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【ウルトラQ】24話「ゴーガの像」あらすじと感想。アランカ帝国を一夜で滅ぼした怪獣

あんのん君

妙香、悪いことは絶対にするなよ。
貝獣ゴーガの呪いでたいへんなことになるぞ。

岩松妙香

心配しないで。
でも、世の中にはいろんな犯罪があるから、
ゴーガがよみがえってしまう可能性はあるよ。

目次

ウルトラQ24話のあらすじ

西アジアのアーブ国に赴任していた瀬川大使が妻子を伴って帰国した。
瀬川の娘・タミは一体の像を大切に抱えていた。
タミは像を「お人形さん」と呼んで気に入っていたが、
その「お人形さん」は謎の女性によって奪われ、
タミもまたマフィアに誘拐されてしまう。
毎日新報の関デスクは「お人形さん」のことを『ゴーガの像』だといい、
6000年前にアランカ帝国を一夜で滅ぼした原因だと語った。
さらに『ゴーガの像』はアーブ博物館から、
何者かの手によって盗まれた可能性があった。
万城目たちは真相を探るため、タミがいる岩倉会館に向かう。

おもな登場人物(敬称略)

万城目淳(佐原健二)
星川航空のパイロット。怪事件に真摯に向き合う好青年。

戸川一平(西條康彦)
万城目の後輩。おっちょこちょいだが、たまに鋭い勘を発揮。

江戸川由利子(桜井浩子)
毎日新報のカメラマン。怪獣を恐れずに写真を撮る。

関デスク(田島義文)
由利子の上司。仕事の鬼だが人情家。

ゲスト出演

アリーン/リャン・ミン(田原久子)
謎の女性。岩倉会館に閉じ込められた万城目たちを助ける。

タミ(山県玲子)
瀬川大使の娘。最初にゴーガの像を持っていた。

瀬川大使(笠間雪雄)
外務省の官僚。アーブ国から日本に帰国。

岩倉孫一郎(松下達夫)
名士。実は強欲なマフィアのボスだった。

登場怪獣(貝獣ゴーガ)

身長:一般的なカタツムリと同程度~20メートル
体重:一般的なカタツムリと同程度~2万トン
出身地:西アジア・アーブ国

あんのん君

約6000年前にアランカ帝国を滅ぼした怪獣だ。
目から強力な溶解液を出すぞ。
背中の貝殻を高速回転させて、
時速30キロで地中を掘り進むこともできる。
2022年公開の映画「シン・ウルトラマン」の冒頭では、
溶解禍威獣カイゲルとして紹介されたな。

ウルトラQ24話「ゴーガの像」の感想

不吉な言葉が刻まれた偶像

めちゃくちゃカッコいい話です。

万城目はぜんぜん活躍しないんですが、
スパイ映画みたいで面白いんですよ。

怪事件の発端となったのは『ゴーガの像』でした。

それは瀬川大使の娘・タミが香港に立ち寄った時に、
見ず知らずの老婆から渡されたものだったんです。

タミは子供なので、
何の疑いも持たずに受け取ってしまいました。

見た目はまったく可愛くないのに、
何故タミが気に入ったのか不思議でしたが、
『ゴーガの像』には魔力があるんでしょうね。

その証拠にこんな言葉が刻印されていました。

ゴーガを眠れる谷より起こすな。
奢れる者たちへ。
6000年の呪いを込める。
アランカは罪と共に没す-

引用元:ウルトラQ24話(ゴーガの像の文言)

6000年前のアランカ帝国は、
ゴーガによって滅ぼされたそうですが、
その原因は不明です。

アーブ国とアランカ帝国の関わりもよくわかりませんが、
ひとつの王朝が滅びても、
別の為政者によって違う国が創られます。

アランカ帝国は古代の西アジアに存在した国ですが、
積極的に外征をして他民族を服従させたり、
倫理観が緩かった国なんじゃないかと思いました。

リャン・ミンは一体何者なのか

『ゴーガの像』は、
1週間前にアーブ博物館から盗まれたものでした。
犯人は世界中の美術品に目のない岩倉孫一郎です。

岩倉は温和な名士を装っていましたが、
実はマフィアのボスで、
配下に腕利きのスナイパーなどを雇っていました。

アリーンは飛行機の中でタミと仲良くなり、
言葉巧みに説得して『ゴーガの像』を預かりました。

そしてそのまま岩倉に渡してしまったんですよ。

いたいけな子供を騙してマフィアの味方をしたので、
どんでもない悪女だと思いきや、
アリーンの正体は、
アーブ大学のリャン・ミン教授だと判明します。

彼女は文化財保護の活動をしていたんです。
でも、腑に落ちませんでした。

本当に美術品を保護するなら、
真っ先にアーブ美術館に返納しますよね?

それにリャン・ミンは、
「A3」というコードネームも持っていましたし、
万城目たちと地下に閉じ込められた時は、
隠し持っていた爆弾を使って脱出に成功しています。

学者にしては随分と破天荒なので、
彼女はやはりアリーン本人で、
最初から『ゴーガの像』を狙っていたんですよ。

ゴーガの別名はカイゲル

ゴーガは「シン・ウルトラマン」の冒頭にも登場しますが、
「溶解禍威獣カイゲル」と呼ばれています。

見た目も微妙に違いますし、
カイゲルという名前は初めて聞いたので、

「シン・ウルトラマン」のオリジナル禍威獣かと思いました。

しかし、そうではなく、
カイゲルという聞きなれないネーミングは、
ゴーガの初期設定をもとにしていたんです。

「太古から甦った貝の怪獣」というコンセプトは、
NG脚本の「化石の城」のアーム貝を継承している。
「化石の城」の原型となったサンプルストーリー、
「生きている化石」のプロットでは、
怪獣の名前はカイゲルであった。

引用元:Wikipedia(ウルトラQの登場怪獣)

ゴーガからカイゲルに名前を変えたのは、
貝獣と禍威獣の混同を避けるためなんでしょう。

カイゲルというのはおそらく、
貝殻をもじってつけられた名前ですね。

ウルトラQ24話の基本情報

本放送日:1966(昭和41)年6月12日
制作順:25
脚本ナンバー:22
脚本担当:上原正三
登場怪獣、宇宙人:貝獣ゴーガ
特技監督:的場徹
監督:野長瀬三摩地
番組ナレーション:なし
視聴率:27.0%

あんのん君

最後まで読んでくれて、ありがとな。

岩松妙香

またのご訪問をお待ちしています。

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