ミケさん電気が好きな怪獣といえば、
ネロンガとエレキングだよね。
かれらはメジャーで大人気だけど、
他にも電気関連の怪獣はいるの?
あんのん君めっちゃマイナーで知る人は少ないが、
俺はエレドータスに興味があるぞ。
ヤツはカメなのに、電気を吸って暴れるんだ。
エレドータスに襲われた電車は災難だったな・・・
【帰マン】#15「怪獣少年の復讐」のあらすじ
とある路線に電気を吸う怪獣が現れた。
それを見た少年は「エレドータスが帰ってきたんだ」と言い、
片足を引きずりながら何処かに去って行く。
そんななか、MAT基地では電球に不具合が起きていた。
郷は妙だと思ったが、岸田は「ただの停電だよ」という。
次郎は学校帰りに、アメリカンクラッカーを鳴らす少年と出会った。
少年は宿題を面倒に思う次郎にノートを貸した。
郷は久しぶりに坂田家に戻り、アキたちとくつろぐが、
次郎がノートを写しているのを見て、
「宿題は面倒でも自分でやるものだ」といった。
そこで次郎は郷と一緒に、例の少年にノートを返しに行ったが、
少年は加藤隊長の甥っ子だと判明する。
おもな登場人物(敬称略)
郷秀樹(団時朗)※放送当時の芸名は団次郎
主人公。МATの隊員だがウルトラマンと一体化している。
加藤勝一郎(塚本信夫)
MATの隊長。規律には厳しいが公平で優しい人物。
南猛(池田駿介)
MAT隊員。チームワークを重視する優しい性格。
岸田文夫(西田健)
MAT隊員。クールなインテリで射撃が得意。
上野一平(三井恒)
MAT隊員。占い好きな三枚目でムードメーカー。
丘ユリ子(桂木美加)
MAT隊員。オペレーター担当だが剣道四段の腕前。
坂田自動車修理工場
坂田健(岸田森)
長兄。郷の最大の理解者で後見人。
坂田アキ(榊原るみ)
健の妹。郷とは相思相愛の仲。
坂田次郎 (川口英樹)
健の弟。活発で明るい小学生。
ゲスト出演
小田切史郎(高野浩幸)
足が不自由な少年。エレドータスを心の拠り所にしている。
登場怪獣(エレドータス)
【帰マン】#15「怪獣少年の復讐」の感想
少し複雑ですが、心理学的には非常に面白い話です。
史郎少年のお父さんは、
加藤隊長のお兄さんが経営する電鉄の運転手でした。
しかし、エレドータスが路線を襲ったことで事故になり、
亡くなってしまったんですよ。
事故があった当時、
警察だけでなく、MATも原因調査に参加しましたが、
エレドータスの存在を確認することができず、
運転ミスということで処理されました。
史郎少年はこのことがトラウマになって、
足が不自由になったんです。
ところが彼は「仇敵」であるはずのエレドータスを気に入り、
ノートにイラストまで描いているんですよ。
さらに郷に「一番好きな怪獣」と、
「一番嫌いな怪獣」を質問された時、
どちらもエレドータスと答えていました。
史郎少年の感情パラドックス
この話はカメが重要なポジションを占めていますが、
カメで思い出すのはウルトラQ6話ですね。

嘘つき小学生の「浦島太郎」は、
育てていたカメが99センチまで成長したら、
憧れの「竜宮城」に連れてってもらえると信じていました。
史郎少年もカメが大好きでした。
彼も「浦島太郎」と同じく、
カメが大きくなったら自分の夢を叶えてくれると、
純粋に信じていたと思います。
「浦島太郎」と違うのは、
史郎少年の夢は穏やかな「竜宮城」への旅ではなく、
思うようにならない現実を破壊することだったんです。
史郎少年のお父さんは有名な電鉄の運転手でした。
日本の電鉄は運行タイムを厳密に守りますし、
当時はクルマがあまり普及していなかったので、
お父さんはあまり家にいなかったんでしょうね。
史郎少年のお母さんが出ていないのは、
おそらく早くに亡くなったか、
あるいは諸事情あって、家を出てしまったのかも知れません。
そんなわけで、寂しかった史郎少年はカメに夢中になり、
強くてカッコいい「エレドータス」を生み出しました。
はじめは、彼の想像の産物だったんですが、
史郎少年の孤独が深まって行くうちに、
「エレドータス」は実体化したんですよ。
人間は親愛が強い相手に対して、
強烈なパラドックスを抱くことがあります。
感情のパラドックスとは、
引用元:Google検索AI
心の中に「相反する2つの感情」が同時に存在し、
どちらか一方を優先するともう一方が満たされず、
納得のいく答えが出せなくなる心理状態を指します。
史郎少年はお父さんのことを、
複雑な思いで見ていたのではないでしょうか。
世間からの冷ややかな視線
あの不幸な電車の事故が、
エレドータスの襲撃であると判明すれば、
史郎少年はお父さんを失ったことを、
素直に悲しんだかも知れません。
でも、警察もMATも運転ミスだと断定したので、
お父さんの名誉は傷つけられてしまいました。
史郎少年はお父さんに不満を持っていたものの、
さすがに「エレドータスに殺してもらおう」とまでは、
考えていなかったんでしょうね。
「ちょっとだけ懲らしめたい」という欲求が、
取り返しのつかない惨事になってしまったんですよ。
史郎少年の家庭は、
大惨事を起こした張本人がいたということで、
世間から冷ややかな視線を浴びてしまいます。
これでは本当に、何もかもが嫌になりますよね。
史郎少年はおもちゃのエレドータスに、
「東京なんかめちゃくちゃにしてしまえ」とつぶやくのでした。
エレドータスとの決別
史郎少年のやっていることは歓迎できませんが、
彼には同情できる部分もあります。
そもそも、エレドータスに夢中になってしまったのは、
親もなく友だちもいない状況で、
愛情不足に陥っていたからなんです。
嘘つき小学生の「浦島太郎」は、
「竜宮城」の乙姫様とのいたずら合戦に負けて、
カメに執着しない素直な少年になりました。
史郎少年も郷と出会ったことがキッカケで、
自分の孤独としっかり向き合うことができたんですよ。
彼は「エレドータス」という、
愛憎が絡んだ存在と決別した瞬間、
足を引きずることなく走れるようになります。
郷が史郎少年の心に、光を灯してくれたからですね。
長年のトラウマから解放された史郎少年は、
郷だけでなく、坂田家やMATの隊員たちも、
きっと仲良くできるのではないでしょうか。
【帰マン】#15「怪獣少年の復讐」の情報
ミケさん最後まで読んでくれて、ありがとう。
あんのん君またの来訪を待っているぞ。

