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【ウルトラマン】4話「大爆発5秒前」あらすじと感想。海底原人ラゴンの怒り

あんのん君

妙香、ウルトラシリーズでは、
人気のある怪獣が他作品に出ることがあるな。

岩松妙香

そうだね。
今回登場する海底原人ラゴンは、
ウルトラQの20話に出ていたよ。
着ぐるみが使いまわせるから、
制作側も便利なんだろうね。

目次

おもな登場人物(敬称略)

ハヤタ・シン(黒部進)
事実上の副隊長。ベーターカプセルでウルトラマンに変身する。

ムラマツ・トシオ(小林昭二)
統率力バツグンの隊長。部下からはキャップと呼ばれる。

アラシ・ダイスケ(石井伊吉)
武闘派で射撃の名手。イデとは名コンビ。

イデ・ミツヒロ(二瓶正也)
ひょうきんなムードメーカー。気が弱いが頭はいい。

フジ・アキコ(桜井浩子)
おもに通信を担当している。ホシノ君の保護者的立場。

ホシノ・イサム(津沢彰秀)
科特隊によく来る小学生。事件解決の手助けをすることも。

登場怪獣(海底原人ラゴン)

身長:50メートル
体重:2万トン
出身地:日本海溝5000メートルの深海

あんのん君

もともとは温厚な種族だったが、
放射能の悪影響で狂暴になってしまったんだ。
大好きだった音楽も嫌いになるなんて、
なんだか悲しいよな・・・

ウルトラマン4話「大爆発5秒前」のあらすじ

日本海溝に落ちた爆弾

木星開発用ロケットが、
6個の原子爆弾を積んで飛び立ちました。

しかし、途中でトラブルが起きて、
ロケットは太平洋に墜落してしまいます。

爆弾のひとつは、
水深5000メートルの日本海溝で爆発しました。

大津波が爆心地に近い島を襲います。

6個の爆弾のうち4個は発見されましたが、
残り1個が行方不明のままでした。

ムラマツは「海底を捜査中だが発見までには時間がかかる」といいます。

発見された4個の爆弾は、
すべて安全装置が外れていました。

残る1個も同じだと考えられます。

爆弾は強い衝撃を与えると、
赤いパイロットランプがつくように設計されていて、
ランプがつくと20秒以内に爆発するんです。

太平洋に浮かぶ船は何も知らないで航行しています。

ムラマツは爆弾が東京で爆発したら、
一瞬で関東地方が灰になってしまうと言いました。

イデは急いで爆弾を探しに行こうとしますが、
ムラマツに止められます。

科特隊が海上保安庁から受けた依頼は、
海底に潜らずに爆弾を見つけるという、
とんでもない無理難題でした。

アキコは特別休暇を与えられた

イデが爆弾探しに悩んでいると、
旅行仕度を整えたアキコがやってきました。

ルンルン気分のアキコを見て、
イデは不公平だと怒りだします。

アラシが「ひがみなさんな」と言っても収まりません。

ムラマツは科特隊に入隊以来、
ずっと皆勤でがんばってきたアキコを労うため、
「特別休暇」を与えていたんです。

アキコは葉山マリーナで一泊することになっていました。

ムラマツの話で納得したイデは、
アキコの連れが誰なのか気になります。

アラシも興味津々です。

そこにホシノ君がやってきました。
実はアキコと旅行するのは彼だったんです。

そんななか、
爆弾を探索中の船が何者かに襲われてしまいました。

ハヤタは船の生存者がいる病院に行き、
「白い航跡」という言葉を聞くのでした。

「白い航跡」が関東地方に近づいてくる

ムラマツは出動したハヤタに、
「白い航跡」が日本に近づいていると知らせました。

真っすぐ進むと、
千葉の野島岬付近にたどり着きます。

ムラマツから情報を聞いたハヤタは、
急いで千葉に向かいました。

葉山マリーナでは、
アキコとホシノ君がバドミントンをしています。

審判になっていたのは、
美智子ちゃんという女の子でした。

お母さんが用事で出かけてしまったので、
アキコとホシノ君は、
美智子ちゃんの相手をしていたんです。

3人はレストランで、
スパゲティとサンドイッチを食べました。

平和なひと時でしたが、
アキコの流星バッジが光ります。

ムラマツからの緊急連絡でした。

葉山マリーナ付近に、
あの「白い航跡」が迫っていたんです。

外を見たホシノ君は荒れている波を見て、
「白い航跡って、きっとあれだよ!」と言いました。

ムラマツはアラシに、
ジェットビートルでの出動を命じます。

お腹いっぱいになって満足した美智子ちゃんが、
イスに座ったまま寝てしまったので、

アキコとホシノ君は部屋に連れて行きました。

しかし「白い航跡」が葉山マリーナに到着し、
海から巨大な怪獣が姿を現すのでした。

ウルトラマン4話「大爆発5秒前」の感想

木星開発は爆弾でやらないで

ウルトラ世界の宇宙開発は何かとトラブルの元になります。

前作「ウルトラQ」では、
火星から怖い贈りもの(ナメゴン)を届けられたり・・・ 

土星付近を探査していたら、
風船怪獣(バルンガ)に、
燃料を吸い尽くされる事件がありました。

宇宙開発は壮大ですが、
同時にデリケートな問題もはらみます。

目的地に知的生命体がいないか、
慎重に調査する必要がありますし、
失敗した場合の対応も考えなければなりません。

そもそも爆弾を使って木星開発するなんて、
すごく乱暴な話じゃないですか。

木星は地球を隕石などから守っている、
素晴らしい惑星なんですから、
もっと大事にしなきゃダメですよ。

それに爆弾が日本海溝で爆発したせいで、
おとなしかったラゴンが狂暴な怪獣になってしまいました。

かれは「ウルトラQ」20話に出て来た、
ラゴンの息子なんでしょうね。

爆発によって自分の故郷がめちゃくちゃになってしまい、
家族や仲間が犠牲になってしまったのかも知れません。

ラゴンが狂暴になったのは放射能の悪影響だけでなく、
爆弾を落とした人間への怒りもあると思います。

原子力は便利なエネルギーですが、
使い方を間違えると大きな悲劇を生みます。

ウルトラマンのおかげで最悪の事態は免れましたが、
爆弾の被害に遭ったラゴンが気の毒でした。

塩入りコーヒー第1号

ラゴンの話は重かったですが、
休暇中からお仕事モードに変わるアキコはカッコ良かったです。

私服ではなく、
科特隊の青いブレザーを着ていたのは、
有事の際にいつでも行動できるよう、
備えていたからなんですね。

彼女はラゴンが葉山マリーナを襲撃した時に、
はずみで流星バッジを落としてしまいました。

科特隊員にとっての必需品ですから、
ムラマツから新しいものを支給されたでしょう。

まったく活躍の場がなかったイデですが、
コメディリリーフとしていい仕事をしてくれました。

ムラマツに「塩入りコーヒー」を出してしまったんです。
おっちょこちょいのイデならではですね。

ムラマツは優しい上司なので、
とくに文句は言いませんでしたが、
「飲んでみろ」とさりげなく注意しました。

イデは幸せ者ですね。
こんな素敵な上司の下で働けるんですから。

ちなみに科特隊名物「塩入りコーヒー」は、
この話以外にも登場します。

誰が淹れるのかは、まだ内緒にしておきますね。

ウルトラマン4話の基本情報

本放送日:1966(昭和41)年8月7日
登場怪獣、宇宙人:海底原人ラゴン
制作順:7
脚本担当:南川竜
音楽:宮内國郎
ナレーション:石坂浩二
特技監督:高野宏一
監督:野長瀬三摩地
視聴率:29.5%

あんのん君

最後まで読んでくれて、ありがとな。

岩松妙香

またのご訪問をお待ちしています。

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