【セブン】#6「ダーク・ゾーン」感想。なぜペガッサ星人は通信に答えなかったのか

ウルトラセブンのオリジナルアイキャッチ画像
ミケさん

宇宙空間都市ペガッサが太陽系に侵入してきたよ。
地球への影響が心配だね・・・

あんのん君

ペガッサ星人が人工的に作った都市だな。
質量は地球の8万倍だから、
衝突でもしたら、たいへんなことになるぞ!
早く対策を考えなければ。

目次

【セブン】#6「ダーク・ゾーン」のあらすじ

ダンとアマギはパトロールから帰還した。
小学生が閃光を目撃したというので調査していたのだ。
何事もなかったことに安心するアンヌ。
しかし、自室の鏡をのぞくと妙な影が映っていた。
ダンが駆け付けると、影は日本語で話し始める。
かれは遠い都市からやって来た者で、
旅の途中でケガをしてしまい、重傷だというのだ。
手当は済ませたから、静かにしていれば治ると言った。
ダンとアンヌはかれを不審者ではないと判断。
話し相手になり、サイダーまで飲ませた。
そんななか、通信隊員がおかしな電波をキャッチする。

おもな登場人物(敬称略)

モロボシ・ダン(森次晃嗣)
ウルトラ警備隊員。ウルトラアイでセブンに変身する。

キリヤマ(中山昭二)
隊長。38歳にには見えない貫禄を持つ。

フルハシ(石井伊吉)
北海道出身。ウルトラ警備隊きっての武闘派。

アマギ(古谷敏)
名古屋出身。兵器開発が得意。

ソガ(阿知波信介)
九州出身。射撃の名手。

アンヌ(ひし美ゆり子)
本作のヒロイン。普段はメディカルセンターで働いている。

地球防衛軍(TDF)

マナベ参謀(宮川洋一)
地球を守るため、宇宙空間都市ペガッサの破壊を命令する。

登場宇宙人(ペガッサ星人)

別名:放浪宇宙人
身長:2メートル
体重:120キロ
出身地:ペガッサ星
CV:日笠潤一
スーツアクター:山本一

【セブン】#6「ダーク・ゾーン」の感想

この話、初めて観たのは小学生の頃ですが、
ペガッサ星が地球に送信したメッセージに衝撃を受けました。

こちらはペガッサ市。
地球の軌道変更をお願いします。
ペガッサ市は動力系統に重大な故障をきたしました。
宇宙空間都市ペガッサの機長室より送信しています。

引用元:ウルトラセブン6話(ペガッサ市からのメッセージ)

地球の軌道変更という、
絶対にできないことを要請していたからです。

宇宙には信じられない常識があるんですね。
惑星は人類がどうこうできる代物じゃありません。

ペガッサ市と地球が衝突することは、
なんとしても避けたいので、
地球防衛軍は爆破も辞さない姿勢をとります。

意思の疎通ができていれば・・・

しかし、ダンは強硬案には反対で、
ペガッサ星人と対話することを提案しました。

爆破が実行される前に、
ペガッサの市民たちを地球に移動させるというんですよ。

ところが、ダンが何度呼びかけても、
いっこうに返事はありませんでした。

ペガッサ側は「動力系統に重大な故障」と言っていたので、
住民たちが瀕死の状態か、
亡くなってしまった可能性がありますね。

だから呼びかけても応答がなかったんでしょう。

しかし、どうにかコミュニケーションが取れていれば、
ペガッサ市が破壊されるという、
最悪のシナリオは避けられました。

ペガッサ星人は地球侵略に来たわけではないので、
本当に気の毒でした。

何度呼んでも返事がないなら、
地球防衛軍のほうからペガッサ市に出向いて、
コンタクトを取るということもできましたよ。

困っている人を助けるのは、
全宇宙共通のルールじゃないですか。

それでもし裏切られたとしても、
善意というのは無駄になったりしませんから。

ペガッサ星人のその後が気になる

不可抗力であったとはいえ、
なんの罪もないペガッサ市が消えてなくなるのは、
観ていてしんどかったですね。

さらに衝撃だったのは、
ダンとアンヌが仲良くなった影が、
相手側から送り込まれた刺客だったことです。

ペガッサ星人もバカではないので、
地球が軌道変更できない場合を想定して、
爆弾を持たせた工作員を派遣していました。

それがあの影でした。

でも、影はダンとアンヌに親切にされたので、
地球が爆発する前に逃げろと言いました。

アンヌは驚きと悲しみを隠せません。

影改め工作員のペガッサ星人は、
アンヌの部屋から逃亡し、外にいたダンと対峙します。

ペガッサ星人は愛する都市を守るため、
地球を破壊するといいましたが、
すでにペガッサ市は滅亡していました。

うそだ!!
地球人の貧弱な科学で、
あの強大な宇宙都市を・・・うそだ!

引用元:ウルトラセブン6話(ペガッサ星人のセリフ)

ペガッサの科学力がどの程度かはわかりませんが、
空間都市は故障していたので、防御力が落ちていたんでしょう。

それから地球の科学は劣っていません。
ウルトラ警備隊の装備を見れば明らかじゃないですか。

ペガッサ市の滅亡は、
科学というものを過信しすぎて、
相手との対話を怠ったせいだと思いますね。

影になったペガッサ星人は、
地球の破壊が任務になっていましたが、
ダンやアンヌと談笑できたんですから、
地球防衛軍の上層部とも話し合うべきでした。

そうすれば、すべてを失うことはなかったですよ。

それにしても、
その後のかれがどうなったのか気になります。

ダンは地球の上を走り回っているといいましたが、
どこかで、ひっそりと暮らしているんじゃないでしょうか。

【セブン】#6「ダーク・ゾーン」の情報

本放送日:1967(昭和42)年11月5日
制作順:3
放送回:6
脚本担当:若槻文三
音楽:冬木透
主題歌:「ウルトラセブンの歌」みすず児童合唱団、ジ・エコーズ
劇中ナレーション:浦野光
特殊技術:有川貞昌
監督:満田かずほ

ミケさん

最後まで読んでくれて、ありがとう。

あんのん君

またの来訪を待っているぞ。

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