妙香、家族の絆って素晴らしいよな。
ときどきケンカもしたりするけど、
頼れる存在があるのは本当にありがたいぜ。
そうだね。
でも、家族というのはデリケートな存在でもあるから、
気配りや思いやりが大事なんだよ。
護道家の別荘で清二の誕生会が開かれた。
皆実も招かれ和やかな時間を過ごしていたが、
何故か心太朗は浮かぬ顔だった。
汐里がバースデーケーキを切り分けると、
泉の携帯電話が鳴った。
青梅市で立てこもり事件が発生したのだ。
犯人は大手警備会社を経営する菊知で、
妻を人質ににして10億円の金を要求した。
皆実は菊知が喋る様子に違和感を覚え、
自らが人質になることを決断する。
一方で心太朗は佐久良と菊知の会社を調べていた。
しかし、警察の上層部から「ガサ入れはするな」と言われる。
菊知の会社には談合疑惑があり、地検が動いていたのだ。
捜査打ち切りかと思った矢先、
意外な方法で京吾が助け舟を出すのだった-
おもな登場人物(敬称略)
出典:ラストマン-全盲の捜査官-第6話
主人公とそのバディ
皆実広見(福山雅治)※幼少期:柊木陽太
全盲のFBI特別捜査官。最後の切り札の意味で「ラストマン」と呼ばれる。
護道心太朗(大泉洋)※幼少期:正垣湊都
皆実のアテンドを命じられる。護道家の次男だが実は養子。
警視庁捜査一課
護道泉(永瀬廉)
心太朗の義理の甥。父から皆実の行動調査を命じられる。
佐久良円花(吉田羊)
捜査一課佐久良班主任で警部補。検挙数トップのチームを率いる。
今藤完治(今井朋彦)
係長。上層部からの指示で皆実の捜査を許す。
馬目吉春(松尾諭)
佐久良班の刑事。佐久良を捜査一課長にすることを目標にしている。
長谷川壮太(奥智哉)
佐久良班の刑事。捜査一課メンバー最年少。
人材交流企画室
吾妻ゆうき(今田美桜)
技術支援捜査官。過去に皆実に救われたことがある。
護道家の人々
護道京吾(上川隆也)※学生時代:宮下柚百
心太朗の義兄で泉の父。次期警察庁長官の最有力候補。
護道汐里(森口瑤子)
京吾の妻で泉の母。天真爛漫な性格。
護道清二(寺尾聰)※若い頃:奥野瑛太、41年前:西将輝
第21代警察庁長官。現在は海岸沿いの別荘で隠居中。
ASTRAL HOTEL TOKYO
難波望海(王林)
バトラー。皆実の日本での暮らしを支える。
ゲスト出演
菊知岳大(高嶋政宏)
KT警備保障の代表。娘を宇佐美に誘拐され保養所に立てこもる。
宇佐美翔(前原滉)
立てこもり事件の通報者。実は菊知の実子で黒幕だった。
菊知彩乃(平野舞)
岳大の妻。宇佐美に散弾銃で撃たれて負傷してしまう。
菊知恵茉(米村莉子)
宇佐美によって廃工場に幽閉されたが、心太朗に救出される。
工藤圭(白石朋也)
岳大の秘書。宇佐美と結託して身代金10億円を運ぶ。
新井将兵(山田純大)
警視庁特殊犯捜査第一係(SIT)隊長。危機一髪の皆実を助けた。
物語のカギを握る人物
鎌田國士(津田健次郎)
心太朗の実父。41年前に事件を起こして千葉刑務所に服役中。
ラストマン-全盲の捜査官-第6話の感想
出典:ラストマン-全盲の捜査官-第6話
きょうだいは平等に扱うべし
今回の事件、犯人の逆恨みから起きてしまったんですよ。
でも、一方の子どもは何不自由なく暮らしているのに、
もう一方は底辺で苦しんでいるのは、
なんともやり切れない気持ちになります。
菊知社長はゆえあって、
前の奥さんと離婚して息子と別れたんですが、
養育費などは払っていなかったんでしょうか。
もし、経済的なバックアップがあれば、
真犯人の宇佐美は「無敵の人」にならなかったでしょうし、
恵茉ちゃんも危険な目に遭わずに済みました。
だから、きょうだいは平等に扱わなきゃダメなんです!
私も優秀な姉2人にコンプレックスがありまして、
親や近所の人たちはいつも姉妹を比較していたので、
宇佐美の怒りがよく分かりました。
とはいえ、犯罪に走るのはもってのほかです。
不遇な人生の中に楽しみや拠り所を見つければ、
活路を開くことができるじゃないですか。
もちろん、スタート時点で差はあります。
出典:ラストマン-全盲の捜査官-第6話(皆実広見のセリフ)
ですが、人生はガチャの連続です。
統計学上で見れば、
人生トータルのガチャの当たり確率は、ほぼ平等。
どれだけ幸福度を高められるかは、
その人自身の考え方に最も影響され、
努力に比例して向上することが分かっています。
皆実は「幸福度を高める」のが大切だと言いました。
人生を破滅させないためには、
何か好きなことに夢中になるとか、
推しを見つけることが大切なんです。
そうすれば、マイナスをプラスに変えることができますから。
本当の親子だとか、家族だとか、
出典:ラストマン-全盲の捜査官-第6話(皆実広見のセリフ)
そんなこと、どうでもいいんです。
人が人を想う気持ちに、理由なんてありませんから。
心太朗は事件解決後に、
清二にスマートウォッチをプレゼントしましたが、
菊知父娘の様子を見て、思うところがあったんでしょうね。
それに対して清二は、
心太朗が幼い頃に作った「肩叩き券」を出しましたが、
このシーンにはホロリとさせられましたよ。
護道家は格式が高そうですが、悪い人はいないと思います。
バディはまさかの仇同士?
そのまま感動的に終わるかと思いきや、
41年前の事件の真相が衝撃的でした。
心太朗の実父が皆実の両親を殺害していたんです。
最強バディがまさかの仇同士とは、
にわかには信じられない話ですよね・・・
そもそも心太朗の実父は、
本当に事件を起こしているんでしょうか?
皆実はそれに疑問を持っているから、
本人に直接会って話を聞こうとしているわけです。
心太朗の実父は誰かをかばってウソの証言をし、
服役している可能性もありますね。
いま出ている人たちの中に、
41年前の事件の真犯人はいないと思うので、
私は大物ゲストがラスボスとして、
登場するのではないかと思っています。
ラストマン-全盲の捜査官-第6話の公式ツイート
実際に起きた立てこもり事件に配慮して、
番組の冒頭とラストにメッセージを出したのは、
本当に賢明な判断だ。
制作スタッフの真摯な姿勢に好感が持てたぞ。
ラストマン-全盲の捜査官-第6話の基本情報
出典:ラストマン-全盲の捜査官-第6話
本放送日:2021(令和5)年5月28日
脚本:黒岩勉
音楽:木村秀彬、mouse on the keys
演出:平野俊一
制作著作:TBSテレビ
視聴率:12.1%
最後まで読んでくれて、ありがとな。
またのご訪問をお待ちしています。