ミケさん

ウルトラセブンも13話になったね。
今回は名シナリオライター・市川森一さんの作品だよ。

あんのん君

12話は諸事情で欠番になってしまったが、
13話が傑作で本当に良かった。
キリヤマ隊長ファンは絶対に見てほしい。

【セブン】#13「V3から来た男」のあらすじ

地球時間24時06分、正体不明の宇宙船が、
宇宙ステーションV3のパトロール隊と交戦状態になった。
しかし、3機のうち2機が撃墜され、
残る1機も行方不明になってしまった。
マナベ参謀はキリヤマを呼んだ。
パトロール隊を指揮していたのは、
キリヤマの親友・クラタだったのである。
クラタの安否が心配されたが、
ウルトラホーク1号のフルハシとアマギが彼を発見した。
だが、ウルトラホーク1号は謎の宇宙船に攻撃され、
フルハシとアマギが捕らえられてしまう。
そして、宇宙人はウルトラ警備隊に対して、
人質と引き換えに燃料を要求するのであった。

おもな登場人物(敬称略)

モロボシ・ダン(森次晃嗣)
ウルトラ警備隊員。ウルトラアイでセブンに変身する。

キリヤマ(中山昭二)
隊長。38歳にには見えない貫禄を持つ。

フルハシ(石井伊吉)
北海道出身。ウルトラ警備隊きっての武闘派。

アマギ(古谷敏)
名古屋出身。兵器開発が得意。

ソガ(阿知波信介)
九州出身。射撃の名手。

アンヌ(ひし美ゆり子)
本作のヒロイン。普段はメディカルセンターで働いている。

ゲスト出演

クラタ(南廣)
宇宙ステーションV3の隊長。キリヤマの親友。

登場宇宙人(アイロス星人)

別名:宇宙鳥人
身長:ミクロ~30メートル
体重:0~1万3千トン
出身地:アイロス星
スーツアクター:荒垣輝雄
CV:矢田耕司

【セブン】#13「V3から来た男」の感想

市川森一さんは日本を代表する脚本家のひとりで、
大河ドラマ「黄金の日々」や、
「花の乱」を手掛けたことでも有名です。

TVコメンテーターとしても活躍なさいましたが、
新人時代の市川森一さんは、
円谷プロダクションのお仕事を引き受けていたんですよ。

この「V3から来た男」は、
彼がウルトラセブンで初めて担当した話でした。

ウルトラ警備隊の隊長・キリヤマと、
宇宙ステーションV3のクラタの友情が、
実にカッコよく描かれています。

クラタはアイロス星人のせいで、
大切な部下を失ってしまい、
リベンジを果たそうと思っていました。

キリヤマはクラタの気持ちは理解するものの、
フルハシとアマギが人質に取られてしまったので、
アイロス星人の要求に応じることにします。

そのせいで、クラタは激怒してしまうんですが、
キリヤマが出動してしまうと、
居ても立っても居られなくなってしまいました。

結局、ソガとマナベ参謀の後押しで、
キリヤマを助けに向かいます。

キリヤマとクラタの息のあったコンビネーションは、
本当に素晴らしかったですね。

中山昭二さんと南廣さんが、
プライベートでも仲良しだったので、
演技に反映されていたんでしょう。

人質になっていたフルハシとアマギは、
ウルトラセブンによって助け出されます。

アイロス星人は最後の悪あがきをしますが、
セブンのワイドショットで爆散しました。

アイロス星人は姿を見せなかった?

市川森一さんの脚本ですから、
非常に完成度の高いドラマで面白かったです。

でも、セブンと戦ったアイロス星人は、
「本物じゃない」という説があるんですよ。

ウルトラ警備隊に燃料を要求している時は、
知性のある喋り方をしていましたが、
巨大化して現れたかれは、
怪獣みたいな見た目だったからです。

実は準備稿ではシリウス星人が使役する、
アイスキュロスという怪獣でした。

アイスキュロスとは、
古代アテナイの3大悲劇詩人の名から来ています。

因みに初期設定のアイロス星人は、
等身大で出てきて巨大化したあと、
赤・黄・青の3体に分裂する予定だったんです。

もし、そうだったら、
セブンは苦戦したかも知れませんね。

いずれにしても、
セブンに出てくる宇宙人は怪獣みたいなので、
あの姿の種族がたくさん住んでいるのを想像すると、
ちょっとゾッとしてしまいます。

最近のウルトラでは、
ヒューマノイド型の異星人が主流ですが、
昭和は異形が主流でした。

時代が変わると宇宙人のイメージも変わるものですね。

【セブン】#13「V3から来た男」の情報

本放送日:1967(昭和42)年12月24日
制作順:12
放送回:11
脚本担当:市川森一
音楽:冬木透
主題歌「ウルトラセブンの歌」みすず児童合唱団、ジ・エコーズ
劇中ナレーション:浦野光
特殊技術:的場徹
監督:鈴木俊継

ミケさん

最後まで読んでくれて、ありがとう。

あんのん君

またの来訪を待っているぞ。