出典:女神の教室~リーガル青春白書~8話
妙香、司法試験を突破するのは、
やっぱり難しいものなんだな。
照井が不合格だったのは意外だったぞ。
彼女、心身ともに疲れてたんじゃないかな。
前に2時間しか寝てないって言ってたから、
パフォーマンスが低下していたのかも。
ショックで倒れたりしないか、心配だね・・・
出典:女神の教室~リーガル青春白書~8話
教務主任の里崎のもとには8名の合格の知らせが来ていたが、
その中に照井の名前は見当たらなかった。
そんななか、藍井に加藤予備校から電話がかかってくる。
里崎は引き抜きではないかと思い、雫に探りを入れるよう頼んだ。
司法試験に落ちた照井は、仲間たちの前に顔を出さなくなった。
真中は照井が戻ってきたら、みんなでカラオケに行こうというが、
妹の美羽から「会社に行きたくない」というメールをもらう。
美羽はたった1回のミスで仕事を干されてしまったのだ。
雫は真中にもう一度美羽と話し合うようアドバイスする。
おもな登場人物(敬称略)
出典:女神の教室~リーガル青春白書~8話
青南大学法科大学院(教員)
柊木雫(北川景子)
東京地裁の裁判官。教員として派遣される。
藍井仁(山田裕貴)
エース教員。司法試験に勝つための講義を行う。
青南大学法科大学院(学生)
照井雪乃(南沙良)
厳しめの学生。在学中に司法試験を受ける。
真中信太郎(高橋文哉)
人権派弁護士を目指す学生。5人の中のリーダー格。
桐矢純平(前田旺志郎)
お調子者の学生。検察官になることが目標。
水沢拓磨(前田拳太郎)
寡黙な学生。バイトと勉強の両立で苦労する。
天野向日葵(河村花)
やる気のない学生。選抜テストで大健闘した。
青南大学法科大学院(指導者)
里崎健一郎(小堺一機)
教務主任。司法試験に8人合格して大喜びする。
守宮清正(及川光博)
学院長。雫の学生時代の恩師。
その他の人々
風見颯(尾上松也)
警視庁捜査一課の刑事。人気塾講師の事件を追っている。
真中美羽(山口まゆ)
信太郎の妹。有名企業に就職したが悩みを抱えてしまう。
加藤正則(高橋洋)
加藤予備校の経営者。藍井をヘッドハンティングしようとする。
女神の教室~リーガル青春白書~8話の感想
出典:女神の教室~リーガル青春白書~8話
感受性の雫と合理性の藍井
バディ(相棒)というのはいいものです。
同じ目標に向かって努力したり、
ひとつの問題を協力して解決したり、
1+1が2ではなく、
10にも100にもなるんですよ。
今回の話で初めて知りましたが、
ロースクールというのは衰退傾向にあるんですね。
確かに加藤予備校のように、
司法試験合格率ナンバーワンを謳う同業がいたら、
法律家を目指す人はそちらに行きたくなります。
前に守宮学院長は、
「私には夢があります」と言っていましたが、
それは感受性の雫と合理性の藍井が起こす化学反応によって、
青南ローを発展させることだったんです。
法律家というのは高い知識だけでなく、
人間性の豊かさも求められる職業です。
そこで守宮学院長は、
知識を教える藍井だけではダメだと思い、
人とは何かを教える雫を、
バディとして組ませてみたんですよ。
藍井は雫に対して、
最初こそ塩対応でしたが、
彼女の実務演習を見るたびに感化されて、
ついには認めるようになりました。
自分とは真逆の価値観を持つ雫が、
面白いと思ったんでしょう。
それと「仕事のやりがい」を見出したんです。
憲法第27条。
すべて国民は働く権利を有し義務を負う。
加藤予備校は藍井への報酬を、
青南ローの2倍以上出すと言っていましたが、
そこでの仕事には楽しさがないかも知れません。
藍井はなんだかんだ言いつつも、
雫のお願いにはいつも協力しているので、
青南ローでの仕事が好きなんですよ。
彼が学生に対して冷淡なのは、
過去に何かあったからではないでしょうか。
津山は加藤予備校の学生だった
今回の引き抜き騒動は、
これだけでは終わりませんでした。
なんと加藤予備校のパンフレットに、
津山邦彦の名前があったんですよ。
彼は雫のことを逆恨みしていた人間です。
学生たちにも嫌がらせを繰り返していました。
でも、なんかおかしいですよね。
もし私が法律家に傷つくことを言われたら、
法律家そのものを嫌いになりますし、
そういった話題も口にしないです。
実は津山は雫に感謝していて、
本当に法律家を目指したいと考えていたとしたら、
話はぜんぜん違ってきます。
雫と直接会った時の雰囲気も、
今にして思えば芝居がかった感じでしたし、
亡くなる前日に写した病院の写真も意味深ですね。
来週は刑事の風見にスポットが当たりますが、
彼が津山に放った言葉を雫は気にするようですし、
意外な真相が明らかになりそうです。
予告が不穏だったのが心配です。
女神の教室~リーガル青春白書~8話の名言
出典:女神の教室~リーガル青春白書~8話
柊木雫①
照井さんは今確実に一歩一歩前に進んでる。
その歩幅はもしかすると、
自分の理想よりは小さいのかも知れない。
でも、前にさえ進んでいれば、
必ず司法試験は突破できるよ。
今日、みんなとゲームをしているうちに、
いつの間にかここにたどり着いたみたいにさ。
柊木雫②
そう、義務の前に権利がある。
働くことを通じて誰かの役に立ったり、
社会の一員だと感じられたり、
自分のやりたいことを実現させたり、
いろんなことができる。
そんな風に時として仕事は、
みんなに収入以上のものをもたらしてくれる。
だから一人一人に、
働く権利が保障されているんじゃないのかな。
柊木雫③
夢とか目標とか、なくたっていい。
なくても生きていける。
ただ、働く権利がある意味だけは、
忘れずにいてほしいな。
藍井仁①
そもそも勤労とは、
憲法27条において定められた国民の義務です。
大抵の人間が生きて行くために、
仕方なく働いている。
あなたのようにいい法律家を育てたいとか、
夢や目標のある人間のほうが珍しい。
藍井仁②
食事は必要な栄養素だけ摂取できればいい。
藍井仁③
冬になれば春が来る。
所詮は過去の繰り返しです。
大概のことは予測がつく。
人生なんてつまらないものでしょう。
藍井仁④
変な同僚がいるんですよ。
彼女の言うことはいつも、私と真逆であり、
予測がつかず、飽きずに済む。
守宮清正①
今、ロースクールはその存在意義の薄さから、
早期に廃止に向かうべきではないかという意見が出ています。
ですが、私はただ知識を詰め込んだだけでは、
プロの世界で行き詰まると思うんですよ。
守宮清正②
ロースクールは本来、得た知識を実際に使う力、
そして、法曹家に必要な高い人間性を育める場所です。
そうなれる場所を私は目指しています。
そのためには柊木先生と藍井先生、
お2人の力が必要なんです。
どちらか一方が強いのではなく、
天秤のようにバランスの取れた双方の力がね。
女神の教室~リーガル青春白書~8話の基本情報
出典:女神の教室~リーガル青春白書~8話
- 本放送日:2021(令和5)年2月27日
- 脚本:大北はるか
- 音楽:武部聡志
- 演出:森脇智延
- 制作著作:フジテレビ
- 視聴率:6.7%
最後まで読んでくれて、ありがとな。
またのご訪問をお待ちしています。