【ウルトラマン】8話「怪獣無法地帯」あらすじと感想。人間を助けた友好珍獣ピグモン

あんのん君

妙香、1966年に始まったウルトラシリーズは、
日本中を怪獣ブームに巻き込んだな。

岩松妙香

当時の子供たちは、
怪獣に夢中だったんだよね。
この話に出てくるレッドキングとピグモンは、
その後も人気怪獣として活躍するんだよ。

目次

おもな登場人物(敬称略)

ハヤタ・シン(黒部進)
事実上の副隊長。ベーターカプセルでウルトラマンに変身する。

ムラマツ・トシオ(小林昭二)
統率力バツグンの隊長。部下からはキャップと呼ばれる。

アラシ・ダイスケ(石井伊吉)
武闘派で射撃の名手。イデとは名コンビ。

イデ・ミツヒロ(二瓶正也)
ひょうきんなムードメーカー。気が弱いが頭はいい。

フジ・アキコ(桜井浩子)
おもに通信を担当している。ホシノ君の保護者的立場。

ゲスト出演

松井(松本朝夫)
多々良島測候所の観測員。ピグモンに助けられて生き残った。

登場怪獣

どくろ怪獣レッドキング

身長:45メートル
体重:2万トン
出身地:多々良島

有翼怪獣チャンドラー

身長:36メートル
体重:1万5千トン
出身地:多々良島

地底怪獣マグラー

身長:40メートル(尻尾の長さは100メートル)
体重:2万5千トン
出身地:多々良島

怪奇植物スフラン

身長:100メートル
体重:8トン
出身地:多々良島

友好珍獣ピグモン

身長:1メートル
体重:10キロ
出身地:多々良島
CV:江戸家猫八

あんのん君

怪獣がこんなに出てくるとはたまげたな。
俺は・・・スフランが怖かったぞ。

ミケちゃん

普通の植物にソックリですからね。
でも、アラシさんが撃退してくれて良かったです。

【ウルトラマン】8話「怪獣無法地帯」のあらすじ

多々良島での異変

火山活動のために無人となっていた多々良島に、
気象観測員が派遣されることになりました。

約2年半ぶりのことでした。

松井所員をリーダーとする4名は、
意気揚々と出航して行きます。

しかし、到着してから10日経つのに、
一行からは何の連絡もありません。

事態を重く見た気象庁は科特隊に救援要請しました。

ムラマツたちはジェットビートルに乗って、
さっそく出動します。

多々良島にはあと2分で着く予定でした。

科特隊は二手に分かれて探索

その頃。
多々良島では2体の怪獣が戦っていました。

長い尾のレッドキングと翼のあるチャンドラーです。

2匹が激しい鳴き声をあげていたので、
地底で眠っていたマグラーも目を覚ましてしまいます。

レッドキングとチャンドラーは互角の戦いでしたが、
翼をもぎとったレッドキングが勝ちました。

レッドキングは、
上空を飛ぶジェットビートルに気が付きます。

科特隊もレッドキングの姿を確認しました。

イデは平穏であるはずの多々良島に、
大きな怪獣がいるので驚きます。

アラシは「犯人はこいつだったのか」といい、
ロケット砲で攻撃することを提案しました。

ムラマツは観測所員の救助のほうが先で、
怪獣退治はそのあとだと指示します。

ジェットビートルは観測所の近くに着陸しました。

誰かいるかと思いきや、
中はめちゃくちゃで足の踏み場もなく、
クモの糸が張り巡らされていたんです。

ムラマツはジャングルや洞窟に逃げていれば、
所員たちが助かっているかも知れないと言います。

科特隊は二手に分かれることにしました。

アラシ、イデ、アキコは西のジャングル地帯を、
ムラマツとハヤタは東の溶岩地帯を探索することにします。

「何かあったら必ず連絡する」

5人はそう決めて、
行方不明の観測所員たちを探すのでした。

ハヤタたちはマグラーに襲われる

アラシは川田所員の制服を発見しますが、
血だらけだったので不審に思います。

イデは流星バッジでムラマツに連絡しようとしますが、
ノイズが入ってしまって通信できません。

島の磁場が乱れていたんです。

すると、方位磁石の針が、
くるくると回りはじめました。

アキコが花を見つけて眺めていると、
どこからか奇妙な葉っぱが伸びてきて、
身体に巻きついてしまいました。

助けようとしたイデも捕まります。

アラシがスパイダーで葉っぱを焼き払ったので、
アキコとイデは助かりました。

ムラマツとハヤタが探索中の溶岩地帯には、
所員がいる気配がまったくありません。

ハヤタはアラシたちが向かったほうで、
「何か手掛かりがつかめるかも知れない」と思います。

ムラマツが「連絡を取ってみろ」といったので、
ハヤタは流星バッジを使いました。

しかし、激しいノイズが聞こえるだけで、
通信はできませんでした。

その時、地底からマグラーが現れました。

ムラマツはナパーム弾で攻撃しろと、
ハヤタに命令します。

ハヤタは崖を伝ってマグラーに近づこうとしますが、
尻尾のなぎ払いで跳ね飛ばされてしまいました。

【ウルトラマン】8話「怪獣無法地帯」の感想

レッドキングは脳筋キャラ

この話には5体の怪獣が登場しましたが、
そのうち3体は既存の怪獣の着ぐるみを利用しています。

スフランは操演なので例外です。

  • レッドキング(新作)
  • チャンドラー(ぺギラ:ウルトラQ5話、14話)
  • マグラー(ネロンガ:ウルトラマン3話)
  • ピグモン(ガラモン:ウルトラQ13話、16話)

既存怪獣のアレンジが多くなったのは、
「予算」という大人の事情でしょうね。

ピグモンは優しくていい子でしたが、
松井所員を助けて亡くなってしまいました。

レッドキングはピグモンだけでなく、
チャンドラーもいじめていました。

チャンドラーは片翼をむしり取られて、
酔っぱらいのおじさんのように退場しましたが、
死んだかどうかは分かりません。

もしチャンドラーがべギラだったら、
マイナス130℃の冷凍光線を吐いて、
レッドキングをやっつけたでしょうね。

ピグモンもチャンドラーも、
同じ島に棲む怪獣です。

なぜ仲良くしないのか不思議でした。

たぶん怪獣同士の縄張り争いもありますし、
レッドキングは典型的な脳筋キャラだったので、
自分の強さを誇示したかったんでしょうね。

でも、ウルトラマンには負けました。

多々良島に怪獣が出現したのは、
火山活動による自然の変化が原因でした。

ムラマツはしみじみとつぶやきます。

これでこの島も南海の楽園に帰るだろう。
だが自然はこの夕日のように、
いつも美しいとは限らないってことを忘れてはならないね。

自然の脅威は本当に恐ろしいですからね。

人間の都合で破壊してしまうと、
いつまた怪獣が出てくるか分かりませんよ。

ハヤタの特殊能力とハイスペックなムラマツ

多々良島では磁場が乱れてしまい、
流星バッジで通信することが不可能でした。

イデとアラシはノイズをうるさいと思いましたが、
ハヤタは平気だったんですよ。

いちばんビックリしたのは、
崖から転落したのに死ななかったことです。

ウルトラマンと一体化して、
特殊能力を身につけたおかげでしょうか。

通信機のノイズはともかく、
高さ20メートル以上はありそうな崖から落ちたら、
普通の人間は死んでしまいます。

でも、ムラマツキャップも負けてはいません。

バラージでは青い石でアントラーを退治しましたが、
今度はナパーム弾をみごと命中させて、
ハヤタをなぎ払ったマグラーを倒しました。

伝説のピッチャー金田正一さんもビックリの強肩です。

ウルトラマンに変身するのはハヤタですが、
「もしムラマツキャップだったら?」と、
妄想してみたくなりましたね。

【ウルトラマン】8話「怪獣無法地帯」の基本情報

  • 放送日:1966(昭和41)年9月4日
  • 登場怪獣、宇宙人:ピグモン、他4匹
  • 制作順:4
  • 脚本担当:金城哲夫、上原正三
  • 音楽:宮内國郎
  • ナレーション:石坂浩二
  • 特技監督:高野宏一
  • 監督:円谷一
  • 視聴率:36.6%
あんのん君

最後まで読んでくれて、ありがとな。

岩松妙香

またのご訪問をお待ちしています。

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