妙香、今回のセブンは、
俺の名前の元になった話だな。
ウィキペディアには名作と書いてあったぞ。
個人的にはセブンでいちばん好きな話だよ。
対話によって事件が解決したから。
セブンがアンノン星人を説得できたのは、
宇宙人同士だったからなんだろうね。
ウルトラセブン16話のあらすじ
惑星観測ロケット「サクラ9号」が、
3か月振りに地球に戻ってきた。
「サクラ9号」はアンノン星探査計画のため、
宇宙局が打ち上げたものだった。
だが、計画が再開されたという情報は入ってなかった。
「サクラ9号」は地獄山の頂上付近に着陸。
ダン・アンヌ・アマギの3人が調査に向かった直後、
何故か「サクラ9号」は爆発してしまう。
ダンは山の中から奇妙な音がすることに気づくが、
アンヌとアマギには聞こえなかった。
そんななか、ヒロシ少年が地獄山付近でキレイな石を発見。
子供たちは物珍しさからそれを欲しがるが、
何者かによって頭痛を引き起こされてしまう。
ウルトラ警備隊(敬称略)
モロボシ・ダン(森次晃嗣)
謎の風来坊。ウルトラ警備隊に協力して隊員となる。
キリヤマ(中山昭二)
隊長。38歳にには見えない貫禄を持つ。
フルハシ(石井伊吉)
北海道出身。ウルトラ警備隊きっての武闘派。
アマギ(古谷敏)
名古屋出身。兵器開発が得意。
ソガ(阿知波信介)
九州出身。射撃の名手。
アンヌ(ひし美ゆり子)
本作のヒロイン。普段はメディカルセンターで働いている。
ゲスト出演
マナベ参謀(宮川洋一)
「サクラ9号」に細菌が詰め込まれていたらと心配する。
ヒロシ(稲吉千春)
地獄山で石を拾った少年。アンノン星人と会話した。
ウルトラ戦士
ウルトラセブンはカッコいいですよね。
必殺技もたくさんあります!
登場怪獣(岩石宇宙人アンノン)
本来は争いを好まない平和な種族なのだが、
「サクラ9号」を侵略兵器と勘違いして、
地球に報復にやってきたんだ。
普段は頭脳だけの姿をしているので、
戦う時は本体となる石が必要となる。
石を拾ったヒロシ君を言葉巧みに誘導したが、
アンヌやアマギ、村人たちにも大きな危害を加えていない。
怪獣化すると15万トンの巨体になるが、
セブンに向かって大ジャンプしたのは驚いたな。
ウルトラセブン16話「闇に光る目」の感想
初の夜戦と歴史的な和解
ウルトラシリーズは物語の性質上、
敵を倒して事件を解決することが多いです。
悪い怪獣や宇宙人はやっつけられて当然ですが、
今回のアンノンのように、
事情がある相手の場合は話し合うのがベストですね。
人類の科学力は年々進み、
積極的に宇宙開発をするようになりました。
それは月や火星など、
太陽系内の惑星だけではなく、
遠い銀河の星にまで及んでいたんです。
目標が無人の星なら何の問題もありませんが、
先住種族がいる場合、トラブルになってしまいます。
14・15話に出てきたペダン星人は、
地球人の宇宙開発を良しとせず、
逆に「侵略の大義名分を得た」と思って、
宇宙ロボットのキングジョーを送り込みました。
人類にとっては有益なことでも、
宇宙人にとっては困ることなんですよね。
アンノンも母星を荒らされたと思い込み、
探査ロケット「サクラ9号」に乗って、
リベンジしにやってきたんですよ。
そして。
たまたま石を拾ったヒロシ君を利用して、
活動の元となる石(本体となる身体)を手に入れ、
怪獣アンノンに変身します!
セブンVSアンノンの対決は真っ暗な山中での夜戦でした。
互いのビームの撃ち合いが印象的です。
ようし、セブンの言うことは信用しよう。
引用元:ウルトラセブン16話(アンノンのセリフ)
だが、アンノン星は、
いかなる星からも侵略目標にはさせない。
ウルトラ警備隊の猛攻を受けたアンノンは、
キリヤマの説得には応じませんでしたが、
同じ宇宙人であるセブンの言葉には納得したんです。
アンノンは地球で破壊活動をするつもりだったので、
一時はどうなるかと思いましたが、
セブンが間に入ってくれたおかげで、
平和的に解決することができました。
ウルトラシリーズも長いですが、
対話でキレイに解決したエピソードは珍しいですね。
歴史的にも貴重な話なので、
もっと評価されていいと思います。
アンノンはその名の通り「安穏」な種族で、
母星を愛する気持ちが強いんでしょう。
怪獣となった時もつぶらな瞳で、
どことなく可愛らしさがありましたよ。
ヒロシ君は冒険をして強くなった
アンノンは石を拾ったヒロシ君に、
「いちばん強い子にしてあげる」と約束していました。
ヒロシ君は悪ガキたちに、
「弱虫」といじめられていましたが、
突然、部屋に現れたアンノンにおびえなかったので、
意外としっかりした子なんでしょうね。
本当に「弱虫」なら、壁に現れた大きな目に驚いて、
泣き出してしまいますよ。
ヒロシ君はアンノンの言葉を信じて、
地獄山まで石を運ぶために夜道を歩いて行きました。
途中、交番の前を通りますが、
お巡りさんに注意されることもなく、
スイスイと地獄山までたどり着きます。
アンノンがお願いを叶えてくれると思ったんです。
宇宙人の言うことを信じるなんて、
本当に素直で純真なんですね。
結局、アンノンは怪獣になってしまい、
セブンとの戦いのあと、故郷に帰ってしまいましたが、
ヒロシ君のお願いはダンが叶えてくれました。
ヒロシ君、本当に強い子はね、
引用元:ウルトラセブン16話(モロボシ・ダンのセリフ)
みんなと仲良くできる子なんだよ。
さすがはヒーロー、いいことを言いますね。
あの悪ガキたちは、
いなくなったヒロシ君を心配して、
交番の前まで迎えに来ていました。
ヒロシ君は「おーい!」といって、
子供たちの輪の中に入って行きましたが、
たったひとりで「夜道の冒険」をしたので、
すごい子だってことがみんなにわかったんです。
余談(あんのん君とブログタイトルについて)
アンノンは頭脳だけの宇宙人ですが、
岩や樹木に憑依した時は猫の目のようになります。
出典:ウルトラセブン16話
私は無類の猫好きなので、
この目が気に入ってしまったんですよ。
(実際の猫ちゃんの目のほうがもっと可愛いですが)
またアンノンという言葉の響きと、
セブンの説得に応じてくれた性格もGOODなので、
推し宇宙人になったんです。
このブログに出てくるあんのん君は、
もともと「トラ」という普通の名前でした。
野良だった彼が家猫になって間もない頃、
押し入れに入って遊んでいる時に、
目がアンノンのように光ったんです。
それ以来「トラ」は我が家で、
「あんのん」と呼ばれるようになったんですよ。
このブログを立ち上げた時、
どういうタイトルにするか、すごく悩んだんですが、
愛猫の名前が「安穏」に通じるので、
アンノン・スターに決めました。
ウルトラシーズは半世紀以上も続いているので、
実にたくさんのエピソードがありますが、
「闇に光る目」はベスト10に入るほど好きな話です。
制作してくださった、
スタッフのみなさんに感謝いたします。
ウルトラセブン16話の視聴方法
ウルトラセブンはシリーズ史上、
最高傑作と言われている作品だぞ。
バンダイチャンネルでは、
1話たったの110円で観られるから、
興味を持った人はぜひ見てほしい。
月額550円のツブイマもオススメだ!
ウルトラセブン16話の基本情報
本放送日:1968(昭和43)年1月21日
制作順:14
放送回:16
脚本担当:藤川桂介
登場怪獣、宇宙人:アンノン星人
主題歌「ウルトラセブンの歌」みすず児童合唱団、ジ・エコーズ
劇中ナレーション:浦野光
特殊技術:高野宏一
監督:鈴木俊継
最後まで読んでくれて、ありがとな。
またのご訪問をお待ちしています。