ミケさん

アガムスはおかしいよね。
かつてはアサカゲ博士としてTPUに協力してたのに、
急に裏切るのは許せないよ。
それに闇落ちした原因がわからないし。

あんのん君

確かに闇落ちの原因がわからないのは、
モヤモヤしてしまうな。
レリアという人物を失ったせいらしいが、
バズド星では何があったんだろう?

おもな登場人物(敬称略)

アスミ・カナタ(松本大輝)
GUTS-SELECTの隊員。ウルトラマンデッカーに変身する。

キリノ・イチカ(村山優香)
カナタの同期。宇宙開発の仕事をする夢を持つ。

リュウモン・ソウマ(大地伸永)
カナタの同期。非常にストイックな性格。

カイザキ・サワ(宮澤佐江)
GUTS-SELECTの副隊長。ナースデッセイ号の操舵手。

ムラホシ・タイジ(黄川田雅哉)
GUTS-SELECTの隊長。元はTPU訓練校の校長だった。

HANE2(CV:土田大)
通称ハネジロー。ガッツホークを無人操縦する。

ゲスト出演

レリア(藤山由依)※回想
アガムスの妻。スフィアの襲撃で命を落としてしまう。

本作のメインヴィラン

アガムス(小柳友)
バズド星人。ある理由から地球を滅ぼそうとする。

登場怪獣(チャンドラー)

別名:有翼怪獣
身長:36メートル
体重:1万5千トン
出身地:不明
スーツアクター:永地悠斗

【デッカー】#22「衰亡のバズド」のあらすじ

アジトで眠るアガムスは、
自分が幸福だった頃の夢を見ます。

妻のレリアと愛犬のファスティの写真を撮りながら、
公園で楽しく談笑していたんです。

アガムスの故郷のバスド星は、
惑星全体をスフィアに覆われてしまいましたが、
バズド防衛軍と未来のウルトラマンデッカーのおかげで、
どうにか平和を維持していました。

レリアは夫のアガムスに、
「いつか地球に行きたい」といいます。

アガムスはスフィアの研究も進んでいるし、
遠くないうちに実現可能だろうと答えました。

スフィアの襲撃による悲劇

でも、アガムスの幸せな時間は、
スフィアの襲撃によって奪われてしまいます。

バズド防衛軍と未来のウルトラマンデッカーが撃退したはずなのに、
スフィアはバズド星の首都に襲いかかりました。

アガムスたちがいた公園にも、
大量のスフィアソルジャーがやってきて、
逃げ遅れたレリアとファスティは命を落としてしまいます。

アガムスは泣きながら妻の名を叫びますが、
そこで目を覚ましたのでした。

未来の地球とバズド星の関係

アガムスはTPUのホットラインにログインして、
ムラホシ隊長を呼び出しました。

ホットラインを使うのは、
「アサカゲ・ユウイチロウ」と名乗っていた時以来です。

アガムスは丁寧にムラホシ隊長に挨拶すると、
自分のこれまでについて話しはじめました。

バズド星は高い科学力を持つ豊かな星で、
スフィアが襲来する前は繁栄を極めていたんです。

そんなある日、地球の宇宙船が不時着します。

未来の地球はスフィアと交戦中で、
2人のウルトラマンが撃退のために奮闘していました。

アガムスはバズド星の科学力が地球の助けになると思い、
スフィアを倒すために協力することにします。

ところが・・・

そのことが裏目に出て、
スフィアは標的をバズド星に変えてしまったんです。

GUTS-SELECTは最大の障壁

アガムスは自分の身に起きた出来事を、
「スフィアをバズドに連れて来た地球人の罪」と、
「科学を過信した自分の罪」といいます。

さらに地球人と出会わなければ、
スフィアが襲来することはなかったと言い切りました。

最愛の妻を失った絶望は、
アガムスを暴走させてしまいました。

彼は自らの体内にスフィアを取りこんでいたんです。

それはこの時代のウルトラマンデッカーを倒し、
バズド星がスフィアに襲われる歴史を変えるためでした。

また最大の障壁であるGUTS-SELECTを排除するため、
シゲナガマキが使っていた怪獣コントロール装置を使い、
チャンドラーを呼び出しました。

【デッカー】#22「衰亡のバズド」の感想

バカを言うな。
あんなの、アガムスの逆恨みじゃないか。
それで地球を滅ぼされたら、たまったもんじゃない。

引用元:ウルトラマンデッカー22話(リュウモン・ソウマのセリフ)

リュウモンの言う通りですね。

そもそもスフィアは文明の高い星に侵攻してくるので、
地球に協力しなくても、バズド星は狙われたはずです。

でも、家族を失う悲しみはわかります。

私は昨年6月に母を亡くし、
今年の2月には愛猫のあんのん君を亡くしました。

2人とも病気だったんですが、
ショックで食事もすることができず、
夜も眠れないほど泣きました。

アガムスの場合は病気ではなく、
スフィアの襲来で奥さんと愛犬を失いました。

ついさっきまで、
目の前で会話していた家族がいなくなるなんて、
想像を絶する衝撃でしょう。

とはいえ「すべては地球のせい」というのは、
あまりにも歪んだ考えです。

アガムスの家族の命を奪ったのはスフィアなんですから、
その怒りと悲しみはスフィアにぶつけるべきですね。

レリアは生前、地球に行きたいと言っていたので、
夫のしていることを知ったら、すごく悲しむと思います。

地球を消し去るということは、
80億の人類だけでなく、
いたいけな動物たちの命を奪うことになります。

そんな愚行だけは絶対に反対です!

光の温かさに気づいてほしい

数百年後の未来で何が起きたかは分かりましたが、
それでもまだ情報が足りないです。

アガムスは地球に協力したといいましたが、
バズド星の為政者なんでしょうか。

来ていた服も高級な雰囲気だったので、
末端市民ではないかも知れません。

またデッカー・アスミがレリアの名前を言った時に、
ひどく激昂していたことを考えると、
不時着した宇宙船に乗っていたのは、
デッカー・アスミという可能性があります。

アガムスは仇敵のスフィアを利用するほど、
狂気に走ってしまいましたが、
それは自分の判断ミスが悲劇を招いたと思っているからです。

何をしても家族が戻ってこないから、
地球を滅ぼして自分も消えるつもりなんです。

だからスフィアを取り込むという、
とんでもないことをしでかしたんですね。

だけど、一時はカナタたちの仲間だったじゃないですか。

ハネジローを抱っこしてラグビーをしていた頃は、
本当に楽しそうでしたよ。

アガムスはレリアを失った喪失感が大きくて、
もう全てが終わったと思い込んでいます。

しかし、GUTS-SELECTのメンバーや、
未来の人々の存在を忘れてはいけません。

闇の巨人のカルミラでさえ、
光の温かさに気づいて改心できました。

あんたは最後まで闇を否定しなかった。
それに・・・言っただろう?
たまには温かい光ってのも、悪くないってね。

引用元:ウルトラマンデッカー8話(カルミラのセリフ)

アガムスは心の弱さゆえに自分を許せなくなり、
その結果、闇落ちすることになってしまいましたが、
カナタはずっと彼を信頼していたんです。

あんたの苦しみの本当のところは俺には分からない。
けど、地球を破壊するために自分を失って、
あんたはそれでいいのかよ!

引用元:ウルトラマンデッカー22話(アスミ・カナタのセリフ)

かつての仲間が敵になるのは、
本当に悲しい事なので、
アガムスには自分の過ちを猛省してほしいです。

【デッカー】#22「衰亡のバズド」の情報

本放送日:2022(令和4)年12月17日
脚本:足木淳一郎
監督:辻本貴則
音楽:末廣健一郎、得田真裕
オープニングテーマ:Wake Up Decker!(歌・SCREEN mode)
エンディングテーマ:ヒカリカナタ(歌・影山ヒロノブ)

ミケさん

最後まで読んでくれて、ありがとう。

あんのん君

またの来訪を待っているぞ。