ミケさん

異次元の存在って信じる?
あたしは猫だから、あまりピンと来ないな。

あんのん君

俺も異次元にはピンと来ないが、
パラレルワールドなら理解できるぞ。
だが、今回のセブンに出てくる異次元は、
それとはちょっと違うみたいだ。

【セブン】#10「怪しい隣人」のあらすじ

交通事故でケガをしたアキラは、隣の住人が気になっていた。
何故なら24時間同じ場所にいて、食事もしていないからだ。
そんなアキラのもとに花束を持ったアンヌがお見舞いに来る。
アンヌはアキラの姉・りつ子と友だちになっていたのだ。
アキラは隣の住人の様子をじっと見つめていた。
すると突然、住人の頭がキラッと光った。
「姉さん、やっぱりおかしいよ」とアキラはいう。
基地に帰ったアンヌはそのことをダンに報告。
ダンはアキラが精神的に疲れているのではと言った。
とはいえ、気になるのでダンはアンヌとお見舞いに行く。
アンヌはアキラの家の隣人が2か月前に越してきたと語る。
その言葉を聞いたダンは妙な胸騒ぎを覚えるのだった。

おもな登場人物(敬称略)

モロボシ・ダン(森次晃嗣)
ウルトラ警備隊員。ウルトラアイでセブンに変身する。

キリヤマ(中山昭二)
隊長。38歳にには見えない貫禄を持つ。

フルハシ(石井伊吉)
北海道出身。ウルトラ警備隊きっての武闘派。

アマギ(古谷敏)
名古屋出身。兵器開発が得意。

ソガ(阿知波信介)
九州出身。射撃の名手。

アンヌ(ひし美ゆり子)
本作のヒロイン。普段はメディカルセンターで働いている。

ゲスト出演

水野アキラ(中島洋)
交通事故でケガをした少年。隣の住人を気にしている。

水野りつ子(百合かほる)
アキラの姉。アンヌと友だちになる。

登場宇宙人(イカルス星人)

別名:異次元宇宙人
身長:2メートル50センチ~40メートル
体重:300キロ~1万8千トン
出身地:第17惑星イカルス
スーツアクター:鈴木邦夫
演者:山本廉

【セブン】#10「怪しい隣人」の感想

「秋深き隣は何をする人ぞ」という俳句があります。

これは松尾芭蕉が詠んだもので、
隣人に対する不審感が込められているんですよ。

令和になった今では、
他人のプライバシーを覗くのはご法度ですが、
昭和の時代は芭蕉の句のように、
隣人の行動を気にする人が多かったんです。

アキラは交通事故でケガをしてしまったので、
学校に行くこともできず、暇を持て余していました。

だから隣の様子が気になったんですよ。

当時はテレビゲームもスマートフォンもなかったので、
本当に退屈だったと思いますが、
なぜ漫画やおもちゃで遊ばなかったのでしょうか。

でも、アキラのおかげで、
怪しい隣人の正体がイカルス星人だとわかりました。

イカルス星人は地球を侵略するために、
人間に化けて別荘地に住んでいたんです。

イカルス星は「第17惑星」にあるそうですが、
太陽系は第9惑星までしかないので、
銀河系ではない、別の天体から来た可能性がありますね。

面白いのは、かれのスペックでして、
特徴のある大きな耳で10万キロ先の音を、
キャッチできるというんですよ。

地球の直径は12,742キロなので、
イカルスは木星みたいな惑星なのかも知れません。

侵略の理由は明らかになっていませんが、
そんな大きい星に住んでるなら、
わざわざ地球を狙わなくてもいいと思います。

ウルトラホーク1号が宇宙に

ダンが異次元空間に閉じ込められてしまったので、
一時はどうなるかと心配しましたが、
無事にイカルス星人をやっつけることができました。

でも、異次元空間ではセブンに変身できず、
カプセル怪獣も使えなかったのに、
ウルトラガンを発射できたのは不思議ですね。

まあ、昭和のウルトラシリーズには、
ツッコミどころがあるのがお約束なので、
あまり気にしないほうがいいですよ。

怪しい隣人だったイカルス星人は、
セブンのアイスラッガーで倒されましたが、
空飛ぶ円盤はまだ健在でした。

ソガはウルトラホーク2号で追跡にあたり、
ホーク1号に乗っていたフルハシとアマギも、
空飛ぶ円盤を追って宇宙に行きます。

ウルトラ警備隊の装備はすごいですね!

前作「ウルトラマン」のジェットビートルは、
ハイドロジェネレートエンジンを付けなければ、
宇宙に行くことができませんでしたが、
ホーク1号はそのままで飛び立てるんです。

劇中には出てきませんが、
ゼットン退治で活躍した岩本博士が、
ウルトラ警備隊の装備も作っていたとしたら、
作品同士のつながりがあっていいですね。

ホーク1号は見た目もめっちゃ良いですし、
大好きなメカニックなんですよ。

【セブン】#10「怪しい隣人」の情報

本放送日:1967(昭和42)年12月3日
制作順:7
放送回:10
脚本担当:若槻文三
音楽:冬木透
主題歌「ウルトラセブンの歌」みすず児童合唱団、ジ・エコーズ
劇中ナレーション:浦野光
特殊技術:的場徹
監督:鈴木俊継

ミケさん

最後まで読んでくれて、ありがとう。

あんのん君

またの来訪を待っているぞ。