ミケさんベリアロクって面白いね。
剣なのに自分の意志を持ってるんだから。



使い手にとってはやっかいだろうな。
だが、意思の疎通が上手く行けば、
これほど心強い武器はないぞ。
【Z】#17「ベリアロク」のあらすじ
メツボロスを倒した後に空から飛んできたのは、
海賊宇宙人のバロッサ星人二代目だった。
かれは落ちていたギルバリスの手を拾うと、ゼットに戦いを挑んだ。
丁々発止のやり取りの中、二代目はベリアロクに注目する。
ベリアロクは二代目の言葉を聞くと、かれの手に渡ってしまった。
しかし、二代目の攻撃は面白くないので離れた。
そんななか、ヘビクラはカブラギのデータを見ていたが、
意志を持つベリアロクに興味を持った。
ベリアロクは商店街のど真ん中に落下した。
二代目はまた手にしようとするが、そこへハルキがやってくる。
おもな登場人物(敬称略)
ナツカワハルキ(平野宏周)
ストレイジの作戦班に所属する新人の特空機操縦士。階級は3等特尉。
ナカシマヨウコ (松田リマ)
ストレイジ作戦班班長のエースパイロット。階級は2等特尉。
オオタユカ (黒木ひかり)
ストレイジ装備研究開発班班長。階級は2等特尉。
ヘビクラショウタ(青柳尊哉)
ストレイジの隊長。階級は3等特佐。
怪獣研究センター生化学研究部
カブラギシンヤ(野田理人)
嘱託職員の青年。宇宙生物セレブロに寄生されている。
声の出演
ウルトラマンゼット(CV:畠中祐)
M78星雲「光の国」の宇宙警備隊に所属する新人ウルトラマン。
ゲスト出演
アサノ(三濃川陽介)
警務隊保安課隊長。新たにセレブロに寄生される。
登場怪獣(バロッサ星人二代目)
【Z】#17「ベリアロク」の感想
けっこう重要な回なんですが、
お笑い要素をふんだんに詰め込んでるのがいいですね。
バロッサは卵生の種族で、
母親が一度に1万個の子どもを産みます。
最初の1体がやられた時、
残りの9999体が大軍で押し寄せるかと思いましたが、
今回やって来たのは二代目ひとりでした。
でも、二代目は卑きょう者のくせに、
めちゃくちゃ面白いヤツなんです。
初代と違って饒舌ですし、
CVを担当した関智一さんが、
ノリノリで演技してるからなんでしょうね。
着地に失敗して腰を痛めるシーンは、
大爆笑してしまいましたよ。
バロッサは海賊宇宙人なので、
宇宙のお宝はすべて自分のものだと豪語します。
だからベリアロクも当然、
自分のものだと思ってました。
ところが、そうは問屋が卸さなかったんですね。
オレ様に手を触れる前に、ひとつ聞く。
引用元:ウルトラマンZ17話(ベリアロクのセリフ)
オレ様を手にして、お前は何をする?
使い手に質問をするベリアロク
ベリアロクは意志を持つ剣なので、
使われる前に相手の目的を確認します。
元があのベリアルなので、
傲岸不遜な性格をしっかり受け継いでいるんですね。
オレ様は斬りたい時に、斬りたいものを斬る。
引用元:ウルトラマンZ17話(ベリアロクのセリフ)
オレ様の使い手はオレ様自身が決める。
いや、いいですね。
ベリアルは諸事情あって闇落ちしてしまいましたが、
元はれっきとした光の国の戦士です。
「オレ様の使い手はオレ様自身が決める」というセリフは、
本来の清々しい高潔さを感じさせます。
そんな魅力たっぷりのベリアロクですから、
バロッサだけでなく、ジャグラーも奪いにやってきました。
二代目にやられそうになったハルキを助けた時は、
「いい上司だな」と感心したんですが、
自分の獲物を取られたくなかっただけなんですよ。
ベリアロクはジャグラーにも質問しますが、
その答えが面白かったですね。
悪に強いヤツは善にも強い。
引用元:ウルトラマンZ17話(ジャグラスジャグラーのセリフ)
闇も光もぶった斬る。
俺はこの宇宙がどうなろうと関わりないし、
光だの、闇だのに興味もない。
風の吹くまま、気の向くままさ。
だが、斬ってみたいヤツらはいる。
風の吹くまま、気の向くままというのは、
風来坊の代名詞ですが、
ジャグラーにとってクレナイ・ガイは、
永遠のライバルであり最高の友なんですね。
ベリアロクはいちど二代目を選びましたが、
かれが下賤な欲まみれだと分かると、
剣士としてのポリシーを持つジャグラーを気に入りました。
未知数だからこそ面白い
ベリアロクの高潔さはカッコいいんですが、
ゼットの手に渡らないのは困ります。
二代目は救援に来たウインダム(ヨウコが搭乗)を人質に取り、
汚いやり方でゼットを追い詰めたんですよ。
でも、その時に言ってたかれのセリフは一理ありました。
戦いにキレイも汚いもねぇ!
引用元:ウルトラマンZ17話(バロッサ星人二代目のセリフ)
そうなんです。
戦いに確実に勝つためには、
ズルい手段が必要だったりするんですよ。
しかし、光の国の戦士であるゼットは、
あくまでも正攻法で戦い続けます。
その不屈の闘志に心を動かされたベリアロクは、
ジャグラーの元を離れて、ハルキのところにやってきました。
そして、例によって質問をするんですが、
ハルキの答えはなんとも頼りないものでした。
わかんない。
引用元:ウルトラマンZ17話(ナツカワハルキのセリフ)
俺たちに何ができるか、ぜんぜんわかんない。
わかんないけど、俺たちに力を貸してください!
ハルキの最大の魅力は、
熱血でバカ正直なところなんですよね。
ここでカッコつけて、
正義をつらぬくとか宇宙の平和を守るとか言ってたら、
ベリアロクは「面白くない」といったでしょう。
未熟、お前らは本当に未熟だ。
引用元:ウルトラマンZ17話(ベリアロクのセリフ)
だからこそ、いつか大きくて、
面白いものを斬るかも知れない。
それを見てみる気になった。
ベリアロクはハルキの未知数の可能性が気に入ったんです。
ただ、一筋縄では行かない彼のことなので、
またどっかに行くかもしれませんが・・・
ともあれ、二代目を撃破できてよかったですよ。
セレブロはカブラギの身体が使い物にならなくなったので、
宿主を乗り換えました。
役職を持つアサノに乗り移ったということは、
これまで以上の悪事を企んでいるんでしょうね。
【Z】#17「ベリアロク」の情報



最後まで読んでくれて、ありがとう。



またの来訪を待っているぞ。

