出典:女神の教室~リーガル青春白書~7話
妙香、津山が亡くなったのは予想外だったな。
俺はてっきり雫と和解すると思っていたぞ。
みんながショックを受けなければいいが・・・
彼なりの復讐だったんだろうね。
でも、そんなことしても何の意味もないのに!
警察は自殺と判断したけど、
転落事故という可能性はないのかな。
出典:女神の教室~リーガル青春白書~7話
自らの手で人生に幕を下ろした。
驚く雫に風見は「柊木先生は関係ない」というが、
雫のショックは想像以上だった。
これまで学生たちに教えてきたことに自信を失くし、
実務演習の授業を藍井にお願いしてしまう。
だが、藍井はテキストを学生たちに配るだけだった。
津山の件は学生たちにも波紋を与えていた。
桐矢の様子がおかしくなったので、
水沢は照井に励ましてほしいと頼み込む。
おもな登場人物(敬称略)
出典:女神の教室~リーガル青春白書~7話
青南大学法科大学院(教員)
柊木雫(北川景子)
東京地裁の裁判官。教員として派遣される。
藍井仁(山田裕貴)
エース教員。司法試験に勝つための講義を行う。
青南大学法科大学院(学生)
照井雪乃(南沙良)
厳しめの学生。雫に過去のトラウマを話して打ち解ける。
真中信太郎(高橋文哉)
人権派弁護士を目指す学生。5人の中のリーダー格。
桐矢純平(前田旺志郎)
お調子者の学生。検察官になることが目標。
水沢拓磨(前田拳太郎)
寡黙な学生。バイトと勉強の両立で苦労する。
天野向日葵(河村花)
やる気のない学生。選抜テストで大健闘した。
青南大学法科大学院(指導者)
里崎健一郎(小堺一機)
教務主任。司法試験に何人合格するかが気になる。
守宮清正(及川光博)
学院長。雫の学生時代の恩師。
雫の同期
横溝太一(宮野真守)
検察官。東京地検公判部所属。
安藤麻理恵(佐藤仁美)
弁護士。雫がなんでも話せる相手。
その他の人々
風見颯(尾上松也)
警視庁捜査一課の刑事。津山が自殺したことを雫に伝える。
津山邦彦(安井順平)
雫が仙台地方裁判所時代に担当した、仙台社員寮放火事件の被告人。
女神の教室~リーガル青春白書~7話の感想
出典:女神の教室~リーガル青春白書~7話
法律家は人の人生を左右してしまう
法律家が恨みを買ってしまうって、
実際にあることなんでしょうね。
事件を起こした被告人はさまざまですが、
順風満帆な人生から奈落に突き落とされたり、
不幸な星のもとに生まれてきた人もいます。
津山はまさに後者のタイプで、
劣等感が非常に強く、女性に偏見を持った人でした。
だから女性判事である雫を嫌っていたんです。
「俺は何をやっても上手く行かないのに、
あの女はなんで偉そうに訓戒を垂れるんだ!」
津山の心の中はこんな風だったと思いますが、
人を恨んで幸せになったという話は、
今までに聞いたことがありません。
たとえ耳の痛い言葉であっても、
素直に受け取っていれば、
最悪の終活は避けられたはずです。
法律家の仕事は傍目にはカッコよく、
誰もが一度は憧れる職業です。
私も学生時代、
とあるテレビドラマに夢中になって、
「弁護士になりたい!」と思ったことがありました。
叔父の家に六法全書があったので、
たまに読ませてもらったこともあります。
でも、法律家というのは、
人の人生を左右する仕事なんです。
その重さはお医者様と同じなんですよね。
人が人を裁く以上、
その痛みを避けて通ることは不可能ですし、
どこまでも公平な判断が求められます。
そのためにもロースクールは、
良い法律家を育てなければなりません。
法律というのは時に非情で、
冤罪であるはずの人が、
死刑判決を受けたりすることがありますから。
誰にも恨まれないというのは不可能ですが、
人々を幸せに導くための法律家が、
もっと増えてほしいと思っています。
照井は司法試験に挑む
前回に続き重い内容の話でしたが、
ショックを受けた雫と桐矢を、
みんなで励ましていたのが良かったです。
雫の友人は弁護士の安藤と検事の横溝ですが、
横溝がまだ駆け出しの頃、
担当していた事件の被告人が、
自ら命を絶ってしまったことがありました。
ショックを受けた横溝は、
一晩中泣きながら飲んでいたそうです。
だから同じ立場になった雫の気持ちが、
痛いほどわかったんですね。
また津山の自殺でショックを受けた学生は、
桐矢だけではありませんでした。
真中・水沢・天野・照井も同じように悩んでいて、
なんとか励ましたいと思っていたんです。
でも、本当に想定外の事態だったので、
どんな言葉をかけたらいいか、わかりませんでした。
そこで真中たちは桐矢をランチに誘います。
ひとりで食べると味気ないですが、
みんなで食べるご飯は格別に美味しいものです。
因みに雫は安藤と横溝からもらったとんかつを、
嬉しそうに食べていました。
食べ物というのはいつでも味方です。
傷ついた人の心をじんわりと癒してくれるんですよ。
そんな風に励まし合った青南ローの面々は、
それぞれの悩みから逃げず、
前向きに立ち向かうことにします。
悩んで立ち止まっていたら、
明るい未来はやってこないですからね。
成績が下降気味だった照井は努力して、
5人の中で最初に司法試験を受けました。
彼女の合否が気になるところですが、
次回の予告で「8人合格」といっていたので、
きっと大丈夫ではないでしょうか。
仲間たちの喜ぶ顔が見たいです。
女神の教室~リーガル青春白書~7話の名言
出典:女神の教室~リーガル青春白書~7話
柊木雫①
人が人を裁くのには痛みが伴う。
被告人の思いを知れば知るほど、
その痛みは増して行く。
でも、それは必要なことだと思う。
それが人を裁く法律家の責任だから。
柊木雫②
でも、AIはその責任を負うことはない。
ただただ、正しい判決を選択して行くだけ。
そんな存在に裁判という極めて重要なものを
委ねたいと思う人は、どれくらいいるのかな?
柊木雫③
誤犯の可能性や、
その人の人生を変えてしまうことの責任を、
誰かが負うからこそ、裁判は成立しているの。
それは裁判官も弁護士も検事も同じ。
法律家である限り、
背負わなければいけないことだと思う。
柊木雫④
怖いと思うのは、
真正面から向き合ってる証拠だと思う。
目をそらしたり、
考えないようにすることだってできるんだから。
むしろ私はそういう人間らしい人にこそ、
検事になってもらいたいって思ってるよ。
柊木雫⑤
自分で乗り越えるしかないことだけど、
誰かと分かち合うことはできる。
藍井仁①
それが、あなたが教えてきた結果でしょう。
だったら、あなたが採点するのが当然のことです。
藍井仁②
ただ仕事をするだけで人に恨まれる。
そんな仕事を何故、
学生たちはわざわざ目指すのか。
何故あなたは一生懸命、
そんな仕事を教えようとするのか。
やはり私には理解できない。
桐矢純平
すごいな、先生は。
先生みたいに強くない人は、
どうすればいいんですか?
もし俺が先生と同じ立場になったらと思うと、
やっぱり怖いです。
真中信太郎
人間の判断だって、
100%正しいとは限らない。
間違うことだってある。
天野向日葵
被告人はどう思うんだろう?
AIに裁かれるってどんな気分なのかな。
逆に納得できないような気もする。
だって、その人の気持ちはどうなるの?
たとえ自分の主張が退けられたとしても、
言いたいことはあるんじゃないかな。
それは・・・犯行を行ってしまった理由とか。
後悔や謝罪の気持ちとか。
やっぱり誰かに、
自分の思いを理解してほしいと思うはずです。
水沢拓磨
裁判官に思いをぶつけた上で、
それでも判決は下されるからこそ、
被告人は納得できるのかも知れない。
照井雪乃
関わりを持った人が自殺するなんて・・・
こんな時になんて言ってあげたらいいのか。
私はわからないんです。
きっと、みんなだってそうです。
もちろん、柊木先生だってショックだったと思います。
でも、先生はこれで挫けたりしませんよね。
教えてほしいんです。
こういう時、先生がどうやって乗り越えるのか。
守宮清正
法律家の仕事は、
人の人生を大きく変えます。
司法の現場では、
こういうことは少なくありません。
自分なりに折り合いをつけるしかないんです。
女神の教室~リーガル青春白書~7話の基本情報
出典:女神の教室~リーガル青春白書~7話
- 本放送日:2021(令和5)年2月20日
- 脚本:神田優
- 音楽:武部聡志
- 演出:谷村政樹
- 制作著作:フジテレビ
- 視聴率:6.6%
最後まで読んでくれて、ありがとな。
またのご訪問をお待ちしています。