X(旧Twitter)では猫まみれ!Follow Me!

【ウルトラQ】23話「南海の怒り」あらすじと感想。大ダコ・スダールは父親の敵(かたき)

あんのん君

妙香、海にはでかい生き物がいるんだな。
ミクロネシアに大ダコがいるとは思わなかったぞ。

岩松妙香

スダールのことね。
あれには私も驚いた。
なんで巨大化したのか分からないけど、
海洋汚染が原因なのかな?

ここはミクロネシアに点在する島の人々から、
死の海と呼ばれる海域であった。
だが、恐れを知らぬ漁師たちはタブーを笑い、
勇敢にも死の海に漁場を求めて言ったのです。

引用元:ウルトラQ23話(オープニングナレーション)
目次

ウルトラQ23話のあらすじ

雄三は第五太平丸の船長の父と、コンパス島近海で漁をしていた。
和やかに雑談しながら舵を取る雄三だったが、
そこは死の海と呼ばれる恐ろしい海域だった。
すると突然、大きな衝撃が走って船が停止してしまう。
第五太平丸は見たこともない大ダコに襲われたのだ。
船長は危険を知らせるSOS信号を出すものの、
遭難から逃れることはできなかった。
気を失った雄三はコンパス島の海岸に流れ着いた。
毎日新報は船舶消失事件を記事にするため、
万城目たち3人と通訳の南をコンパス島に派遣する。

おもな登場人物(敬称略)

万城目淳(佐原健二)
星川航空のパイロット。怪事件に真摯に向き合う好青年。

戸川一平(西條康彦)
万城目の後輩。おっちょこちょいだが、たまに鋭い勘を発揮。

江戸川由利子(桜井浩子)
毎日新報のカメラマン。怪獣を恐れずに写真を撮る。

関デスク(田島義文)
由利子の上司。仕事の鬼だが人情家。

ゲスト出演

雄三(久保明)
第五太平丸の航海士。父を海難事故で亡くす。

アニタ(高橋紀子)
コンパス島の女性。遭難した雄三を助ける。

タラー(池田宏)
アニタの弟。万城目に助けられた。

ジラー(高木弘)
アニタに片想いする男性。雄三を良く思っていない。

島主(石田茂樹)
頑固な人物。来訪した万城目たちを怪しんだ。

南通訳(上田忠好)
言語学者。毎日新報でアルバイトをしている。

登場怪獣(大ダコ・スダール)

身長:100メートル
重さ:3万トン
出身地:コンパス島近海

あんのん君

巨大なタコの化け物だ。
漁業をする船舶や人に襲いかかるぞ。
コンパス島の住民たちには、
外敵から守ってくれる神として信仰されているが、
当時に恐れられているんだ。

ウルトラQ23話「南海の怒り」の感想

スダールは人間を恨んでいた

海には様々な危険が潜んでいます。
第五太平丸の乗組員は本当に気の毒でしたね。

スダールは人間を捕食する恐ろしい生き物です。
しかし何故、そんな習性だったのでしょうか?

  • 普通の魚では栄養不足だった
  • 人間に何らかの恨みを持っていた

エピソードタイトルが「南海の怒り」なので、
スダールは人間に敵意があったんでしょう。

アニタの弟のタラーにまで襲いかかりましたからね。

コンパス島の人々や、
海に来た漁師たちは魚を捕獲していたので、
幼体のスダールも食べられていたと思われます。

海で暮らす生物にとって、
人間は許しがたい脅威なんですね。

変身できなくても万城目はヒーロー

毎日新報はコンパス島近海の調査に乗り出します。

不可解な事件の解明に尽力するのは、
ジャーナリズムの役目です。

関デスクは由利子だけでは心配なので、
彼女の友人の万城目と一平、
さらに言語学者の南も派遣しました。

毎日新報は儲かっているようで、
万城目と一平に特別手当を出すという好待遇でした。

でも、コンパス島の住民たちは、
よそ者の万城目たちを警戒してしまったんですよ。

現地の言葉がわかる南が島主と交渉するものの、
「とっとと帰れ!」の一点張りでした。

コンパス島は太平洋のど真ん中にあるので、
閉鎖的なムラ社会だったんですね。

そんななか、海にスダールが現れます。

「とんでもない時に出て来た!」と思いましたが、
おかげで万城目がしっかり活躍できました。

万城目はすごいスピードで崖を登って、
スダールに捕まりそうだったタラーを助けます。

島主は万城目たちを信用できる来訪者だと思い、
毎日新報ご一行の滞在を許可しました。

あまりにもベタな展開ですが、
損得じゃない勇敢さは人に伝わるものなんです。

変身こそできませんが、
万城目の人助け精神はウルトラマンでした。

雄三とアニタは結婚する?

これで島民たちと一致団結してスダールを倒せると思いきや、
そうは問屋が卸しませんでした。

実はコンパス島では、
スダールが守り神として信仰されていたんです。

アニタの家族もスダールに襲われて、
命を落としていたんですが、
彼女は「スダールは神だから恨んではいけない(超訳)」と言います。

邪神の存在におびえて暮らすなんて、
幸せなことじゃありません。

遭難した雄三もそう思っていました。

彼はアニタを説得して、
スダールの居場所を聞き出しますが、
短期間でコンパス語が理解できるとはスゴいですね。

アニタに片想いするジラーが嫉妬したくらいなので、
雄三とアニタは恋仲になっていたんでしょう。

スダールとの決戦では、
この2人が中心になって活躍しました。

なんとアニタは、鉄砲を使いこなす戦士だったんですよ。

見事にスダールを退治して、
雄三はお父さんの仇討ちを果たすことができました。

でも、日本に帰ろうとはしません。

1匹の撃退に成功しても、
スダールはまた出てくるかも知れませんし、
ミクロネシアの海で亡くなったお父さんの弔いもあります。

雄三とアニタはお似合いなので、
夫婦になるのではないでしょうか。

万城目たちは帰り際、
「雄三の武勇伝を記事にする」と約束しました。

因みにスダールの名前は、
脚本家の金城哲夫さんがお酒を飲みに行った時、
つまみで出てきた「酢だこ」からつけたそうですよ。

 ウルトラQ23話の基本情報

本放送日:1966(昭和41)年6月5日
制作順:23
脚本ナンバー:14
脚本担当:金城哲夫
登場怪獣、宇宙人:大ダコ・スダール
特技監督:的場徹
監督:野長瀬三摩地
番組ナレーション:石坂浩二
視聴率:30.1%

あんのん君

最後まで読んでくれて、ありがとな。

岩松妙香

またのご訪問をお待ちしています。

シェアは更新の励みになります!
  • URLをコピーしました!
目次