出典:6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱~7話
妙香、世の中には幽霊が見える人がいるらしいぞ。
一種の特殊能力ってヤツだな。
そういう話、時々聞くよね。
霊感が強い人とか、故人と縁が深かった人には、
亡くなった人の幽霊が見えるのかも・・・
6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱~7話のあらすじ
星太郎は航の遺品の中から一冊のノートを見つけた。
その内容は驚くべきものだったので、思わず激高してしまった。
航に真偽のほどを聞きたいと思ったが、
何故か最近は、姿を現わすことが少なくなった。
諦めてひかりと食事をしていると、航が目の前に現れる。
そこで星太郎は例のノートの内容について聞くが、
航は「妄想だよ」と答え、喫茶店の女性についても、
理代子には似ていないと答えた。
そんなある日、星太郎とひかりが作業場に行くと、
いつかの少年がたたずんでいた。
登場人物(敬称略)
出典:6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱~7話
望月星太郎(高橋一生)
花火師。望月煙火店の五代目。
望月航(橋爪功)
星太郎の亡き父。何かにつけて星太郎を振り回す幽霊。
水森ひかり(本田翼)
望月煙火店の従業員。成り行きから星太郎の弟子になる。
男の子(塚尾桜雅)
望月煙火店の作業場に現れる。実は・・・
6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱~7話の感想
出典:6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱~7話
星太郎は妄想で自分を救っていた
公式サイトには「真実は、ちょっと切ない」とありましたが、
ちょっとどころか、とても切ない内容でした。
結論から言うと、
星太郎が接していた航の幽霊は、
彼自身が作り出した架空の存在だったんです。
嬉しかったんだよ。
親父が生きてる時には、
話せなかったこと、いろいろ話せて。
全部、俺の妄想か・・・
あのノートのことも。
全部、俺が都合よく作り上げたのか。
引用元:6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱~7話(望月星太郎のセリフ)
昔は妄想というと、
悪いイメージで語られたものですが、
今はオタクの専売特許でもありますし、
場合によっては本人の傷ついた心を救ったりします。
星太郎は9歳の時に母親と別れ、
複雑な思いを引きずったまま大人になりました。
結婚前提で付き合っていた由紀子もいましたが、
彼女に振られてしまい、
頼りにできる人は航しかいなかったんです。
でも、航は作業場で倒れて、
帰らぬ人となってしまいました。
ひとりぼっちになってしまった星太郎の孤独は、
想像を絶するものだったと思います。
そこで彼は架空の航を生み出したんです。
イマジナリーフレンドという言葉をご存知だろうか。
それは一部の人の前にリアリティをもって現れる架空の友達。
見えている本人は彼らと会話をしたり、
遊んだりすることができるけれど、周りからは認識できない。
多くの場合、寂しさを抱える子どもが、
自分の心を慰めるために生み出す存在とされている。
だが、稀に大人の前にも現れることがあり、
航は星太郎のイマジナリーフレンドならぬ、イマジナリーオヤジだったのだ。
だから星太郎が生み出した航は、
星太郎が知っていることにしか答えられません。
本人にとって都合の良い存在ですからね。
そして、本物の航の幽霊は、
度々出てきたあの少年だったんです。
本物がなぜ少年の姿をしていたのか。
それはイマジナリーオヤジが老人だったので、
同じ姿だと星太郎が混乱するからでしょう。
また少年時代の星太郎と思わせるための、
巧妙なミスリードでもありました。
妄想くらい好きにさせろよ。
引用元:6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱~7話(イマジナリーオヤジのセリフ)
妄想というキーワードの使い方といい、
実によく練られた脚本ですね。
イマジナリーオヤジは本物の航の幽霊と対面したので、
役目を終えて消えることになりました。
それにしても・・・
謎の少年を本物の航の幽霊と見破った、
ひかりには驚かされました。
理代子が営んでると思われる喫茶店で、
望月煙火店のチラシをもらったので、
生前の航と面識があるのかも知れませんね。
あと、彼女の霊感が、
人並み以上に優れてるんだと思います。
航と理代子の関係の謎
さて、幽霊の謎については解けましたが、
航と理代子の関係についてはよくわかりません。
理代子は夫以外の人が好きになってしまったので、
望月家を飛び出してしまったんですが、
再婚相手に何か不満があったんでしょうか。
そうでなければ、元夫を愛人にするなど、
普通はしないですからね。
あるいは航が未練たらたらで、
理代子に「よりを戻してほしい」と、
お願いしたんでしょう。
でも、元サヤに収まるのなら、
身辺整理はキッチリしないとダメですよ。
ともあれ、両親の真実を知ることで、
星太郎がこれ以上傷つかなければいいんですが・・・
当初の雰囲気とは違い、
なんだかドロドロした様相になってきました。
幸いなのは、
主人公がのめりこんでいないことです。
てゆうか、星太郎は女っ気が皆無ですけどね。
ひかりの正体は最終回にならないとわからないでしょうが、
星太郎の妹という設定は避けてほしいです。
彼女と結婚すると、
星太郎は幸せになるような気がしますから。
6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱~6話の基本情報
- 放送日:2023年2月25日
- 脚本:橋部敦子
- 監督:松尾崇
- 音楽:森英治
- 音楽プロデュース:S.E.N.S.Company
- 主題歌:夜空を翔ける(歌・ケツメイシ)
- 制作:テレビ朝日、KADOKAWA
最後まで読んでくれて、ありがとな。
またのご訪問をお待ちしています。