ミケさん人類を守るためには強い武器が必要だよね?
地球防衛軍は超兵器R1号を開発したよ。



超兵器・・・
そんなものを作れば、敵はもっとすごい武器を作るぞ。
やめておくのが得策だと思う。
【セブン】#26「超兵器R1号」のあらすじ
地球防衛軍が惑星攻撃用の超兵器R1号を開発した。
作戦室ではその話題で持ち切りだった。
超兵器R1号は新型水爆8000個の破壊力を持っていた。
図面を前にフルハシとアンヌは大はしゃぎする。
しかし、ダンは浮かない顔だった。
フルハシは侵略者をボタン一つで木っ端微塵だといい、
アンヌは超兵器があることを敵に知らせればいいと言う。
ダンは盛り上がるフルハシに対して、
「地球を守るためなら何をしてもいいのですか」と問うのだった。
おもな登場人物(敬称略)
モロボシ・ダン(森次晃嗣)
謎の風来坊。ウルトラ警備隊に協力して隊員となる。
キリヤマ(中山昭二)
隊長。38歳にには見えない貫禄を持つ。
フルハシ(石井伊吉)
北海道出身。ウルトラ警備隊きっての武闘派。
アマギ(古谷敏)
名古屋出身。兵器開発が得意。
ソガ(阿知波信介)
九州出身。射撃の名手。
アンヌ(ひし美ゆり子)
本作のヒロイン。普段はメディカルセンターで働いている。
地球防衛軍(TDF)
タケナカ参謀(佐原健二)
R1号の成功を見たあと、R2号があれば地球防衛は完璧だと言う。
瀬川博士(向井淳一郎)
ギエロン星獣の襲撃に驚き、さらなる超兵器の開発が必要だと思う。
前野博士(田村奈巳)
R1号の実験地にギエロン星を選んだ。生物はいないと確信していた。
登場怪獣(ギエロン星獣)
【セブン】#26「超兵器R1号」の感想
この話は非常にメッセージ性が強く、
敵となったギエロン星獣が可哀想なので、
観るのをためらってしまいます。
でも・・・
社会問題に切り込む作品を生み出したからこそ、
ウルトラセブンは名作と言えるんです。
地球は数多くの侵略者から狙われており、
人類の文明を守り、存続させてゆくためには、
強い武器を作らなければなりません。
そこで「地球防衛国際委員会」は、
瀬川・前野両博士をメイン開発者として、
超兵器R1号を生み出しました。
こんな物騒なものを開発するより、
宇宙の言語をしっかりと勉強して、
外交官を育てたほうがいいと思います。
ストーリーの性質上、
武力解決になるのは仕方ないんですが、
16話では上手く行ったじゃないですか。


セブンとアンノンという、
宇宙人同士の対話だから成功したのかも知れませんが、
地球人だって別の星から見たら、
れっきとした宇宙人ですよ。
過酷な環境でも微生物は生きている
ギエロン星は温度270度で酸素が0.6%しかない、
灼熱の惑星ということですが、
そういった環境でも死なない生物がいるんです。
この微生物は高温だけでなく、
高度な酸性や放射線レベルにも耐えられるといいます。
ギエロン星の環境は原始地球に近い状態だったので、
超好熱菌が発生していたんでしょう。
前野博士を責めるのは簡単ですが、
微生物の存在を確認するためには、
目的地まで行って採取しなければならないので、
詳細な情報がつかめなかったんですね。
1960年代は冷戦が続いていた
このエピソードが放送されていた頃は、
東西冷戦の真っただ中であり、
ベトナム戦争も泥沼化していました。
各国で核開発が進み、
それが抑止力になると信じられていた時代です。
原水爆は人類に平和をもたらすものではなく、
破滅に導く代物なんですが、
なぜ世界の偉い人たちはわからないんでしょうか。
そんな一視聴者の思いを、
ダンはみごとに代弁してくれました。
それは血を吐きながら続ける、
引用元:ウルトラセブン26話(モロボシ・ダンのセリフ)
悲しいマラソンですよ。
いつものダンは快活で、
張り切って任務に取り組んでいますが、
今回はずっと悩んだ表情でした。
超兵器R1号の開発が間違っていると、
最初からわかっていたからです。
しかし、アンヌやフルハシたちだけでなく、
キリヤマやタケナカ参謀も開発に前向きだったので、
反対意見が言えなかったんですよ。
セブンとギエロン星獣の戦いは、
特撮史上に残る有名なシーンですが、
絶命して目を閉じるギエロン星獣が、
本当に可哀想でしたね。
地球防衛軍はようやくダンの意見を理解して、
超兵器開発の中止を決定しました。
まったく武器を持たず、
丸腰で戦うのはダメですが、
オーバーテクノロジーの武器も、
持つべきではありません。
そもそも、戦争なんてしなきゃいいんですよ。
バラバラになったギエロン星獣が、
暗闇で再生するのはホラーでしたが、
見た目が可愛かったので、
お墓を作ってあげたくなりました。
【セブン】#26「超兵器R1号」の情報



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