【セブン】#45「円盤が来た」感想。望遠鏡に映るペロリンガ星人の大船団

ウルトラセブンのオリジナルアイキャッチ画像
ミケさん

あんのんは星を見るのが好き?
星空はめっちゃキレイだし、癒されるよね。

あんのん君

うん、星はいいぞ。
とくに北斗七星が好きだな。
聞いた話では逆さになった形が、
俺たち猫に似てるらしい。

目次

【セブン】#45「円盤が来た」のあらすじ

その青年は物干し台から熱心に星空を眺めていた。
彼の名はアマチュア天文家のフクシンである。
フクシンは夜な夜な星を観察するのが趣味だったのだが、
隣人の源さんは快く思わず音で妨害するのだった。
フクシンは「近所迷惑だ」と抗議するが、
ガンコ親父の源さんには猫に小判である。
そんなことがあってもフクシンは星を見るのをやめない。
何故なら彼の夢は『星の世界に行くこと』だったから。
しかし、星の観察で徹夜ばかりしているため、
フクシンは仕事場で居眠りをしてしまう。
危うくケガしそうになって同僚に助けられたが、
工場長から厳しく叱られるのであった。

おもな登場人物(敬称略)

モロボシ・ダン(森次晃嗣)
ウルトラ警備隊員。ウルトラアイでセブンに変身する。

キリヤマ(中山昭二)
隊長。38歳にには見えない貫禄を持つ。

フルハシ(石井伊吉)
北海道出身。ウルトラ警備隊きっての武闘派。

アマギ(古谷敏)
名古屋出身。兵器開発が得意。

ソガ(阿知波信介)
九州出身。射撃の名手。

アンヌ(ひし美ゆり子)
本作のヒロイン。普段はメディカルセンターで働いている。

ゲスト出演

フクシン三郎(冷泉公裕)
星が大好きな青年。町工場で働くがうだつが上がらない。

金子ゲン(渡辺文雄)
三郎の隣人。何かあるたびに衝突している。

登場宇宙人(ペロリンガ星人)

別名:サイケ宇宙人
身長:1メートル80センチ
体重:80キロ
出身地:ペガッサ星雲第68番惑星ペロリンガ星
スーツアクター:鈴木邦夫
演者:高野浩幸

【セブン】#45「円盤が来た」の感想

このエピソードは、
第43話の「第四惑星の悪夢」のカップリングらしいですが、
私は「ウルトラQ」最終回のオマージュだと思いました。

星が大好きなフクシンは、
何もいいことがない現実から逃げようとしていますし、
フクシンの上司を演じた金井大さんは、
「ウルトラQ」最終回で沢村を演じていたからです。

沢村は仕事も家庭も嫌になり、
「理想の世界」に行ける異次元列車に乗ったんですが、
途中で怖くなって降りてしまいました。

フクシンは隣人とのケンカがストレスになっていたので、
星を見ることに癒しを求めていたんです。

あの当時は今のように、
インターネットもゲームもありません。

だから若者が楽しめる娯楽は限られていました。

フクシンは仕事ができないので、
お給料もそんなに貰えなかったんでしょう。

昭和40年代はゴーゴー喫茶が流行って、
お金のある若者たちは自由気ままな踊りを楽しみました。

フクシンはお金がないですし、
人ごみの中に行くのも好きではないようなので、
天体観測が楽しみになったんですね。

いつか新しく見つけた彗星に、
自分の名前をつけると意気込んでいましたが、
夢と現実との両立は、
いつの時代も難しかったみたいです。

昭和の時代は20代でも「おじさん」と呼ばれた

フクシンは面白くないことがあると、
子供たちが遊んでいる原っぱで寝っ転がる癖がありました。

そこで人懐っこい少年と知り合います。

フクシンはいつものように天体観測をしている時、
大量の円盤群を見つけたんですが、
隣人の源さんもウルトラ警備隊も信じてくれませんでした。

でも、少年だけは彼の話を信じ、
円盤がどの空に現れるかまで教えてくれたんですよ。

実際、その通りになりましたが、
それもそのはず、少年の正体は円盤の主だったからです。

ペガッサ星雲第68番惑星から来たペロリンガ星人は、
誰にも信じてもらえないフクシンを「オオカミ少年」に例えて、
言葉巧みに連れ去ろうとしました。

ペロリンガ星が「理想の世界」なのかはわかりませんが、
今までに何人も地球を去った人がいるといいます。

しかし、フクシンは地球に残りました。

ウルトラ警備隊の活躍によって、
ペロリンガ星人の策略が明らかになり、
セブンが円盤群をやっつけたからです。

ペロリンガ星人の地球侵略計画は失敗に終わったんです。

フクシンは円盤を見つけた男として有名になり、
多くの人から賞賛を受けましたが、
あまり嬉しそうではありませんでした。

彼の本当の夢は、
新しい彗星を見つけることですから。

それにしても。
昭和の時代の価値観には驚かされました。

フクシンは21歳の青年なのに、
ペロリンガ星人が化けた少年に「おじさん」と呼ばれたんですよ。

昭和の名作マンガなどでは、
高校生がすごく大人っぽく描かれているので、
20歳を過ぎると「おじさん」なのかも知れません。

ちなみにフクシンは自分のことを、
「お兄さん」と言っていましたよ。

【セブン】#45「円盤が来た」の情報

本放送日:1968(昭和43)年8月11日
制作順:44
放送回:45
脚本担当:川崎高、上原正三
音楽:冬木透
主題歌:「ウルトラセブンの歌」みすず児童合唱団、ジ・エコーズ
劇中ナレーション:浦野光
特殊技術:高野宏一
監督:実相寺昭雄

ミケさん

最後まで読んでくれて、ありがとう。

あんのん君

またの来訪を待っているぞ。

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