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【ウルトラQ】19話「2020年の挑戦」あらすじと感想。ケムール人の大いなる野望

あんのん君

妙香、ケムール人が地球に潜入したぞ。
ヤツは2020年の世界から来て、
謎の液体で人間を消してしまったんだ。

岩松妙香

ケムール人は2020年の世界から来たの?
ちょっと信じられないね。
いったい何の目的があって人間を消すのかな?

皆さんは彼を信じるでしょう?
レーダーには確かに妙な飛行物体が捉えられていたし、
現にジェット機が見えない何かに衝突するのを、
ご覧になったわけですよ。

引用元:ウルトラQ19話(オープニングナレーション)
目次

ウルトラQ19話のあらすじ

空飛ぶ円盤を発見した航空自衛隊は哨戒機を派遣するが、
見えない敵の手によって撃墜されてしまう。
二等空佐の天野はその現象を会議で報告するが、
上官は「おとぎ話」といって笑い飛ばしてしまった。
だが、水泳の飛び込み選手やバカンスを楽しんでいた青年、
ゴーカートに乗っていた女性も消失を遂げた。
天野は親友の万城目を訪ね、事件解決に乗り出そうとするが、
セスナを操縦する万城目が目の前からいなくなった。
やがて見えない敵の狙いは由利子にも及んだため、
警視庁のベテラン刑事・宇田川がボディーガードにつけられる。

おもな登場人物(敬称略)

万城目淳(佐原健二)
星川航空のパイロット。怪事件に真摯に向き合う好青年。

戸川一平(西條康彦)
万城目の後輩。おっちょこちょいだが、たまに鋭い勘を発揮。

江戸川由利子(桜井浩子)
毎日新報のカメラマン。怪獣を恐れずに写真を撮る。

関デスク(田島義文)
由利子の上司。仕事の鬼だが人情家。

ゲスト出演

天野二等空佐(小林昭二)
万城目の親友。一平と協力して人間消失事件を調査する。

宇田川刑事(柳谷寛)
警視庁の腕利き刑事。由利子のボディガードになる。

登場怪獣(誘拐怪人ケムール人)

身長:1.9~30メートル
体重:40キロ~1万5千トン
出身地:ケムール星

あんのん君

2020年の世界に生きる宇宙人だ。
だが、巨大化した時は怪獣みたいだったな。
こいつは医療技術に長けているぜ。
臓器移植を進化させたり人工血液を製造して、
寿命を500歳まで伸ばしたんだ。
ターゲットの人間を狙う時はゼリー状の液体になる。
ゼットン星人にソックリだが別個体だぞ。

ウルトラQ19話「2020年の挑戦」の感想

宇宙人でも不老不死にはなれない

日本が高度経済成長期だった頃、
誰もが21世紀は夢の時代と考えていました。

「車が空を飛ぶんじゃないか」とか、
「普通にテレパシーで会話ができる」とか、
誰もが想像力を膨らませて語り合ったものです。

ケムール人は遠い未来の人類といわれていますが、
わずか半世紀余りで大きく姿が変わるとは思えません。

彼らのいる「2020年」というのは、
おそらくパラレルワールドに存在する地球なんでしょうね。

卓越した医療技術を持つケムール人でしたが、
肉体の老化だけは止めることができず、
若い人間がほしくて誘拐事件を起こしました。

不老不死が彼らの理想でした。

でも、生命はどんなに寿命が長くても、
死からは絶対に逃れられないんです。

それを受け入れることのできないケムール人は、
なんだか哀れに思えました。

500年という長寿を手に入れたんですから、
それでもう充分じゃないですか。

万城目が消されてしまった時にはヒヤリとしました。

彼がセスナを操縦していたので、 墜落すると思ったんですよ。
でも、天野二等空佐は航空自衛隊のスペシャリストなので、
無事に生還することができました。

人間消失事件は怖かったですが、
残酷なシーンはほとんどありませんし、
夜の遊園地がロマンチックなので、
ファンタジーホラーとして見るには最適です。

パトカーに追われたケムール人が逃げるシーンは、
ウルトラQ屈指の名場面なんですよ。

小林昭二さんの存在感が素晴らしい

今回の事実上の主人公は、
小林昭二さんが演じる天野二等空佐でした。

彼は目の前で万城目を消されてしまったので、
親友を助けるために一平と神田博士の家を訪ねます。

神田博士はケムール人に消されていましたが、
天野二等空佐と一平は、
「K・ミニオード」という小さな部品を見つけました。

それはケムール人が苦手な、
Xチャンネル光波を発信するものでした。

2人は東京タワーの係員に頼み込んで、
「K・ミニオード」を電波塔に設置してもらいました。

ケムール人は巨大化して暴れていましたが、
Xチャンネル光波を浴びると、
あえなくゼリー状の液体となりました。

小林昭二さんといえば、
初代ウルトラマンのムラマツキャップ(科特隊隊長)ですね。

彼は第7話「バラージの青い石」で、
窮地に陥ったウルトラマンを助けているんですよ。

この話でもめっちゃ存在感があってカッコよかったです!

でも、執念深いケムール人は、
地球人をさらうことを諦めていませんでした。

ゼリー状の液体をうっかり踏んだ、
宇田川刑事を消してしまったんです。

彼は年配の男性なので、
ケムール人が求める若い肉体ではないんですけどね・・・

相当に切羽詰まった状況なのか、
あるいは若返り技術を試そうとしたのかも知れません。

ウルトラQ19話の基本情報

本放送日:1966(昭和41)年5月8日
制作順:22
脚本ナンバー:23
脚本担当:金城哲夫、千束北男(飯島敏弘)
登場怪獣:誘拐怪人ケムール人
特技監督:有川貞昌
監督:飯島敏弘
番組ナレーション:石坂浩二
視聴率:28.6%

あんのん君

最後まで読んでくれて、ありがとな。

岩松妙香

またのご訪問をお待ちしています。

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