【デッカー】#24「夢の果て」感想。アガムスは最後に目覚めて散って行く

ウルトラマンデッカーのオリジナルアイキャッチ画像
ミケさん

カナタとアガムスの想いは一緒なのに、
なんで敵味方で戦い続けるのかな・・・

あんのん君

アガムスもわかってはいるんだ。
だが、ここまで地球を傷つけてしまったから、
敵として生きることしかできないんだろう。
本当に哀れなヴィランだ・・・

目次

おもな登場人物(敬称略)

アスミ・カナタ(松本大輝)
GUTS-SELECTの隊員。ウルトラマンデッカーに変身する。

キリノ・イチカ(村山優香)
カナタの同期。宇宙開発の仕事をする夢を持つ。

リュウモン・ソウマ(大地伸永)
カナタの同期。非常にストイックな性格。

カイザキ・サワ(宮澤佐江)
GUTS-SELECTの副隊長。ナースデッセイ号の操舵手。

ムラホシ・タイジ(黄川田雅哉)
GUTS-SELECTの隊長。元はTPU訓練校の校長だった。

HANE2(CV:土田大)
通称ハネジロー。ガッツホークを無人操縦する。

ゲスト出演

マナカ・ケンゴ(寺坂頼我)
火星出身の植物学者。ウルトラマントリガー本人。

レリア(藤山由依)※回想
アガムスの妻。スフィアの襲撃で命を落としてしまう。

本作のメインヴィラン

アガムス(小柳友)
バズド星人。ある理由から地球を滅ぼそうとする。

登場怪獣(マザースフィアザウルス)

別名:最強スフィア獣
身長:88メートル
体重:8万8千トン
出身地:宇宙(ワームホールの中)
スーツアクター:桑原義樹

【デッカー】#24「夢の果て」のあらすじ

アガムスはスフィアに浸食された影響で、
自我を失いかけていました。

GUTS-SELECTは激しい戦闘によって、
ナースデッセイ号がボロボロになり、
カナタもケガを負って医務室で臥せっています。

リュウモンはカナタの見舞いにやってきました。

彼は傍らにいたハネジローに対して、
「カナタがデッカーだと知ってたのか」と尋ねます。

ハネジローは対ゴモラ戦の時に知ったと、
リュウモンに答えました。

目を覚ましたカナタはリュウモンに、
「デッカーだということは他の人には内緒にしてくれ」といいます。

リュウモンが返事をしようとした時、
カナタは自分の身体の異変に気づきました。

なんとスフィアに浸食されていたんです。

リュウモンたちにばれてはマズいので、
カナタは笑いながら「なんでもない」と誤魔化しました。

満身創痍のGUTS-SELECT

ナースデッセイ号の司令室にクルー全員が集まりました。

カイザキ副隊長は、
市民のシェルターへの避難が完了したといいます。

ハネジローは宇宙空間に巨大なエネルギー反応を感知しました。
マザースフィアザウルスです。

その巨大なエネルギー反応の影響で、
地球を包むバリアの強度も計算以上にあがっていました。

わずか3時間後には収縮が始まってしまうんです。

市街地にスフィアオベリスクが3本ありましたが、
1本目のαアルファにエネルギーが集中していました。

ムラホシ隊長はこれを叩くことを考えましたが、
ナースデッセイ号本体だけでなく、
ファルコンやホークも修理は完了していません。

でも、ナースキャノンは使用可能でした。

メガアースを利用した特殊爆弾

ハネジローはナースキャノンの出力を上げるための、
システムを構築していました。

目的はスフィアオベリスクαアルファの破壊ですが、
射線上にはスフィアオベリスクγガンマがあります。

ナースデッセイ号は操縦不能です。

ムラホシ隊長は邪魔になるスフィアオベリスクγガンマを、
先に倒すといいました。

リュウモンは現在の戦力で大丈夫なのかと心配しますが、
隊長にはちゃんと策がありました。

それはメガアースを利用した特殊爆弾で、
スフィアオベリスクγガンマを吹き飛ばすことでした。

テラフェイザーの反撃

カイザキ副隊長は、
スフィアオベリスクγガンマの4本の足を爆破すれば、
倒すことが可能だと説明しました。

でも、イチカは「テラフェイザーは倒せない」といいます。

それを聞いたカナタは、
時間が稼げるから新しい作戦を立てればいいと言って、
イチカを励ましました。

作戦を立てるのはムラホシ隊長とカイザキ副隊長、
「見つめる天才」であるリュウモンの3人なので、
カナタとイチカはお煎餅を食べて、
体力を温存することになりました。

カナタたちは4つの班に分かれて、
スフィアオベリスクγガンマに特殊爆弾を仕掛けます。

飛んでくるスフィアソルジャーを迎撃しながら、
ついにスフィアオベリスクγガンマを破壊しました。

ムラホシ隊長がナースキャノンを発射し、
スフィアオベリスクαアルファを倒すことに成功します。

ところが、これに気づいたアガムスが動き出し、
ナースデッセイ号と地上部隊は、
テラフェイザーのTRメガバスターで攻撃されました。

ムラホシ隊長は負傷し、
カイザキ副隊長は意識を失ってしまいます。

カナタの体調は最悪でしたが、
傷ついた仲間たちを守るために、
ウルトラマンデッカーに変身するのでした。

【デッカー】#24「夢の果て」の感想

可愛さあまって憎さ百倍。

アガムスの地球に対する思いは、
まさにそういうことだったんでしょうね。

最愛の妻・レリアが憧れていた星でしたが、
未来の地球人と関わったことがキッカケで、
バスド星はスフィアに侵略されてしまいました。

でも、レリアが存命だった頃は、
スフィアを退けてくれる未来のデッカーを信頼し、
地球に対する悪感情はまったくありませんでした。

アガムスの心が歪んだのは、
目の前で最愛の家族の命が散ったからです。

家族って世界そのものなんですよ。

しかもレリアたちとは、
ほんの数分前まで普通に話していたんですから、

それが一瞬にしていなくなってしまうなんて、
どれほど残酷で恐ろしかったでしょう。

想像しただけでも涙が出てきます。

絶望したアガムスは闇落ちしてしまったわけですが、
大好きなレリアが憧れた地球に刃を向けるのは、
なんとも皮肉で悲しいことです。

改心できたアガムスだったが・・・

カナタはそんなアガムスに、本心からの言葉をぶつけます。

アガムス!
お前ほんとにそれでいいのか!?
大切な人を守れなかった自分が、
許せないだけじゃないのかよ!
地球ごと消えてしまいたいだけじゃないのか!
本当にそれでいいのか?
地球にいろんな星に行きたいって、
レリアさんは言ってたんだろ?
いろんな星の人と友だちになりたいって、
思ってたんだろう?
宇宙中のたくさんの仲間と幸せな未来を作る。
それがレリアさんの夢じゃなかったのかよ!

引用元:ウルトラマンデッカー24話(アスミ・カナタのセリフ)

意識がもうろうとしていたアガムスは、
カナタの言葉によって在りし日のレリアを思い出しました。

花・・木々・・空・・風・・雲・・太陽・・
虹・・海・・浜辺・・森・・石・・砂・・大地・・

引用元:ウルトラマンデッカー24話(レリアのセリフ)

彼女は自然に関する言葉を、
詩のようにつぶやいていたんですが、
それは勉強していた地球の言葉だったんですよ。

その記憶のおかげでアガムスはようやく改心し、
スフィアオベリスクを破壊することに協力してくれました。

でも・・・

デッカーをかばって、
マザースフィアザウルスの攻撃を受けてしまったんです。

アガムスはTPUに拘束されていた時、
マザースフィアザウルスの弱点を知っていると言っていたので、
彼が亡くなってしまったら詰んでしまいます。

なんとか生きていてほしいところですが、
重ねて来た罪の清算をしなければならないので、
奇跡的に助かるのは難しいでしょう。

すでにスフィアに浸食されているので、
これ以上カナタが傷つくのは可哀想ですよね・・・

カナタが再変身するためには

昨年5月13日に劇場公開された「シン・ウルトラマン」で、
天体制圧用最終兵器のゼットンが登場した時、
とんでもない絶望感を味わいました。

どうやっても勝てる見込みはない。

地球はおろか太陽系すら滅却するという、
1テラケルビンの火球を前に、
人類はなす術がなかったんですよ。

まさかデッカーの最終回直前で、
同じような展開になるとは思いませんでした。

いちばん衝撃的だったのは、
カナタがスフィアに浸食されていたことです。

1話でスフィアに飲み込まれてしまったので、
そういう可能性がなきにしもあらずだったんですが、
ここに来てそうなるとは思いませんでした。

Dフラッシャーの中身もスフィアだったんですよ。

実はウルトラマンデッカー自体が、
スフィアから生み出されたという説があります。

変身した時やインナースペースにいる時の光が、
スフィアの輝き(虹色)と同じなので、
私も「そうなのかな」と思っていました。

もしかしたらスフィアにも光と闇が存在していて、
マザースフィアザウルスが闇の代表なら、
ウルトラマンデッカーは光の代表なのかも知れません。

前作のトリガーにも、
闇の巨人と光の巨人の対比がありましたからね。

でも、Dフラッシャーが壊れてしまったので、
カナタは今後どうやって変身するのか・・・

そこが心配です。

「シン・ウルトラマン」では人類の叡智を結集して、
天体制圧用最終兵器のゼットンを倒しましたが、
マザースフィアザウルスに勝つには、
何よりも輝かしい光が必要だと思います。

カナタの時代でスフィア本体を倒すことができれば、
歴史が変わって、バズド星も平和になるのではないでしょうか。

【デッカー】#24「夢の果て」の情報

本放送日:2023(令和5)年1月14日
脚本:根元歳三
音楽:末廣健一郎、得田真裕
オープニングテーマ:Wake Up Decker!(歌・SCREEN mode)
エンディングテーマ:ヒカリカナタ(歌・影山ヒロノブ)
監督:武居正能

ミケさん

最後まで読んでくれて、ありがとう。

あんのん君

またの来訪を待っているぞ。

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