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【ウルトラマン】13話「オイルSOS」あらすじと感想。油田火災の原因は怪獣だった!

こんにちは。岩松妙香(@annon_0211)です。

ウルトラシリーズの防衛チームは、

だいたい5人態勢ですが、

陽気なムードメーカーが必ずいます。

戦隊モノに例えるとイエローポジションですね。

科特隊ではイデがそれにあたりますが、

今回、彼はあるミスをして大ピンチになってしまいました。

前回の感想はこちら

目次

おもな登場人物(敬称略)

ハヤタ・シン(黒部進)

事実上の副隊長。ベーターカプセルでウルトラマンに変身する。

ムラマツ・トシオ(小林昭二)

統率力バツグンの隊長。部下からはキャップと呼ばれる。

アラシ・ダイスケ(石井伊吉)

武闘派で射撃の名手。イデとは名コンビ。

イデ・ミツヒロ(二瓶正也)

ひょうきんなムードメーカー。気が弱いが頭はいい。

フジ・アキコ(桜井浩子)

おもに通信を担当している。ホシノ君の保護者的立場。

岩本博士(平田昭彦)

科特隊の優秀なブレーン。御殿山にある科学センターの長。

登場怪獣

油獣ぺスター

海洋生物のヒトデが突然変異した怪獣だ。
顔は何故かコウモリにそっくりだぜ。
石油が大好きで中近東の油田を襲っていたが、
青い光を出しながら東京湾にやってきた。
腹に石油を溜め込んでいるため、製油所の火災に参ってしまった。
ウルトラマンを背後から攻撃するが、
スペシウム光線で返り討ちにあったぞ。

ウルトラマン13話「オイルSOS」のあらすじ

出典:ウルトラマン13

青い光を見た酔っぱらい

イランや中近東で原因不明の油田火災が頻発していました。

航行中のタンカーも爆発したため、

科特隊中近東支部は調査に乗り出します。

しかし、その原因はさっぱり分かりませんでした。

ある日の東京です。

真夜中の港を広川という男が、

ふらふらと千鳥足で歩いていました。

広川は海面が青白く光っているのを目撃します。

さらに数分後、

波がぶくぶくと泡立ったんです。

広川は酔っていた上、

奇妙な海に気を取られていたので、

前方から来たタンクローリーとぶつかりそうになりました。

タンクローリーの運転手は「危ないじゃないか!」と、

大声で怒鳴りつけます。

それでも広川は自分が見た現象を、

タンクローリーの運転手に言おうとしましたが、

酔っぱらいのたわ言だと思われて、取り合ってもらえませんでした。

港の隅まで走ったタンクローリーは、

謎の発火を起こして爆発してしまいました。

そして、海の中からは、

見たこともない化け物が顔を見せたんです。

タンカーの大爆発

連絡を受けた科特隊は警察と協力して、

事件の解明に乗り出しました。

アラシとイデはジェットビートルで東京湾を巡回しますが、

とくに異常は見当たりません。

イデは広川の錯覚ではないかと思いますが、

アラシは「キャップの指令があるまでがんばる」といいます。

港では広川が青白い光と怪物を間違いなく見たと、

2人の刑事に主張していました。

しかし刑事たちは、

広川が酔っていたので幻覚を見たと思い込み、

タンクローリーの事故はタバコの火を投げたからと、

言いがかりをつける始末でした。

見かねたハヤタは広川を休ませることを提案します。

ムラマツはハヤタに、

この事件で考えられることを伝えました。

それは中近東で起きた油田火災の犯人が、

日本にやってきたかも知れないということでした。

アラシとイデは東京湾上に青白い光を発見します。

ちょうどその時、

一隻のタンカーが航行中だったんですが、

青い光はタンカーに襲いかかり、

たちまちのうちに大爆発させてしまいました。

オイルを食う怪獣

タンカーを破壊した化け物を見た広川は、

思わず「あの怪獣だ!」と叫びました。

岩本博士はムラマツに、

「怪獣はオイルを食って生きているね」といいます。

何故なら怪獣は、

中近東の油田やタンクローリー、

航行中のタンカーに襲いかかったからです。

怪獣は海の中に姿を隠しましたが、

次の狙いは製油所に違いありません。

東京湾一帯には緊急非常態勢が発令され、

工場は操業停止となりました。

科特隊では怪獣を撃滅する作戦会議が開かれました。

アキコが持ってきた想像図によると、

怪獣は2匹の大きなヒトデが合わさったような姿でした。

イデは「腹にオイルが詰まっているのではないか」と予想します。

アラシが「それはないだろう」と反論しますが、

岩本博士は「イデの予想は当たっている」と言いました。

中近東から日本に移動するには、

膨大なエネルギーが必要だったからです。

アラシはスパイダーショットで怪獣をやっつけようと思いましたが、

ハヤタは「怪光線を持っている相手だから危ない」と注意します。

そこでムラマツは怪獣をエサでおびきよせ、

湾外で退治する作戦を考えました。

科特隊は2機のヘリで、

石油を詰めたドラム缶を海に投下します。

ところが、怪獣は姿を見せません。

作戦失敗なのかと思いきや、

遅れてやって来た怪獣は喜んでエサを食べ始めました。

ムラマツは「自分が指示を出すまで攻撃するな」と、

緊張気味のイデに命令しました。

湾内で攻撃すると製油所に被害が及ぶからです。

しかし、イデは反射的に、

怪獣にミサイルを発射してしまいました。

怒った怪獣が口から炎を吐いたため、

製油所は大火災になってしまいます。

ムラマツは「一人の過失は科特隊全員の責任だ」といい、

これ以上の犠牲を出さないために怪獣を始末すると、

隊員たちに命令しました。

ウルトラマン13話「オイルSOS」の感想

出典:ウルトラマン13話

製油所の大火災をウルトラ水流で消火

今回のウルトラマンは怪獣退治ではなく、

災害救助のために活躍しています。

イデのミスでコンビナート火災が発生してしまいましたが、

消防車を多数動員しても鎮火できませんでした。

でも、ウルトラマンはわずか数十秒で、

火災を収束させたんですよ。

有名なウルトラ水流を使ったからです。

56年前はCG技術がなかったので、

コンビナート火災は本物の火を使っています。

だからこそ臨場感満点の映像だったんですが、

撮影は命がけだったでしょうね。

石油タンクが次々と大爆発して、

一時はどうなることかと思いましたが、

ウルトラマンのおかげで助かりました。

怪獣退治もカッコいいですが、

こういった人助けをするウルトラマンも素敵です。

度量の広いムラマツキャップ

ヒューマンエラーで事件が起こるパターンは、

前作のウルトラQと同じですが、

イデに攻撃担当を命じたのがダメでした。

これがもしハヤタだったら、

反射的に撃ってしまうことはありません。

イデは攻撃よりも、

頭を使う仕事のほうが向いているので、

本部で待機していれば良かったんですよ。

まあ、結果論を言っても仕方ないですし、

ウルトラQと違って、

モヤッとした終わり方にはならなかったので、

ひとまず安心しました。

ウルトラシリーズの歴代隊長は、

「実際にいてほしい理想の上司」が多いんですが、

ムラマツは本当に素晴らしいです。

最悪の事態が起こっても動じることなく、

部下をしっかり統率していますし、

致命的な大失敗したイデを許したんですから。

これが並みの上司だったら、

「お前は明日から来なくていい」とイデに言うでしょうが、

ムラマツは「仲間だ」といって励ましたんです。

度量の広い人物だからこそ、できることですね。

誰にだって失敗はある

ムラマツの温情に感激したイデは、

こののち、科特隊の天才科学者として、

数々の新兵器を開発して行きます。

イデの作った新兵器で、

怪獣を退治したエピソードもあるんですよ。

生きていれば誰でも

嫌な失敗をしてしまうことがありますが、

許してくれたり、受け入れてくれる人がいると、

何倍にも成長できます。

イデのこれからの活躍に期待しましょう。

ウルトラマン13話の基本情報

  • 本放送日:1966(昭和41)年10月9日
  • 登場怪獣、宇宙人:油獣ぺスター
  • 制作順:13
  • 脚本担当:金城哲夫
  • 音楽:宮内国郎
  • ナレーション:石坂浩二
  • 特技監督:円谷一
  • 監督:円谷一
  • 視聴率:38.3%

最後まで読んでくれて、ありがとな。

またのご訪問をお待ちしています。

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