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【帰マン】#31「悪魔と天使の間に…」ブレスレットが敵?絶体絶命のウルトラマン

ミケさん

宇宙人ってさ、
たまにとんでもない策略家がいるよね。
騙されないように気をつけないと。

あんのん君

ヤツらは地球を侵略するためなら、
どんな汚い手も厭わない。
常日頃からの用心が大事だぞ。

目次

【帰マン】#31「悪魔と天使の間に…」のあらすじ

伊吹隊長の娘・美奈子がMATの基地見学に来た。
彼女は「輝男」という少年と一緒だった。
美奈子は教会で彼と知り合ったという。
伊吹は「あの子の頼みを無碍に断ることができない」と言った。
すると、郷にだけ特別な声が聞こえてくる。
『郷秀樹、いやウルトラマンー』
それは「輝男」がテレパシーで郷に語りかけたもので、
自らの正体がゼラン星人であることと、
地球侵略のためにウルトラマンの抹殺が使命だというのだ。
ゼラン星人はおとりの怪獣・プルーマを倒した時が、
ウルトラマンの最期になると一方的に告げた。
怒った郷は「輝男」につかみかかったが、
ゼラン星人は無駄だとばかりにあざ笑う。
郷は錯乱したと思われてしまい、地下室に移動させられた。
伊吹は郷の行動が理解できなかったので理由を尋ねた。
郷は「輝男」の正体がゼラン星人だと言うが、
伊吹は子供たちの友情を信じていた。
郷はひとりで戦うしかないと密かに決意する。
そんななか、K地区の小学校付近にプルーマが出た。
MATは撃滅するためにアローで出撃したが、
アドバルーンに「輝男」がぶらさがっていたので、
攻撃することをためらってしまう。

おもな登場人物(敬称略)

郷秀樹(団時朗)※放送当時の芸名は団次郎
主人公。МATの隊員だがウルトラマンと一体化している。

伊吹竜(根上淳)
MATの二代目隊長。ニューヨーク本部から着任した。

南猛(池田駿介)
MAT隊員。チームワークを重視する優しい性格。

岸田文夫(西田健)
MAT隊員。クールなインテリで射撃が得意。

上野一平(三井恒)
MAT隊員。占い好きな三枚目でムードメーカー。

丘ユリ子(桂木美加)
MAT隊員。オペレーター担当だが剣道四段の腕前。

ゲスト出演

伊吹美奈子(大木智子)
伊吹隊長の娘。「輝男」と友人になるが・・・

登場怪獣と宇宙人(プルーマ、ゼラン星人)

別名:囮怪獣
身長:47メートル
体重:3万トン
出身地:ゼラン星

別名:宇宙怪人
身長:165センチ
体重:45キロ
人間態:永吉健太郎
CV:梶哲也

【帰マン】#31「悪魔と天使の間に…」の感想

現代ではコンプライアンスの関係で、
放送することは叶いませんが、
市川作品の中で最も好きな話です。

地球人が子供に優しいということを利用して、
暗躍を重ねるゼラン星人が本当に悪辣です。

「輝男」は美奈子が伊吹隊長の娘だと知ってて、
彼女に近づいたんでしょう。

何も知らない美奈子は、
「輝男」が言葉を話せないことに同情して、
彼の面倒を見ていたんですよ。

民間人がMATを見学できるのか

それにしても、驚いたのは、
美奈子と「輝男」がMATの基地を見学できたことです。

普通、軍事施設というのは、
民間人立ち入り禁止じゃないですか。

例外としては初代マンでチート級の活躍をした、
ホシノ・イサムがいましたが、
彼はその後、科特隊の少年隊員になりましたからね。

伊吹が娘に甘いので、
隊長の特権を使って「社会科見学」させたと思いますが、
「輝男」の正体を考えると、相当にやばいです。

ゼラン星人は敵の内情視察のために、
美奈子を利用してMATに潜入したんですよ。

そして、他の隊員との仲間割れを狙って、
郷にテレパシーで自分の正体をばらして挑発します。

まったく、汚いやり方なんですが、
「輝男」がいたいけな子供の姿で、
あやしいところも皆無では、
「彼はゼラン星人です!」と言っても信じてはもらえません。

郷は血気盛んなので、怒りが爆発してしまいましたが、
ここはひとつ冷静になって、
「民間人にMATを見学させていいんですか」と、
伊吹に言ったほうが良かったと思います。

軍事機密の情報漏洩というのは、
いちばん怖いですから。

たった一人でも味方がいれば

郷は何を言っても伊吹に信じてもらえず、
ついには「君が宇宙人じゃないのかね?」と、
痛いところを突かれてしまいました。

正体ばれができれば、本当に楽なんですが、
でも、そうなれば郷が、
MATにいる意味がなくなってしまいます。

後年のウルトラシリーズでは、
防衛隊が存在しない作品も多数あるので、
別に辞めても問題はないんですが、
郷にはMAT内で築いた人間関係がありました。

南とは兄弟のように接していますし、
岸田とは最初こそ対立してましたが、
冗談を言い合う仲になりました。

そして、郷と同い年で天涯孤独の上野は、
親友といってもいい間柄です。

彼は四面楚歌になりつつある郷に対して、
「俺はおまえを信じるぜ!」と、
熱いエールを送ってくれました。

上司に疑われた郷にとって、
これは大きな励ましになったんです。

たった一人でも味方がいるなら、
自然と勇気が湧いてきます。

ウルトラマンを救い出せ

「輝男」は病院に入院した後も、
自分を慕っている美奈子をだまし続け、
ランドセルに偽装した機械をいじっていました。

患者の様子を見に来た看護師さんに見つかると、
怪光線で彼女を消してしまったんですよ。

美奈子は熟睡していたので無事でしたが、
もし起きていたら、被害に遭った可能性があります。

郷はゼラン星人に、
「ウルトラマンが怪獣に勝った時が最期だ」と言われていたので、
変身するのを迷いますが、
プルーマを止めるためにはやるしかありませんでした。

しかし、戦いはゼラン星人が言った通りになってしまい、
ウルトラマンはなんと、
チートアイテムのブレスレットに攻撃されるんです。

初めてこの回を見た時は、
「憧れの武器がこんな風に使われるなんて・・・!」と
すごい衝撃を受けましたね。

MATでは「小学校付近に怪獣が出る」という、
郷の予想が当たったことで、
伊吹は「輝男」の行方を探しに行きます。

ようやく居所にたどり着くと、
そこはなんと薄暗い「霊安室」で、
「輝男」は相変わらず機械を操作していました。

ブレスレットを電磁波であやつるコントローラーだったんです。

「輝男」は怪光線で伊吹を消そうとしますが、
逆にマットシュートで返り討ちにされました。

血だらけになりながら、救いを求めるような仕草は、
本当の子供を思わせましたが、
絶命した彼は紛れもない侵略宇宙人でした。

ウルトラマンは伊吹のおかげで、
命拾いできたんですよ。

美奈子の成長の糧にしてほしい

こうして、ゼラン星人の黒き野望は打ち砕かれましたが、
美奈子に「輝男」のことをどう話すか、郷と伊吹は話し合います。

郷は「遠い外国に行った」といえば、
美奈子は傷つかないと提案しました。

しかし伊吹は本当のことを話すと言うんですよ。

人間の子は人間さ。
天使を夢見させてはいかんよ。

引用元:帰ってきたウルトラマン31話(伊吹隊長のセリフ)

美奈子が普通の家の生まれではなく、
MAT隊長の娘だからなんですね。

これからも、別の宇宙人が似たような策を使って、
美奈子をだましに来るかも知れません。

疑うことは良くないですが、
地球侵略を企てる敵がいなくならない限り、
心の備えが必要だからです。

美奈子にとっては辛い経験でしたが、
これを機会に科学の勉強を重ねて、
宇宙学者になるという道を選んだら、
「輝男」の一件は大きな糧になります。

郷と伊吹隊長の絆も深まったので、
雨降って地固まる物語だったのではないでしょうか。

【帰マン】#31「悪魔と天使の間に…」の情報

本放送日:1971(昭和47)年11月5日
脚本担当:市川森一
音楽:冬木透、すぎやまこういち
特殊技術:高野宏一
監督:真船禎
視聴率:25.1%

ミケさん

最後まで読んでくれて、ありがとう。

あんのん君

またの来訪を待っているぞ。

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