【帰マン】#10「恐竜爆破指令」感想。太古の化石に魅了された子供たち

ミケさん

あたしはときどき、怪獣が可哀想になるんだ。
だって、いつも「やられ役」でしょ?
怪獣には、怪獣の事情があるかも知れないのに・・・

あんのん君

確かにな。
だが、人間と上手く共存できなければ、
排除の対象になるしかない。
何か良い棲み分けの方法はないだろうか?

目次

【帰マン】#10「恐竜爆破指令」のあらすじ

次郎は弾丸道路の工事現場で、
怪獣研究会の仲間と化石発掘をしていた。
そこに定期パトロール中の郷と南がやってくる。
彼らが次郎の担任の吉本先生と話し込んでいると、
工事のブルドーザーが発掘現場めがけて走ってきた。
崩れた砂の中からは恐竜の尻尾らしいものが見えた。
郷は作業員たちに「MATとしても調査の必要がある」といい、
次郎たちに発掘する時間を与える。
恐竜からは鼓動らしき音は確認できず、
本部に戻った郷は「危険性はない」と加藤隊長に報告した。

おもな登場人物(敬称略)

郷秀樹(団時朗)※放送当時の芸名は団次郎
主人公。МATの隊員だがウルトラマンと一体化している。

加藤勝一郎(塚本信夫)
MATの隊長。温和で部下思いだが規律や命令違反には厳しい。

南猛(池田駿介)
MAT隊員。チームワークを重視する優しい性格。

岸田文夫(西田健)
MAT隊員。クールなインテリで射撃が得意。

上野一平(三井恒)
MAT隊員。占い好きな三枚目でムードメーカー。

丘ユリ子(桂木美加)
MAT隊員。オペレーター担当だが剣道四段の腕前。

坂田自動車修理工場

坂田次郎 (川口英樹)
活発で明るい小学生。怪獣に興味を持っている。

登場怪獣(ステゴン)

別名:化石怪獣
全長:70メートル
体高:20メートル
体重:1万3千トン
出身地:弾丸道路の工事現場

【帰マン】#10「恐竜爆破指令」の感想

この話、初代マン15話のオマージュだったんですね。

でも、ガヴァドンの時と違って、
ステゴンに共感できるところはそんなにありませんでした。

ガヴァドンは見た目も可愛らしく、
寝ている時のいびき以外は人間に迷惑をかけません。

しかもガヴァドンはもともと、
子どもたちが土管に描いた落書きだったんです。

だから、子供たちがガヴァドンに味方したのは、
すごく腑に落ちたんですよね。

一方、今回のステゴンですが、
シーボーズとパゴスを足して2で割ったような見た目は、
そこそこ可愛い気はしました。

子供、とくに男の子は恐竜に興味深々なので、
何事もなければ、MATの対応も変わっていたでしょう。

ステゴンがダメだったのは攻撃された時の過剰防衛で、
道路作業員を殺害してしまったことです。

何故、怪獣は排除されるのか

ズバリ、人間に危害を加えて、
生活環境をめちゃくちゃにするからです。

まあ、人間に限らず、
猫も自分の縄張りを荒らす者に対しては、
背中や尻尾の毛を逆立てて怒りますが・・・

人間は他の生物と違って、
非常に複雑な進化を遂げたせいか、
異なる種族との共存が難しいんですよ。

これはもう本能的なものなので、
仕方がないことだと思います。

MATは市民の安全を確保するために、
危険な怪獣を討伐しているので、
どんな事情があったにせよ、
実害が出てしまった場合は排除しなければなりません。

次郎たちは草食恐竜のステゴンが
人間を泡に変える溶解液を出したり、
毒ガスを吐いて火を消すとは思わなかったんでしょう。

しかし、あのまま発掘作業を続けていれば、
次郎たちも溶解液や毒ガスで苦しんだはずです。

ステゴンは縄張りを荒らす人間に対して、
好意など持ってなかったですから。

郷は加藤隊長の討伐作戦に異を唱えましたが、
私は冷静な判断だったと思います。

星になったステゴン

物事に「もし」を持ち込むのはナンセンスですが、
あえてこう考えてみます。

  • ステゴンの縄張りで弾丸道路の工事をしなかったら
  • 郷と南が完璧に調査をしていたら

道路工事がなかったら、
ステゴンは静かに何百年も眠っていたでしょうし、
郷と南が正確に調査をしていれば、
溶解液の被害もなかったでしょうね。

ツインテールの時も、
岸田の杜撰な調査でえらいことになりました。

今回は郷と南がやらかしてしまいましたが、
MATには岩本博士のような、
しっかりした化学アドバイザーが必要です。

ウルトラマンは次郎たちのお願いを聞いて、
ステゴンを宇宙(おそらく怪獣墓場)に連れて行きました。

地球には置いておくことができないので、
これが最適解ですね。

星になったステゴンは泣いているように見えました。

草食で大人しかったかれが狂暴化したのは、
高度成長期による環境破壊が原因でしょう。

そう考えると、ちょっと気の毒です。

上原正三さんの脚本にしては、
矛盾が多いことが気になりましたが、
理科室で研究成果のスライドを見せたシーンには、
昔を思い出して懐かしくなりましたよ。

【帰マン】#10「恐竜爆破指令」の情報

本放送日:1971(昭和47)年6月4日
脚本担当:上原正三
音楽:冬木透、すぎやまこういち
特殊技術:高野宏一
監督:筧正典
視聴率:20.1%

ミケさん

最後まで読んでくれて、ありがとう。

あんのん君

またの来訪を待っているぞ。

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