ミケさん

2022年はウルトラマンAの放送から、
ちょうど50年になるんだね。
だから敵が超獣だったんだ。

あんのん君

Aは今思えば画期的だった。
北斗星司と南夕子がウルトラタッチで変身したからな。
彼らも一般人から防衛チームに入ったんだぞ。

おもな登場人物(敬称略)

アスミ・カナタ(松本大輝)
GUTS-SELECTの隊員。ウルトラマンデッカーに変身する。

キリノ・イチカ(村山優香)
カナタの同期。宇宙開発の仕事をする夢を持つ。

リュウモン・ソウマ(大地伸永)
カナタの同期。非常にストイックな性格。

カイザキ・サワ(宮澤佐江)
GUTS-SELECTの副隊長。ナースデッセイ号の操舵手。

ムラホシ・タイジ(黄川田雅哉)
GUTS-SELECTの隊長。元はTPU訓練校の校長だった。

HANE2(CV:土田大)
通称ハネジロー。ガッツホークを無人操縦する。

ゲスト出演

マナカ・ケンゴ(寺坂頼我)
火星出身の植物学者。ウルトラマントリガー本人。

本作のメインヴィラン

アガムス(小柳友)
バズド星人。ある理由から地球を滅ぼそうとする。

登場怪獣(アリブンタ、ヤプール)

別名:大蟻超獣
身長:57メートル
重さ:6万2千トン
出身地:異次元
スーツアクター:永地悠斗

別名:異次元人
身長:不明
体重:不明
出身地:異次元
CV:菊池康弘
スーツアクター:桑原義樹

【デッカー】#18「異次元からのいざない」のあらすじ

アガムスは恨みの募る地球を滅ぼそうとしますが、
デッカーダイナミックタイプに敗れ、
テラフェイザーを破壊されてしまいました。

貴重な戦力は失ったものの、
アガムスは辛うじて一命をとりとめたのでした。

未来人のデッカー・アスミはカナタに、
「アガムスを救ってやってくれ」と頼みます。

そんなある日。

アガムスが道を歩いていると、
突然、TPUの兵士たち数人に取り囲まれ、
拘束されそうになりました。

すると、どこからか謎の男が現れて、
アガムスを助けてくれました。

謎の男は「ヤプール」と名乗り、
アガムスと同じくウルトラマンを敵視していたんです。

利害が一致した2人は手を組み、
地球を滅ぼすために暗躍することになります。

地下に眠る超獣

市街地が大きく陥没する事件が起きました。
その地下には高エネルギー反応があったんです。

ムラホシ隊長はスフィアではなく、
怪獣を超越した生物の可能性があると言いました。

その言葉を聞いたリュウモンは、
その生物のことを「超獣」と呼びます。

カナタ・イチカ・リュウモンは、
さっそく現場の調査を命じられますが、
カナタは発見されたアガムスのことが気になりました。

ムラホシ隊長は「目の前の任務が大事」とカナタを諭しました。

アガムスを救う方法がわからない

3人が到着した地下は、
何故か生き物の気配がしませんでした。

リュウモンが「生き物をおびき寄せるための罠だ」というと、
イチカは「真顔で怖いこと言わないでよ」といいました。

カナタはどうしてもアガムスのことが頭から離れず、
思わず立ち止まってしまいました。

リュウモンはまだ悩んでるのかと聞きます。

カナタは未来人のデッカー・アスミに、
「アガムスを救ってやってくれ」と言われたと、
正直に2人に話しました。

アガムスを救うのは非常に難しいことでした。

何故ならアガムスは、
本当に地球のことが嫌いで、
宇宙から消し去ろうとしていたからです。

カナタはかつて、
ウルトラマントリガーであるマナカ・ケンゴと共闘して、
闇の巨人・カルミラを助けたことがありました。

でも、アガムスを救う方法はわかりません。

そんなカナタにイチカは、
「やっぱり悩んでるじゃん」とツッコミを入れるのでした。

カナタの偽物が現れる

3人は地下を調査していましたが、
遅れて歩いていたカナタはアガムスに捕まってしまいます。

ビックリするカナタに、
アガムスは本性を現した時のことを語りました。

『君に恨みはない。君の中にある光が目障りなんだよ』

この言葉は本心から言っていたことなんですが、
アガムスはデッカーがダイナミックタイプになったことに、
強烈な危機感を感じていたのでした。

ダイナミックタイプは未来にはない力だからです。

カナタはアガムスに何があったのか、
地球がバズド星を滅ぼすようなことをしたのか、気になりました。

しかし、アガムスはその理由について、
まったく語ろうとしません。

一方でカナタを探すイチカは、
「悩んだって仕方がない」と言っていました。

しばらくすると、はぐれたはずのカナタが見つかりました。

カナタは「あっちから人の声が聞こえた」といって、
イチカとリュウモンを誘導して行きます。

ところが・・・

カナタが案内した先は行きどまりでした。
なんとカナタは「ヤプール」が化けた偽物だったんです!

【デッカー】#18「異次元からのいざない」の感想

ヤプールにアリブンタ、
ウルトラマンAを知ってる世代には懐かしかったですね。

原典のアリブンタは、
ヤプール配下の地底エージェント・ギロン人が操る超獣で、
アリジゴクをつくって人を襲うなど、なかなかヤバい奴でした。

今回はそういった描写はなかったものの、
持ち前のパワーでデッカーを追いつめるなど、
超獣の名に相応しい戦いぶりでした。

アガムスはヤプールの口車に乗せられて、
共闘することになってしまいましたが、
もはや「毒を食らわば皿まで」状態ですね。

アガムスの闇落ち原因は?

でも、モヤモヤします。

それは未来でどんな悲劇があったのか、
まったくわからないからです。

バズド星が地球と同じように、
スフィアバリアに包まれたことまでは判明していますが、
アガムスの怒りの原因はそこじゃないんですよね。

彼にとって唯一だったレリアを失ったことです。

とはいえ、レリアは本当に地球人のせいで亡くなったのか、
彼女が呪文のように唱えている言葉はいったい何なのか、
一切不明なのが困るんですよ。

カナタは「アガムスを救う方法がわからない」と言っていましたが、
原因がわからないから、解決方法も見えてこないんです。

そもそもアガムスの人間性にも疑問があるんですよね。

アサカゲ博士と名乗っていた頃、
彼はカナタたちがパイロットになるための訓練に付き合いましたし、
GUTSグリフォンの開発も、
スフィアに有効な武器を生み出すためでした。

カナタに対しても「目標が見つかるといいですね」と、
とてもやさしい言葉をかけています。

すべてGUTS-SELECTのメンバーを欺くための、
お芝居だった可能性はありますが、落差があまりにも激しいですよね。

もっとも繊細な人間ほど、
深く傷ついた時は、大きな闇を抱え込むものなんですよ。

いずれにしても、未来で何があったのか、
早く教えてほしいです。

ヤプールこそ全ての元凶では?

さて、唐突に出て来た感じのあるヤプールですが、
相変わらずの悪辣振りでした。

人の善意につけこんで、
だまし討ちをするなど本当に卑怯です。

ヤプールは光の戦士であるウルトラマンを、
何よりも嫌っていますが、
自分とは真逆の存在だからなんですよね。

カルミラたちとは異質の闇を持っており、
目的のためなら手段を選ばない輩です。

地球人が苦しめられているスフィアは、
アガムスが持ち込んだと思われていますが、
私は違うと思うんですよね。

アガムスは以前、
スフィアについてこう言っていたからです。

どうやって勝つのだ!
スフィアは宇宙の摂理、勝利することなどできない。

引用元:ウルトラマンデッカー15話(アガムスのセリフ)

アガムスが本当にラスボスなら、
手駒となるスフィアのことをこんな風には言わないでしょう。

スフィアは怪獣に憑りついて、
遺伝子情報を書き替えてしまう特性があります。

でも、エレキングのエリーのような、
善良な怪獣に対しては、何の反応も示しませんでした。

ヤプールは人間の怨念、
いわゆる負のエネルギーが異次元に集まったものですが、
もしスフィアも同じような性質を持つなら、
すべての元凶はヤプールだと思いますね。

カナタのディメンションナビで紹介したカードも、
アリブンタではなくスフィアだったので。

【デッカー】#18「異次元からのいざない」の情報

本放送日:2022(令和4)年11月19日
脚本:ハヤシナオキ
監督:坂本浩一
音楽:末廣健一郎、得田真裕
オープニングテーマ:Wake Up Decker!(歌・SCREEN mode)
エンディングテーマ:ヒカリカナタ(歌・影山ヒロノブ)

ミケさん

最後まで読んでくれて、ありがとう。

あんのん君

またの来訪を待っているぞ。