
妙香、映画やドラマに出てくるおとり捜査は、
法律的にはグレーらしいぞ。
悪いヤツを捕まえるんだから、いいと思うんだが・・・



そうだよね。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」とも言うし、
思い切った作戦を立てないと、
凶悪な犯人は捕まらないと思うな。
出典:ケイジとケンジ、時々ハンジ。最終話
3人組の強盗が一軒家に押し入り、
老夫婦を結束バンドで縛り上げて、
現金500万円を奪う事件が発生した。
豪太たちは残された物証をもとに、
実行犯の3人を即座に逮捕する。
ところが、この3人は知人同士ではなかった。
闇バイトの募集に応募してきた男たちで、
互いに面識はなかったのである。
闇バイトの指示役は「KING」と名乗る人物で、
この1年の間に15もの強盗事件に関わっていた。
二階堂らは実行犯たちの取り調べを行うものの、
「KING」につながる証言は得られなかった。
そんななか、被害者宅に差出人不明の郵便物が届く。
中には現金500万円が入っていたのであった-
おもな登場人物(敬称略)
出典:ケイジとケンジ、時々ハンジ。最終話
仲井戸家
仲井戸豪太(桐谷健太)
横浜みなとみらい署強行班の刑事。元は高校の体育教師だった。
仲井戸みなみ(比嘉愛未)
豪太の妹。横浜地検みなと支部の立ち合い事務官。
横浜みなとみらい署(強行班)
目黒元気(磯村勇斗)
階級は警部補。退職した江戸に代わって係長となる。
原口奈々美(岡崎紗絵)
ファッションに力を入れる刑事。見た目とは裏腹に強い正義感を持つ。
岸本凛(長井短)
もとは交通課に所属。独特な雰囲気を持つが根は優しい。
横浜地検みなと支部
二階堂俊介(北村有起哉)
新たに着任した検事。事務官のみなみに一目ぼれする。
矢部律子(中村アン)
上昇志向の強い検事。東京地検に行くのが目標。
亀ヶ谷徹(西村元貴)
立ち合い事務官から検事に昇格。少しおっちょこちょいな性格。
持丸栄(峯村リエ)
支部長。堂々たる貫禄を持つ。
その他の重要人物
宮沢かほり(奥貫薫)
飲食店「OKAZU-YA」の店主。元は裁判官だった。
牛島正義(伊藤淳史)
横浜みなとみらい署長。30代の若さで出世したキャリア組。
諸星美沙子(吉瀬美智子)
横浜地裁みなと支部の判事。証拠が薄い案件には逮捕状を出さない。
ゲスト出演
阿久津守(佐野玲於)※GENERATIONS
表向きは投資家。実は闇バイトの首謀者「KING」だった。
森野さやか(横田真悠)
阿久津の婚約者。彼の黒い秘密を知ってしまう。
海老沢修二(越村公一)
3人組の強盗に500万を奪われた被害者。
海老沢敬子(水木薫)
修二の妻。夫とともに結束バンドで縛られた。
見城長一郎(池田成志)
神奈川県警捜査一課長。牛島署長とオンラインで会話する。
ケイジとケンジ、時々ハンジ。最終話の感想
出典:ケイジとケンジ、時々ハンジ。最終話
警察と検察が手を組めば敵なし
闇バイト事件は実行犯を捕まえても、
根本的な解決にはなりません。
何故なら黒幕は、
彼らに仕事を与えているサイト運営者ですから。
「KING」が関わった強盗事件は、
これまでにもたくさんあったので、警察はずっとマークしていました。
しかし、本人にたどりつくことができず、
捜査が難航していたんです。
今回もダメかと思いきや、
モデルの森野さやかが協力者となったおかげで、
豪太たちは「KING」を逮捕することができました。
「KING」の正体は阿久津守という男で、
森野さやかの婚約者だったんですよ。
パッと見には好青年に見えますし、
豪華なタワーマンションの最上階に住んでいるので、
森野さやかはいい彼氏に出会えたと思っていました。
ところが。
阿久津守は老夫婦が強盗に遭ったニュースを見て、
「日本経済が回らないのは、老人がカネを隠し持ってるからだ」と、
非常に冷淡なことを言います。
これに違和感を持った森野さやかは、
阿久津守がシャワーに行っている間に、
彼の部屋にあったパソコンを調べました。
そして、彼の本性に気づいてしまったんですよ。
森野さやか本人は悪い人じゃないので、
被害に遭った老夫婦が可哀想だと思い、
匿名で500万円を送金しました。
さらに、豪太たちの要請で警察に協力するんですが、
勘のいい阿久津守はそれに気づいて、
彼女を亡き者にしようと企みます。
結婚までしようと思った女性の命を狙うなんて、
本当に血も涙もないですね。
豪太は森野さやかを助けるために、
法律違反スレスレのおとり捜査を実行します。
闇バイトの募集に応じたふりをして、
「KING」をはじめ、悪いヤツらを一網打尽にしました。
やる気がなさそうな岸本刑事が、
「KING」の手下を投げ飛ばしたシーンはカッコよかったです!
おとり捜査には二階堂も協力しましたが、
警察と検察がしっかり手を組めば、
向うところ敵なしではないでしょうか。
目黒係長と検事たちのその後
阿久津守は起訴され、
半年後、初公判が開かれることになりました。
目黒係長と諸星判事は、
横浜地検みなとみらい支部の前で鉢合わせし、
一緒に映画を観る約束をします。
この2人、年の差はありますが、
なかなかお似合いのカップルですよね。
結婚するかはわかりませんが、
いいパートナーになるんじゃないでしょうか。
原口刑事と岸本刑事は阿久津守の初公判祝いで、
2人で飲みに行くとにしました。
持丸支部長は亀ヶ谷検事と矢部検事に、
美味しそうなケーキを振舞っています。
実は矢部検事が年明けから東京地検に行くことになったので、
その前祝いだったんです。
東京地検が目標だった矢部検事は大喜びしました。
二階堂がその場にいなかったのは、
別の場所にいたからなんです。
毎度おなじみの「OKAZU-YA」でした。
二階堂はみなみと一緒に食事中でしたが、
何故か隣には豪太もいます。
豪太はかわいい妹が二階堂と恋仲だと気づいて、
こんな言葉をかけました。
確かに今日の二階堂さんはカッコよかった。
引用元:ケイジとケンジ、時々ハンジ。最終話(仲井戸豪太のセリフ)
俺は褒めて伸ばす教育方針で、教師やってましたから。
阿久津がしっかり処罰されるように、
がんばってくださいよ、二階堂さん。
みなみを失望させんように。
初めて会うた時は、さえないおっさんやと思うたけど、
なかなか優秀な検事や、あんたは。
まあ、その年で純情なんはちょっと気色悪いけどな。
まあ、要するに「悪い人やない」ということや。
くっついてもええんちゃうか、みなみ。
二階堂は豪太にみなみとの交際を反対されると思ってたので、
この発言は嬉しかったでしょう。
でも、阿久津を追求する二階堂のシーンが、
どれくらいカッコ良かったのか分らなかったです。
テレビニュースでのワンシーンだけじゃ、
ちょっと物足りないですよね。
二階堂とみなみはめでたく結婚して、
今後は夫婦でがんばると思います。
このドラマは視聴率がいまひとつだったので、
シリーズ化や続編はないと言われていますが、
この終わり方は「次はありません」という感じじゃなかったです。
だって、豪太は最後にこんなことを言ってましたから。
自分を褒めてたんですよ。
引用元:ケイジとケンジ、時々ハンジ。最終話(仲井戸豪太のセリフ)
「俺はなんて心の広い人間なんだ」って。
これからもこの広い心で、
この町を守って行くぜ!
横浜、マイ・ソウル・タウン!
いつか、そう遠くないうちに、
豪太と愉快な仲間たちには再会できる気がします。
その時はまた、わが地元・前橋に来てくれると思うので、
首を長くして待っていますよ!
ケイジとケンジ、時々ハンジ。最終話の公式ツイート



俺の地元・前橋でロケしてた作品だから、
終わってしまったのは、とても寂しいぞ。
事件の描写が怖くなかったのも良かったな。
できれば、今後もシリーズ化されてほしい。
ケイジとケンジ、時々ハンジ。最終話の基本情報
出典:ケイジとケンジ、時々ハンジ。最終話
本放送日:2023(令和5)年6月8日
脚本:福田靖
オープニングテーマ:届く、未来へ(あたらよ)
エンディングテーマ:ダンデライオン(Da-iCE)
演出:本橋圭太
制作著作:テレビ朝日
視聴率:8.5%



最後まで読んでくれて、ありがとな。



またのご訪問をお待ちしています。