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【ウルトラマン】10話「謎の恐竜基地」あらすじと感想。モンスター博士の歪んだ愛情

 

こんにちは。岩松妙香(@annon_0211)です。

 

ウルトラシリーズの怪獣は敵役なので、

基本的に悪いことしかしませんが、

目や仕草が可愛らしい子もいます。

 

今回登場するジラースは、

飼い主の育て方が間違っていたために、

哀しい運命に巻き込まれました。

 

シナリオは金城哲夫さん、

ゲストは「ウルトラQ」で大活躍した西條康彦さんですが、

あまり好きな話ではありません。

 

では、あらすじと感想をどうぞ。

 

 

おもな登場人物(敬称略)

 

ハヤタ・シン(黒部進)25歳。事実上の副隊長。

ムラマツ・トシオ(小林昭二)36歳。統率力バツグンのキャップ。

アラシ・ダイスケ(石井伊吉)26歳。武闘派で射撃の名手。

イデ・ミツヒロ(二瓶正也)24歳。頭脳派でひょうきんなムードメーカー。

フジ・アキコ(桜井浩子)21歳。おもに通信を担当している。

 

ゲスト出演

 

中村(森幹夫)通称・モンスター博士。

二階堂(灰地順)15年前にネス湖で行方不明になった教授。

久保(谷育子)雑誌「少年グラフ」の記者。

林(岡村春彦)雑誌「少年グラフ」のカメラマン。

釣り人(西條康彦)北山湖にやってきた若者。

 

登場怪獣

 

エリ巻恐竜ジラース

 

dic.pixiv.net

 

モンスター博士こと中村が育てていた恐竜だ。
15年かけたというんだから、
たいした「こだわりと執念」だぜ。
口から破壊熱線を吐くということは、
普通の恐竜じゃない可能性があるな。
着ぐるみはゴジラの流用だ。
『ウルトラマンVSゴジラ』夢の対決が実現したぞ。

 

ウルトラマン10話「謎の恐竜基地」のあらすじ

 

出典:ウルトラマン10話

 

奇妙なモンスター博士

 

とある山の奥に北山湖がありました。

 

その近くにある洞窟では、

ひとりの老人が奇妙な研究を続けています。

 

老人の名は中村といい、

人々から「モンスター博士」と呼ばれていました。

 

中村はいろんな動物を育てていましたが、

とくに「ジラース」という生き物がお気に入りでした。

 

「誰よりも頭のいい子」といって、

夜な夜な餌を与えて可愛がっていたんです。

 

しかし「ジラース」の食べ残しで、

北山湖では魚が異常繁殖してしまいました。

 

科特隊はその調査にあたるため、

ハヤタ・イデ・アラシの3人が出動します。

 

ネス湖で行方不明になった二階堂

 

アラシは特殊潜行艇S21に乗って、

北山湖の湖底を探索します。

 

水中カメラで調べるものの、

とくに変わった様子はありませんでした。

 

アラシの報告を聞いたムラマツは、

北山湖の調査は打ちきりだといい、

出動した3人に1日だけの特別休暇を与えました。

 

ムラマツの粋な計らいに感激したハヤタたちは、

北山湖畔のホテルに一泊して羽を伸ばします。

 

そんななか。 雑誌「少年グラフ」の社員2人が、

中村の取材で北山湖にやってきました。

 

女性記者の久保と男性カメラマンの林でした。

 

中村は嫌々ながらも、

1億年ほど前にいたネス湖の恐竜のことや、

他の恐竜たちについて語りました。

 

久保は中村に15年前にネス湖で行方不明になった、

二階堂について尋ねます。

 

中村は「知っています」と答えましたが、

林がライターに似せた隠しカメラを持っていたので、

2人を追い返してしまいました。

 

イデは中村に捕らえられる

 

中村の取材に失敗した久保は、

気晴らしにイデと夜釣りに出かけます。

 

しかし、釣りどころではありません。

北山湖の水面が激しく波立ち、 怪獣の鳴き声が聞こえて来たんです。

 

ゴムボートを漕いでいるのは中村でした。

中村の日課を知らないイデと久保は、

好奇心にまかせて後をつけることにしました。

 

イデは何かあった時のことを考えて、

雑木林の途中に科特隊マークのワッペンを張って行きます。

 

2人は奇怪な洞窟をくぐり抜けて、 中村の自宅にたどり着きますが、

拳銃を突き付けられ、 奥の部屋に閉じ込められてしまいました。

 

イデは流星バッジを壊されてしまいます。

 

ハヤタとアラシはイデと連絡が取れなくなったので、

ムラマツに救援を要請しました。

 

その翌日。

 

中村が15年かけて育てた「ジラース」は、

狂暴な怪獣となって北山湖から出てくるのでした。

 

ウルトラマン10話「謎の恐竜基地」の感想

 

出典:ウルトラマン10話

 

筆者にとっては悲しい話

 

この話を初めて観たのは、

小学校1年くらいの時でした。

 

私は声をあげて泣きましたよ。

エリ巻を取られたジラースが可哀想だったからです。

 

ネットでも多くの視聴者が、

ジラースかわいそうで見てられないとか、

今回のウルトラマンには頭にきたと言っています。

 

ジラースは北山湖の釣り人を襲ってないですし、

街に出て暴れもしないのに、

なぜ倒されなきゃいけなかったんでしょう?

 

これまでウルトラマンと戦った敵は、

人間に害をなす「わるいやつら」ばかりでした。

 

  1. ベムラー(宇宙のお尋ね者)
  2. バルタン星人(地球を乗っ取ろうとした)
  3. ネロンガ(発電所と変電所をめちゃくちゃに)
  4. ラゴン(巡視船を襲う)
  5. グリーンモンス(連続殺人事件を起こす)
  6. ゲスラ(東京湾と横浜港で大暴れ)
  7. アントラー(バラージの街を破壊)
  8. 多々良島の怪獣たち(気象観測所員3名を殺害)
  9. ガボラ(宇浪里町の復旧作業を中断させる)

 

これらの敵はやっつけられて当然ですが、

ジラースはなんにもしていないんですよ。

 

悪いのは恐竜に歪んだ感情を持った二階堂じゃないですか。

 

彼は他人の目を欺くために、

「中村」という偽名を使い、 老人に化けて暮らしていました。

 

名の通った生物学者だった二階堂は、 15年前にネス湖に行き、

調査が打ち切りになってもなお、 恐竜を探し続けました。

 

その執念の結果、二階堂は恐竜の卵を見つけて、

ひそかに日本へ帰国します。

 

慣れない環境で育てられたジラースは、

ストレスでいっぱいだったと思います。

 

食べ残しが多かったのは、 二階堂が毎日のように用意したエサが、

口に合わなかったんでしょう。

 

ジラースはウルトラマンとの戦いで、

「光線ごっこ」をしていたので、

元々は温和でひょうきんな子ではないでしょうか。

 

上手に育てれば、 子供たちの人気者になったと思います。

 

私は金城哲夫さんのファンですが、

作品によっては、受け入れられないものもあるんです。

 

この話もそのひとつですね。

 

怪獣は保護してもいい

 

ウルトラシリーズには、

怪獣を倒さなかった話がいくつかあります。

 

闇に光る目(ウルトラセブン16話)

びっくり!怪獣が降ってきた(ウルトラマンタロウ20話)

 

私が知っているエピソードはこの2つですが、

他にもあるかも知れません。

 

2001年に放送されたウルトラマンコスモスでは、

メインテーマが「怪獣保護」になっています。

 

先日放送されたウルトラマンデッカーでも、

宇宙怪獣エレキングを地球防衛組織TPUが助けました。

 

エレキングは宇宙旅行で遭難したピット星人のペットで、

彼女の心の支えだったからです。

 

ジラースも二階堂の心の拠り所でした。

 

だからキッパリと改心して、

「可愛いわが子」と一緒に生きてほしかったですね。

 

そしてウルトラマンも、 人間にとって害をなさない怪獣なら、

倒さずに助けるべきですよ。

 

ヒーローには悪を挫く正義だけでなく、

慈愛の心も必要ですから。

 

ウルトラマン10話の基本情報

 

  • 本放送日:1966(昭和41)年9月18日
  • 登場怪獣、宇宙人:エリ巻恐竜ジラース
  • 脚本担当:金城哲夫
  • 音楽:宮内国郎
  • ナレーション:石坂浩二
  • 特技監督:高野宏一
  • 監督:満田かずほ
  • 視聴率:39.0%

最後まで読んでくれて、ありがとな。

またのご訪問をお待ちしています。