【帰マン】#25「ふるさと地球を去る」その村は有史以前の隕石で出来ていた

ミケさん

昭和のウルトラは、
けっこう問題作が多かったんだけど、
この話もそうなんだよね。

あんのん君

脚本は市川森一さんなんだが、
少年に対する差別シーンは、
見ていて辛いものがある。
現代では放送できない内容だ。

目次

【帰マン】#25「ふるさと地球を去る」のあらすじ

マンション建設現場で信じられない異変が起きた。
コンクリートだけが吸い上げられ、鉄骨がむき出しになったのだ。
調査の結果、コンクリートはザゴラス星の引力で剥がされたと分かった。
現場監督の話によれば、砂利は「群馬県愛野村」から運んだという。
ちょうど同じ頃、村でも地殻変動が発生していた。
郷は南と一緒にMATジャイロで現地へと向かった。
村は南が少年時代を過ごした故郷に似ているらしい。
いまはMATで活躍する南であったが、かつては違っていた。
「じゃみっ子」と呼ばれ仲間外れにされていたのだ。
「じゃみっ子」というのは糸を作れない蚕のことで、
いじめられっ子のあだ名として定着していた。
実は村にも同じような少年・六助がおり、
彼は同級生や先生から冷たい仕打ちを受けていたのだった。

おもな登場人物(敬称略)

郷秀樹(団時朗)※放送当時の芸名は団次郎
主人公。МATの隊員だがウルトラマンと一体化している。

伊吹竜(根上淳)
MATの二代目隊長。ニューヨーク本部から着任した。

南猛(池田駿介)
MAT隊員。チームワークを重視する優しい性格。

岸田文夫(西田健)
MAT隊員。クールなインテリで射撃が得意。

上野一平(三井恒)
MAT隊員。占い好きな三枚目でムードメーカー。

丘ユリ子(桂木美加)
MAT隊員。オペレーター担当だが剣道四段の腕前。

登場怪獣(ザゴラス)

種別:隕石怪獣
身長:41メートル
体重:3万6千トン
出身地:ザゴラス星

【帰マン】#25「ふるさと地球を去る」の感想

はっきり言って救いのない話です。

帰マンの問題作と言えば、
31話の「悪魔と天使の間に…」と、
33話の「怪獣使いと少年」が有名ですが、
この回もそうだとは思いませんでした。

当時は現代と違って、
コンプライアンスが重視されていなかったので、
六助をいじめる同級生たちの行動は、
「よくあること」で片付けられていたんですよ。

それと、劇中で「群馬県愛野村」登場しますが、
存在しない架空の村なので、ご安心ください。

斬新な設定が生かせていない

六助には父親がおらず、
母親も出稼ぎ(季節労働者)で家にいないので、
天涯孤独の少年でした。

そんな境遇なら助けてあげるべきなのに、
みんなでいじめてしまうなんて、
本当に人間の闇は深いですね。

せっかく、隕石の上に村があるという、
斬新で面白い設定なんですから、
もっと前向きなドラマにしてほしかったです。

南が「じゃみっ子」でいじめられていたというより、
少年時代は隕石などに興味を持っていて、
珍しい石を集めていたという話のほうが、
平和でいいじゃないですか。

市川森一さんの作品ですが、
手放しで受け入れることはできません。

ちなみに、いじめられっ子が闇落ちせずに、
たまたま来訪した宇宙人のおかげで、
成長できた話がセブン16話にありました。

こちらは穏便に事件が解決して、
少年もいじめられっ子と仲直りできたので、
すごく後味の良い話ですよ。

少年にはフォローが必要

六助は自分を蔑んだ連中を見返したくて、
こっそりMATガンを盗み出しましたが、
あっさり使えたのが不思議ですね。

本部基地ではなくテントだったので、
忍び込まれてしまったのは仕方ないですが、
武器の管理が甘かったのは否めません。

初代マンではホシノ少年がスパイダーショットを使って、
ネロンガに立ち向かうシーンがありましたが、
彼はのちに科特隊の少年隊員になるので、
ある程度の心得があったと思います。

六助はド素人だったのに、
郷や南と一緒に戦ったのがビックリです。

もしかして、射撃の素質でもあったんでしょうか。

でも、なまじっか武器を手にしたために、
闇落ちしかける彼は怖かったですね。

六助が故郷を守るために戦ったことは、
決して悪いことではありませんが、
生活環境やメンタルをフォローしてあげないと、
問題を起こす可能性があります。

幼い頃の境遇が似ているので、
南が面倒みてあげるのがいいでしょう。

話は重くてたいへんでしたが、
ザゴラスの造形は一風変わっていて面白かったです。

あの姿形からすると、
古代細菌の一種であるシアノバクテリア(藍藻)が、
放射能によって怪獣になったのかも知れません。

【帰マン】#25「ふるさと地球を去る」の情報

本放送日:1971(昭和47)年9月24日
脚本担当:市川森一
音楽:冬木透、すぎやまこういち
特殊技術:大木淳
監督:富田義治
視聴率:21.4%

ミケさん

最後まで読んでくれて、ありがとう。

あんのん君

またの来訪を待っているぞ。

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