
ミケさん
ウルトラQの27話でも語られたけど、
上空には「妙な空間」が存在するらしいよ。
十分に気を付けたほうがいいね。

あんのん君
そうだな。
飛行機に乗る機会はほとんどないが、
空は何かと危険な場所だ・・・
【セブン】#18「空間X脱出」のあらすじ
ウルトラ警備隊は月に1度の特別訓練を行っていた。
その日はスカイダイビングだったのだが、
高所恐怖症のアマギは気が乗らなかった。
だが、ソガによって無理やり機内から出されてしまう。
その頃、ダン・キリヤマ・アンヌの3人は、
無事に砧公園に着陸していた。
キリヤマはアマギとソガが来ないのを不審に思うが、
ダンは「風に流されたのではないか」と言う。
アマギは森のような場所で目を覚ました。
あたりを見回すとキリヤマや他の隊員たちがいない。
近くでソガのパラシュートを見つけたアマギは、
ビデオシーバーに向かってソガの名を叫ぶのだった。
モロボシ・ダン(森次晃嗣)
謎の風来坊。ウルトラ警備隊に協力して隊員となる。
キリヤマ(中山昭二)
隊長。38歳にには見えない貫禄を持つ。
フルハシ(石井伊吉)
北海道出身。ウルトラ警備隊きっての武闘派。
アマギ(古谷敏)
名古屋出身。兵器開発が得意。
ソガ(阿知波信介)
九州出身。射撃の名手。
アンヌ(ひし美ゆり子)
本作のヒロイン。普段はメディカルセンターで働いている。
地球防衛軍(TDF)
マナベ参謀(宮川洋一)
ワシントン支部にいた頃、旅客機が「疑似空間X」に迷いこんだと語る。
登場怪獣と宇宙人(グモンガ、ベル星人)
【セブン】#18「空間X脱出」の感想
月に1度の定期訓練は、
楽しい気分転換になるかと思いきや、
とんでもないことになってしまいました。
災難に遭ったアマギとソガは本当に気の毒でしたね。
ベル星人が作った「疑似空間X」は気持ち悪い場所で、
吸血ダニはいるわ、毒ガスを吐く蜘蛛はいるわ、
おまけに底なし沼まであったんです。
蜘蛛と底なし沼と言えば、
ウルトラQ第9話の「クモ男爵」が有名です。
こちらも金城哲夫さんが手がけたお話ですが、
タランチュラは完全な悪役ではなく、
もともとは貴族の親子だったという設定になっています。
今回は「クモ男爵」のIFバージョンなのかも知れません。
それにしても。
撮影はすごくたいへんだったでしょうね。
当時はCGがなかった時代ですから、
ダンが浴びたグモンガの毒ガスも、
ソガが落ちた底なし沼も、
合成スチルではなくガチの本物だと思います。
金城哲夫さんのシナリオはクオリティが高いだけに、
容赦ない展開も多いんですよ。
とくに円谷一監督と組んだ作品は、
必ずと言っていいほどハードな展開があります。
でも、演者さんとスタッフのみなさんは、
最高のSFホラーを作ろうとがんばっていました。
この話、めちゃくちゃ怖いと思っていましたが、
改めて観ると、よくできてると感心します。
やはり金城哲夫さんの作品には、ハズレがないですね。
キリヤマ隊長の名言に注目
キリヤマたちが「疑似空間X」に到着し、
アマギとソガは無事に救助され、
ベル星人はセブンによって倒されました。
弱そうな宇宙人に見えましたが、
意外や意外、なかなかしぶとかったですね。
諸悪の根源をやっつけたので、
「疑似空間X」は消滅して行きます。
ダンが置いてきぼりになりそうでしたが、
すばやくベーター号に移動したので、
全員が無事に脱出することができました。
キリヤマ隊長は基地に戻る途中、
このような名言を残します。
疑似空間を作り出すなんて恐るべき宇宙人だ。
引用元:ウルトラセブン18話(キリヤマ隊長のセリフ)
こんな言葉を知っているか?
神なき知恵は、知恵ある悪魔をつくることなる。
どんな優れた科学力を持っていても、奴は悪魔でしかないんだ!
神なき知恵というのは、
底なし沼のような闇を持つ邪心のことでしょうね。
ちなみに、名作アニメの「ダイの大冒険」では、
勇者の家庭教師のアバンが、教え子にこんなことを言っています。
正義なき力が無力であるのと同時に、
力なき正義もまた無力なのですよ。
ベル星人は確かに知恵ある悪魔でしたが、
人間も一歩間違うと闇に堕ちることがあるので、
本当に気を付けなければなりませんね。
【セブン】#18「空間X脱出」の情報

ミケさん
最後まで読んでくれて、ありがとう。

あんのん君
またの来訪を待っているぞ。