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妙香、ラルゲユウスを知っているか?
はるか古代にいた鳥類と爬虫類の中間生物だ。
タイムスリップ能力を持っているらしいぞ。
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不思議な鳥だね。
私はタイムスリップの理由が気になったよ。
エサを求めてさまよっているのかな?
その朝。
引用元:ウルトラQ12話(オープニングナレーション)
静かに眠る動物園を突然襲った恐怖は何か。
そして倒れていた男はどんな鳥を見たのだろうか?
ウルトラQ12話のあらすじ
港町近くにある動物園で異変が起きた。
檻の中の動物たちが一斉に逃げ出してしまったのだ。
翌朝、警官2人が現場にかけつけると、
飼育員が瀕死の状態で倒れていた。
彼は「鳥を見た」という言葉を残して亡くなる。
漁師たちはいつものように魚の水揚げを行っていた。
すると沖合に奇妙な帆船が姿を現わした。
万城目たちが帆船の調査をすると、意外な事実が明らかになった。
船は998年前から現代に来たらしい。
そして、中には文鳥にソックリな小鳥が紛れ込んでいた。
おもな登場人物(敬称略)
万城目淳(佐原健二)
星川航空のパイロット。怪事件に真摯に向き合う好青年。
戸川一平(西條康彦)
万城目の後輩。おっちょこちょいだが、たまに鋭い勘を発揮。
江戸川由利子(桜井浩子)
毎日新報のカメラマン。怪獣を恐れずに写真を撮る。
一の谷博士(江川宇礼雄)
世界的権威の学者。万城目たちの良きアドバイザー。
ゲスト出演
三郎(津沢彰秀)
港町で暮らす少年。文鳥のような鳥にクロウと名付ける。
登場怪獣(古代怪鳥ラルゲユウス)
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998年前の帆船に紛れ込んで現代にやってきた。
タイムスリップの理由はわかっていない。
普段は可愛らしい文鳥の姿をしているが、
夜になると巨大化してしまうんだ。
2022年公開の映画「シン・ウルトラマン」では、
敵性大型生物第4号として登場したぞ。
ウルトラQ12話「鳥を見た」の感想
クロウには文鳥のままでいてほしかった
ラルゲユウス、文鳥の時は本当に可愛いんですよね。
天涯孤独な三郎が見つけて、
クロウという名前をつけた気持ちがよくわかります。
海で溺れかかったクロウを三郎が助けたり、
村人にきつく叱られる三郎をクロウが助けるなど、
2人はとてもいい信頼関係を築きました。
クロウの正体は大型の古代怪鳥なんですが、
ずっと文鳥のままでいてほしかったですね。
何故なら三郎は港町の粗末な小屋で、
たったひとりで暮らしていたからです。
両親や兄弟姉妹、 あるいは学校の友だちがいたら、
クロウとお別れしてもペットロスにはならないでしょう。
でも、三郎はクロウ以外に心を許せる存在がいなかったので、
しっかりやって行けるのか心配です。
クロウはもともと氷河期以前にいた鳥の先祖です。
鳥の先祖といえば原始怪鳥リトラがいますが、
クロウとの関係性が気になりました。
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リトラがすべての鳥類の先祖で、
クロウはその進化系だと思われますが、
溶解液シトロネラアシッドは使えません。
クロウは幼体から成長する段階で、
街に被害を与えることになってしまいましたが、
飼い主の三郎と無理やり引き裂かれた怒りで、
暴走してしまったんでしょう。
人間と怪獣が共存するのは難しいですが、
何らかの方法で巨大化が防げたら、
三郎とクロウは一緒に過ごすことができたと思います。
クロウが港町にやってきた理由はわかりませんでした。
でも、三郎とは不思議な縁で結ばれていたので、
彼に会うために時を渡ったのかも知れません。
クロウは遠くへ飛び去ってしまいましたが、
三郎のことはずっと忘れずに見守ってくれますよ。
クロウと別れた三郎のその後
実はクロウを大事にお世話した三郎は、
初代ウルトラマンでも活躍しているんです。
科特隊少年隊員のホシノ・イサムです。
たぶん三郎はクロウがいなくなったあとホシノ家に引き取られて、
ものすごく勉強したんでしょうね。
養子になって改名するのは、よくある話じゃないですか。
万城目の活躍はほとんどなかったですが、
クロウを探す三郎にキャラメルをあげようとするなど、
優しいところを見せてくれました。
この話のロケ地は瀬戸内海だと思っていましたが、
神奈川県の真鶴でした。
いつか伊豆方面に旅行する機会があったら、
三郎とクロウのことを思い出して海を眺めてみます。
ウルトラQ12話の基本情報
本放送日:1966(昭和41)年3月20日
制作順:6
脚本ナンバー:7
脚本担当:山田正弘
登場怪獣、宇宙人:古代怪鳥ラルゲユウス
特技監督:川上景司
監督:中川晴之助
番組ナレーション:石坂浩二
視聴率:32.6%
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最後まで読んでくれて、ありがとな。
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またのご訪問をお待ちしています。