ミケさん

セブンにもホラーがあるんだね。
今回は人間のご遺体が宇宙人に操られる話だよ。

あんのん君

それはちょっと怖いな。
まだ凶悪な怪獣のほうがいい。
ゾンビみたいな感じで暗躍するのか・・・?

【セブン】#33「侵略する死者たち」のあらすじ

2隻のハイドランジャーが海底を進んでいた。
地球防衛軍のパリ本部からの秘密書類を運んでいたのだ。
大型潜水艦の中にいたキリヤマは、
セイロン島の北方30海里で謎の爆発が4件あったと聞く。
キリヤマはハイドランジャーと連絡を取り、
異常の有無について確認するのだった。
操縦者からは「異常なし」との報告が来た。
そんななか、防衛基地周辺では奇妙な出来事が発生していた。
パトロール中のポインターの前に飛び出したのは、
すでに亡くなっているご遺体だったのだ。

おもな登場人物(敬称略)

モロボシ・ダン(森次晃嗣)
ウルトラ警備隊員。ウルトラアイでセブンに変身する。

キリヤマ(中山昭二)
隊長。38歳にには見えない貫禄を持つ。

フルハシ(石井伊吉)
北海道出身。ウルトラ警備隊きっての武闘派。

アマギ(古谷敏)
名古屋出身。兵器開発が得意。

ソガ(阿知波信介)
九州出身。射撃の名手。

アンヌ(ひし美ゆり子)
本作のヒロイン。普段はメディカルセンターで働いている。

地球防衛軍(TDF)

マナベ参謀(宮川洋一)
パリ本部から送られてきた書類を、厳重に保管したが・・・

登場怪獣(シャドウマン)

別名:蘇生怪人
身長:不明
体重:不明
出身地: 第三病院
演者:東隆明、竹村暢芳、滝川浩

【セブン】#33「侵略する死者たち」の感想

宇宙人や怪獣がまったく登場しないのは、
ビックリしました。

ウルトラQ17話の『1/8計画』や、
最終回の『あけてくれ!』みたいですね。

特撮ドラマは1本制作するのに、膨大な費用がかかります。

初代ウルトラマンは当初、
1年間放送の52話が放送されるはずでしたが、
予算が追い付かなくなってしまい、
39話で最終回となってしまいました。

セブンも予算面では相当に苦しく、
苦肉の策でシャドウマンを生み出したのかも知れません。

また、上原正三さんのシナリオだったので、
彼のアイデアを採用したんでしょうね。

子供向きではない話でしたが、
いつもとは違う雰囲気が斬新でしたし、
コップに閉じ込めたセブンを、
シャドウマンが眺めているのが印象的でした。

セブンは脱出するために、
エメリウム光線で火災を起こしましたが、
そうもしなければ行動できなかったので、
大目に見てあげたいです。

黒幕の正体はユーリー星人だった

人間のご遺体を地球侵略に利用するなど、
本当にもってのほかです。

病院も研究しなければならなかったんでしょうが、
ご遺体はお墓で静かに眠らせるべきですよ。

もっとも、そうしていたとしても、
宇宙人は念力が使えるので、
ご遺体を呼び覚ましてしまったでしょう。

この卑劣な宇宙人はユーリー星人といって、
設定画と二つ名もできていたんですが、
諸事情によって未登場になってしまいました。

ユーリー星人が出てくると、
普通の話に落ち着いてしまうので、
シャドウマンを暗躍させるために、
引っ込んでもらったんだと思います。

ユーリー星人はデータ転送用のアンテナを、
東京K地区に置きっぱなしにしてしまったので、
セブンとウルトラ警備隊に居場所を察知されました。

かれは宇宙空間にいたんです。

この話、前半はホラーで地味目でしたが、
ユーリー星人が撃破される宇宙戦は、
めっちゃド派手で面白かったですよ。

ダンが電話に出たシーンで終わったのも、
なかなかユニークでした。

【セブン】#33「侵略する死者たち」の情報

本放送日:1968(昭和43)年5月19日
制作順:34
放送回:33
脚本担当:上原正三
音楽:冬木透
主題歌「ウルトラセブンの歌」みすず児童合唱団、ジ・エコーズ
劇中ナレーション:浦野光
特殊技術:高野宏一
監督:円谷一

ミケさん

最後まで読んでくれて、ありがとう。

あんのん君

またの来訪を待っているぞ。