【ウルトラセブン】４４話あらすじと感想。ゴーロン星人は珍獣のサルに化けていた

ウルトラセブン４４話のあらすじ

街中をパトロール中の警察官２人が、
何者かによって撲殺される事件が起きた。
警察が捜査にあたったが、おかしな点があったため、
ウルトラ警備隊に調査が依頼された。
キリヤマは目撃者が「ゴリラのようなものを見た」と語る。
それを聞いたフルハシはゴリラと断定するが、
現場にあった犯人の血痕は人間のものだった。
ソガは目撃者が恐怖のあまり、ゴリラと間違えたと思う。
だが、犯人は警棒を真っ二つにする怪力と、
３メートルも飛び上がる身体能力を持っていた。
ダンとアンヌは事件の手掛かりを得るため、
真山博士がいる「日本モンキーセンター」に向かった。

ウルトラ警備隊（敬称略）

モロボシ・ダン（森次晃嗣）
謎の風来坊。ウルトラ警備隊に協力して隊員となる。

キリヤマ（中山昭二）
隊長。３８歳にには見えない貫禄を持つ。

フルハシ（石井伊吉）
北海道出身。ウルトラ警備隊きっての武闘派。

アマギ（古谷敏）
名古屋出身。兵器開発が得意。

ソガ（阿知波信介）
九州出身。射撃の名手。

アンヌ（ひし美ゆり子）
本作のヒロイン。普段はメディカルセンターで働いている。

ゲスト出演

真山博士（増田順司）
アンヌの知り合い。モンキーセンターで働く研究者。

民子（西朱実）
真山の助手。あやしい雰囲気を持つ。

ウルトラ戦士

人間体：モロボシ・ダン
活動時間：不定（第２５話の戦いで制限されるようになった模様）
変身アイテム：ウルトラアイ
年齢：１万９０００歳
身長：ミクロ～４０メートル
体重：ゼロ～３万５千トン
職業：恒点観測員（惑星や星間宇宙の環境変動を調査する仕事）

登場怪獣

宇宙猿人ゴーロン星人

身長：３５メートル
重さ：８千トン
出身地：ゴーロン星

猿人ゴリー

身長：２メートル
重さ：７０キロ
出身地：モンキーセンター
演者：滝恵一

ウルトラセブン４４話「恐怖の超猿人」の感想

ヒロイン受難のエピソード

この話「猿の惑星」がモチーフとのことですが、
「ウルトラＱ」２話の『五郎とゴロー」と、
１２話の『鳥を見た』にも似ていますね。

動物園では人気者のお猿さんが、
ゴーロン星人に利用されたのは気の毒でした。

また今回はヒロイン受難のエピソードだったので、
アンヌのファンはやきもきしたでしょう。

民子にムチで打たれそうになったり、
あわや猿人間に改造されそうになりました。

ゴリーは指のケガをアンヌに手当してもらったので、
彼女に一目ぼれしてしまいました。

元は人間だったわけですし、
アンヌのような美人さんに優しくしてもらったら、
誰だって舞い上がっちゃいますよ。

でも、怖かったのは、
ダンに嫉妬して彼を気絶させたり、
川下りの船頭さんに化けて、
アンヌを追い詰めたところですね。

言葉でコミュニケーションができなかったので、
仕方のないことだったんですが、
一時はどうなることかと思いましたよ。

ゴリーはフルハシに撃たれて亡くなりますが、
何事もなければただの飼育員でした。

自分のそばにいた真山博士と民子は殺さなかったですし、
本当はいい人だったのかも知れません。

ゴリーも卑劣なゴーロン星人の犠牲者なので、
最期は少し哀れでした。

風光明媚なロケ地に行ってみたい

上原正三さんと市川森一さんによる、
ホラーテイスト満載のエピソードでしたが、
最後はハッピーに終わって良かったです。

ロケ地は愛知県犬山市にある、
「日本モンキーセンター」なんですよ。

舞台がお猿さんメインの動物園だったから、
ゴーロン星人はお猿さんを利用したんです。

しかし、ゴーロン星人の地球侵略は、
人間と猿の脳波を入れ替えるという面倒な方法でした。

直接お猿さんをあやつったほうが、
簡単で手間もかからないと思うんですが、
ゴーロン星人は猿人間を増やしたかったんでしょうね。

現代だったら脳波の入れ替え手術ではなく、
遺伝子操作で行われると思います。

まあ、それはともかく。

「日本モンキーセンター」のある愛知県犬山市は、
木曽川沿いにある風光明媚な町で、
犬山城や明治村などの観光施設が有名です。

旅番組でもよく取り上げられる所ですし、
いつか、機会があれば行ってみたいですね。

ゴーロン星人は嫌なヤツでしたが、
「日本モンキーセンター」のお猿さんは可愛いですから。

ウルトラセブン４４話の視聴方法

ウルトラセブン４４話の基本情報

本放送日：１９６８（昭和４３）年８月４日
制作順：４５
放送回：４４
脚本担当：上原正三、市川森一
登場怪獣、宇宙人：ゴーロン星人、猿人ゴリー
主題歌「ウルトラセブンの歌」みすず児童合唱団、ジ・エコーズ
劇中ナレーション：浦野光
特殊技術：大木淳
監督：鈴木俊継