアクター:鈴木邦夫

【セブン】#36「必殺の0.1秒」の感想

ソガの掘り下げ回なので期待していたんですが、
後味が悪かったですね。

キリヤマとクラタのように、
さっぱりと男らしい友情物語ではなく、
闇落ちしたヒロタが、
宇宙人に手を貸すという話でしたから。

ウルトラ警備隊は地球防衛軍の花形ですし、
そこで活躍するソガは、多くの人の憧れの的でしょう。

だから、ヒロタが嫉妬するのもわかりますが、
参謀の仕事だって十分カッコいいじゃないですか。

まあ、彼の場合は、
射撃の腕でソガに勝ちたかったので、
悪魔のささやきに耳を傾けてしまったわけです。

それにしても。

この話の地球防衛軍と、
ペガ星人の行動はよくわかりません。

  • 地球防衛軍が人工太陽を作ろうとしたこと
  • ペガ星人が太陽系征服を企んだこと

人工太陽はウルトラQ11話にも出てきましたが、
あちらは風船怪獣バルンガを追い払うためのエサでした。

しかし、この話にバルンガは出てきてないですし、
人工太陽を作る理由がまったくわからないんですよ。

人類が他の惑星に住むために、
もうひとつ太陽が必要だったんでしょうか?

また、ペガ星人は地球の気圧に耐えられないのに、
攻撃を仕掛けてきたのも変です。

太陽系征服を狙うんだったら、
宇宙戦艦ヤマトのガミラスのように、
冥王星に前線基地を作って、
地球をテラフォーミングすればいいんですよ。

とにかく、ペガ星人がやってこなければ、
ソガとヒロタの友情が壊れることはありませんでした。

地味だけどトラウマな話

平成や令和のウルトラシリーズには、
後々まで尾を引くようなトラウマ回は少ないですが、
昭和は容赦ない展開が多かったですね。

セブンでは30話でも、
マナベ参謀が目をかけていた青木が亡くなるという、
非常に重い話がありました。

だから今回はヒロタを死なせずに、
ソガと和解するエンディングで良かったと思いますよ。

ペガ星人はセブンがきっちり倒してくれたので、
その辺はスッキリしましたが、
ソガとヒロタの友情が台無しになったのは、
本当に残念でなりません。

昭和は今の時代と価値観が大きく異なりましたし、
勧善懲悪の時代劇が流行っていましたから、
悪い人は悪いままで終わることが多かったんでしょう。

でも、切磋琢磨してきた同期を失くしたソガは、
大きなトラウマを負ったと思いますよ。

この話の視聴率は、
セブンの中でいちばん低いんですが、
重くて子供受けする要素がなかったからですね。

【セブン】#36「必殺の0.1秒」の情報

本放送日:1968(昭和43)年6月9日
制作順:33
放送回:36
脚本担当:山浦弘靖
音楽:冬木透
主題歌:「ウルトラセブンの歌」みすず児童合唱団、ジ・エコーズ
劇中ナレーション:浦野光
特殊技術:高野宏一
監督:野長瀬三摩地

ミケさん

最後まで読んでくれて、ありがとう。

あんのん君

またの来訪を待っているぞ。

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