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【ウルトラマン】35話「怪獣墓場」あらすじと感想。宇宙に帰りたいと鳴いたシーボーズ

あんのん君

妙香、怪獣はヒーローの引き立て役だが、
時々、可哀想になる時もあるな。
倒されたその後も気になるぜ。

岩松妙香

そうだね。
怪獣にもいろんな事情を抱えた子がいるね。
今回の話はあんのん君の疑問に、
ちゃんと答えてくれると思うよ。

目次

おもな登場人物(敬称略)

ハヤタ・シン(黒部進)
事実上の副隊長。ベーターカプセルでウルトラマンに変身する。

ムラマツ・トシオ(小林昭二)
統率力バツグンの隊長。部下からはキャップと呼ばれる。

アラシ・ダイスケ(石井伊吉)
武闘派で射撃の名手。イデとは名コンビ。

イデ・ミツヒロ(二瓶正也)
ひょうきんなムードメーカー。気が弱いが頭はいい。

フジ・アキコ(桜井浩子)
おもに通信を担当している。ホシノ君の保護者的立場。

登場怪獣(亡霊怪獣シーボーズ)

あんのん君

ウルトラゾーンと呼ばれる宇宙空間で眠っていた怪獣だ。
恐竜が白骨になったような見た目をしているぞ。
地球から発射した月ロケットにしがみついて、
地上に降りてきてしまった。
だが、悪意はまったくない怪獣で、
人間社会に危害を加えるような様子はなかった。
高層ビルに登って鳴いていたことから、
もと居た場所に帰りたいことが判明する。
シーボーズの帰還作戦は一度失敗するが、
ウルトラマンの説得によって帰ることができた。
こういう平和的な解決はありがたいよな。

ウルトラマン35話「怪獣墓場」のあらすじ

出典:ウルトラマン35話

宇宙で見た不思議な光景

アラシとイデは上空4万メートルの宇宙を、
定期パトロールしていました。

本部にいるアキコに「異状なし」と報告した直後、
2人は奇妙な物体を発見します。

かつて科特隊がウルトラマンと共に戦い、
倒してきた怪獣たちだったんです。

その光景を見たイデは、
「まるで怪獣墓場だな」とつぶやきました。

さらにそこには、
地球上で見たことのない怪獣もいます。

亡くなった怪獣たちを供養する

アラシとイデは本部に帰還しました。
2人は宇宙空間で見た怪獣たちのことを、
ムラマツたちに語ります。

話を聞いたアキコは怪獣に同情しましたが、
ハヤタは何故か厳しい顔をしています。

イデは1つのアイデアを提案しました。

仕事を終えた縫い針たちが「針供養」されるのと同じように、
怪獣を供養したいというんです。

ムラマツたちは賛成しますが、
ハヤタは無言のまま作戦室を出て行ってしまいました。

月ロケットの打ち上げが失敗

科特隊本部の屋上にはハヤタの姿がありました。

彼はウルトラマンに変身すると、
「地球の平和を守るためにやむなく戦った」といって、
亡くなった怪獣たちに謝ります。

科特隊本部には僧侶が呼ばれ、
仏式にて「怪獣供養」が行われました。

ゴモラをはじめとする怪獣たちの遺影を前に、
科特隊一同は冥福を祈ります。

同じ頃。

日本初となる月ロケットが、
打ち上げ準備に入っていました。

月ロケットは何の問題もなく、宇宙に向かって行きましたが、
原因不明の異常を起こしてしまったんです。

何やら悲しげな怪獣

宇宙研究所のパラボラアンテナは、
奇妙な物体が落ちてくる様子をキャッチしていました。

なんと、先ほどの月ロケットの上に、
見知らぬ怪獣が乗っていたんです。

科特隊本部は「怪獣供養」の最中で、
しめやかな雰囲気に包まれていましたが、
連絡を受けて臨戦態勢になりました。

ムラマツたちはジェットビートルで出撃し、
怪獣に総攻撃をかけます。

しかし、怪獣は反撃する様子もなく、
日本で唯一の超高層ビルに登りはじめました。

かれは物悲しい声で鳴き続けたんです。

怪獣は何を思ったのか、
超高層ビルから飛び降りました。

空を飛ぶつもりだったようですが、
背中に羽がないので、出来ない相談でした。

日暮れになっても、
怪獣は市街地で暴れるわけでもなく、
悲しい声で鳴くばかりです。

ハヤタは「宇宙に帰りたいのではないでしょうか」といいます。

その意見を聞いたムラマツは、
ロケットを持っている宇宙研究所の所長に、
対応策を相談するのでした。

ウルトラマン35話「怪獣墓場」の感想

出典:ウルトラマン35話

シーボーズと意思の疎通ができれば・・・

ドラえもんはひみつ道具の、
「ほんやくコンニャク」を持っていますが、
科特隊にも同じ物があれば良かったですね。

シーボーズは望んで地球に来たのではなく、
月ロケットに興味があって乗ったところ、
自分の重みで落下してしまったんですよ。

かれにしてみれば、ちょっと遊ぼうと思っただけなのに、
予想外の結果になったわけです。

だから科特隊に攻撃されるのは、かなり気の毒でした。

科特隊は怪獣と戦うのが任務ですし、
地球の平和はなんとしても守らねばなりませんが、
シーボーズとちゃんと対話して、
最初から穏便に済ませたかったですね。

ウルトラシリーズには、岩本博士やヒジリ・アキトのような、
超天才的な科学者がいますが、
怪獣と対話する言語学者も必要だと思います。

宇宙語や怪獣語の専門家がいれば、戦う前に敵と対話できるからです。

シーボーズの性質はおとなしいので、怒らせさえしなければ、
素直に言うことを聞きますよ。

結果的には自分の縄張りに帰れたので、
シーボーズも科特隊も、ひと安心できたのではないでしょうか。

怪獣供養はイデの発案で営まれましたが、
ネロンガやゴモラたちは、草葉の陰で喜んでいたと思います。

かれらの戒名は「宇宙院妙法怪獣居士」でした。

人間にとって迷惑な怪獣でも、
棲み分けすれば仲良くなれそうな気がするので、
怪獣だけが暮らせる星を見つけてあげたいです。

人間だけではなく、
いろんな生き物たちも笑顔になるといいですね。

ウルトラマン35話の基本情報

本放送日:1967(昭和42)年3月12日
登場怪獣、宇宙人:亡霊怪獣シーボーズ
制作順:35
脚本担当:佐々木守
音楽:宮内國郎
ナレーション:浦野光
特技監督:高野宏一
監督:実相寺昭雄
視聴率:37.2%

あんのん君

最後まで読んでくれて、ありがとな。

岩松妙香

またのご訪問をお待ちしています。

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