
妙香、貴山は過去に悪いことをしてたのか?
猫好きだから優しいと思ってたんだが・・・



きっと複雑な事情があるんだろうね。
お父さんは殺人の濡れ衣を着せられたし、
相当に苦労してるんじゃないかな。
彼は悪人に利用されただけだと思うよ。
【合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明〜】第10話のあらすじ
突然、涼子のスマホに送られてきた謎の動画が送信される。
そこには、虚ろな表情をした涼子の姿が!
「これから言う数字を聞いたあなたは、
自分でも抑えきれないほどの怒りの感情が湧き上がってきます。
その数字は3776-」
動画を見た涼子のは、椎名を殴ったあの日のことを思い出す。
真実にたどり着くため涼子はある人物を訪ねた。
一方、貴山の前には再び氷川が現れる。
貴山は氷川の誘いをキッパリ断るが、
氷川は「ゲームを始めた」と言って脅しをかけてくる。
おもな登場人物(敬称略)
上水流エージェンシー
上水流涼子(天海祐希)
元弁護士の探偵。ありえない方法で事件を解決する。
貴山伸彦(松下洸平)
涼子の助手。IQ140の天才で猫が大好き。
諫間グループ
諫間慶介(仲村トオル)
社長。かつて顧問弁護士だった涼子を解任した。
涼子の協力者
諫間久美(白石聖)
涼子の宿敵・諫間の娘。世間勉強のために上水流エージェンシーに来る。
丹波勝利(丸山智己)
警視庁相談センター勤務。ダーティーハリーのファン。
有田浩次(中川大輔)
貴山の古い友人。裏社会に顔が効く青年。
涼子の傷害事件の関係者
氷川玲児(阿部亮平)
闇バイトの首謀者。架空の会社で詐欺を働いていた。
ゲスト出演
谷川俊也(長田成哉)
「谷川法律事務所」の弁護士。涼子の後輩。
山村(温水洋一)
関東不動産協会の会長。ワクワク不動産を経営している。
【合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~】第10話の感想
涼子に催眠術をかけたのは貴山だった
なんとも衝撃的な展開でした。
貴山ファンの視聴者は、
ショックを受けたんじゃないでしょうか。
貴山の父は妻と娘を殺害した容疑をかけられ、
自身も一酸化炭素中毒で植物状態になったんですが、
その治療費は莫大でした。
貴山は必死で仕事を探したものの、
事情が事情なので、どの会社も雇ってくれず、
とうとう闇バイトに手を染めてしまいました。
手っ取り早くお金を稼ぐには、それしかなかったんです。
氷川は闇バイトの首謀者でした。
彼は頭のいい貴山を重宝だと思い、難しい仕事を任せます。
それが例の催眠術だったんですよ。
「3776」という数字を聞くと、
抑えられない怒りが湧き上がるというものですが、
クライアントの椎名からその数字を聞いた涼子は、
彼を殴りつけてしまいました。
でも、この事件は相当に手が込んでいますね。
それぞれに役割が決められていたからです。
- 谷川→涼子にセラピーサロンを紹介する
- 貴山→涼子に「後催眠暗示」をかける
- 椎名→涼子に会って「3776」と言う
谷川は氷川に消されてしまいましたが、
貴山もまた、命の危険にさらされてしまいました。
そのシーンは本当に可哀想で、涙が止まりませんでしたよ。
猫ちゃんが繋いだ絆は壊れない
闇バイトをしていた頃の貴山は、ただお金を稼ぐためだけに、
氷川の指示に従っていました。
彼と涼子が出会ったのは、
飼い猫の「みーちゃん」が脱走したのがキッカケです。
かわいい「みーちゃん」が縁となって、
貴山は涼子の助手になったんです。
でも、涼子の経歴をまったく知らない貴山は、
自分が「後催眠暗示」をかけた相手だと知りませんでした。
知った瞬間に辞めることもできたんでしょうが、
貴山が上水流エージェンシーで働き続けたのは、
涼子への罪滅ぼしだったんです。
自分が関わったことで、
涼子の運命が大きく変わってしまったんですから。
これまでの僕の人生で、
涼子さんのような人はいませんでした。
たぶん、これからも。
それぐらい、貴重な生き物なんです。
とにかく、僕はそんな人のそばで、
仕事ができることがとても幸せなんだって、
今回つくづくわかりました。
だから、この時間が少しでも長く続けばいいなって、
そう思ってます。
1分でも1秒でも長く。
貴山は8話でこう言っていましたが、
もし真実が分かった時、
涼子に恨まれると思ってたんでしょうね。


氷川のような男と関わっていたので、
命を落とすことも覚悟していたのかも知れません。
確かに今回はダメかと思いましたが、
「みーちゃん」が繋いだ2人の絆は、
簡単に壊れるようなものではなかったんです。
その子、うちの子なの。
返してくれる?
信頼は過ごした長さじゃない。
過ごした深さで築かれるもんなの。
貴山が真っ当な人だということは、
涼子がいちばん解っていました。
だから「後催眠暗示」の動画を見せられても、
助けに行くことができたんです。
一緒に仕事をしていれば、
楽しい思い出もたくさんありますからね。
途中まではハラハラしましたが、
貴山が無事に助かり、
涼子の助手も続投になって安心しました。
でも、もし涼子が弁護士を続けていたら、
貴山と出会うことはなかったと思います。
氷川に利用されたのは黒歴史ですが、
結果的には最強バディの誕生となったんです。
涼子はもともと懐が広いですし、
過去を悔やんでも何も変わらないので、
貴山の罪を許したんでしょう。
それにしても、松下洸平ファンにとっては、
彼の魅力がてんこ盛りで嬉しい回でしたね。
いつもはコメディリリーフの丹波が、
ヒーローになったのも面白かったです!
【合理的にありえない~探偵・上水流涼子の解明~】第10話の基本情報
- 本放送日:2023(令和5)年6月19日
- 原作:柚月裕子「合理的にあり得ない 上水流涼子の解明」(講談社)
- 脚本:根本ノンジ
- 音楽:真鍋昭大
- エンディングテーマ:彼は誰どき(ざきのすけ。)
- 演出:光野道夫、二宮崇
- 制作著作:関西テレビ放送
- 視聴率:7.8%



最後まで読んでくれて、ありがとな。



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