ミケさん

ワイルド星人には気をつけてね。
生命カメラを持ってるから。

あんのん君

写真を撮られると、
命まで取られるという代物か。
自分勝手な理由で地球人を狙うなんて、
絶対に許せない宇宙人だ。

【セブン】#11「魔の山へ飛べ」のあらすじ

群馬県にあるイワミ山で、
若者たち数名がハイキングをしていた。
彼らは記念撮影をしようとしたが、
物陰にいた何者かによって命を奪われてしまう。
群馬県警の捜査では被害者は26名だった。
捜査依頼を受けたウルトラ警備隊は、
さっそくダンとソガを現地に派遣するが、
放射能計測を行っていたダンが倒れてしまった。
ソガが助けに行ったが、ダンは亡くなっていた。
ダンの遺体はウルトラ警備隊に運ばれ、
キリヤマたちは悲しみに暮れるのであった。

おもな登場人物(敬称略)

モロボシ・ダン(森次晃嗣)
ウルトラ警備隊員。ウルトラアイでセブンに変身する。

キリヤマ(中山昭二)
隊長。38歳にには見えない貫禄を持つ。

フルハシ(石井伊吉)
北海道出身。ウルトラ警備隊きっての武闘派。

アマギ(古谷敏)
名古屋出身。兵器開発が得意。

ソガ(阿知波信介)
九州出身。射撃の名手。

アンヌ(ひし美ゆり子)
本作のヒロイン。普段はメディカルセンターで働いている。

登場怪獣と宇宙人(ナース、ワイルド星人)

別名:宇宙竜
全長:120メートル
直径:30メートル(円盤状態)
体重:15万トン
出身地: ワイルド星

別名:宇宙野人
身長:2メートル20センチ
体重:150キロ
出身地:ワイルド星
CV:丸山詠二
スーツアクター:荒垣輝雄

【セブン】#11「魔の山へ飛べ」の感想

初見の人は衝撃を受けます。

ダンが生命カメラに狙われて、
あっさりと命を落としてしまったんですから。

ダンはセブン本人なので、
特殊な力でガードできるかと思いきや、
生命カメラはどんな被写体でも関係なく、
簡単に命を奪ってしまうんですよ。

こんなものを開発するワイルド星人は、
恐ろしい頭脳の持ち主です。

かれの主張によると、母星は気候の変化で寒冷化してしまい、
住民たちの身体が衰えてしまったといいます。

ウルトラQ19話のケムール人も、
不老不死の生命を手に入れるために地球人を狙いました。

この話でも主人公の存在が消されてしまいましたが、
シチュエーションがよく似ていますね。

それもそのはず、
2つの話の脚本を担当したのは金城哲夫さんです。

今回は医師役としてカメオ出演なさっていました。

ヒーローが行動不能になる話では、
脇役が大活躍するんですが、
アマギ隊員がいい仕事をくれました。

ウルトラ警備隊の知恵袋の彼は、
生命カメラの仕組みを解析して、
奪われた命が異次元空間にあることを突き止めます。

そしてフィルムを現像する原理を応用して、
ダンを救出することができました。

ワイルド星人はソガが得意の狙撃で倒し、
ナースはセブンによってバラバラに分解され、
事件は一件落着したんですよ。

ハイキングしていた若者たちや、
群馬県警のお巡りさんたちも、
生命カメラから生還できてよかったです。

ワイルド星人は母星に愛着があったんでしょうが、
居住不可能になったのなら、
住みやすそうな無人の星に移住すればいいんです。

そうすれば、誰も被害を受けませんし、
自分たちだって生き残りますからね。

ナースはナースデッセイ号に改造された

さて、ヴィラン怪獣だったナースですが、
ウルトラマントリガーではGUTS-SELECTの、
空中基地として大いに活躍しています。

GUTS-SELECTのメンバーである、
メトロン星人マルゥルの手によって、
TPUに渡ることになったからでした。

そして・・・

若き天才科学者ヒジリ・アキトの手によって、
ナースデッセイ号へと生まれ変わったんですよ。

マルゥルは「ワイルド星人と裏取引で入手した」と、
なかなか過激なことを言っていますが、
生命カメラの被害は受けなかったんでしょうか。

もっとも、トリガーとセブンは世界線がまったく違うので、
ワイルド星は寒冷化していないのかも知れません。

ナースデッセイ号はウルトラマンデッカーでも登場し、
新生GUTS-SELECTの心強い味方となっています。

ヴィラン怪獣が正義の味方になるというのは、
なかなか斬新で面白いですね。

【セブン】#11「魔の山へ飛べ」の情報

本放送日:1967(昭和42)年12月10日
制作順:12
放送回:11
脚本担当:金城哲夫
音楽:冬木透
主題歌「ウルトラセブンの歌」みすず児童合唱団、ジ・エコーズ
劇中ナレーション:浦野光
特殊技術:的場徹
監督:満田かずほ

ミケさん

最後まで読んでくれて、ありがとう。

あんのん君

またの来訪を待っているぞ。