妙香、宇宙にはいろんな星があるが、
「散歩する惑星」があるらしいぞ。
「散歩する惑星」?
流れ星とかじゃなくて?
もしかして、星そのものに意思があるのかな。
宇宙は謎だらけだから、そういう星もあるんだね!
ウルトラセブン32話のあらすじ
宇宙ステーションV2から緊急連絡が入った。
未確認飛行物体が急速に地球に接近していたのだ。
それはアストロイドベルトから外れた小惑星のようだった。
フルハシは大気圏に突入して燃え尽きるというが、
マナベ参謀は「パトロールを強化せよ」と命じる。
フルハシ・アマギ・ダンが出動した。
ホーク1号に乗り込んだ3人は空を調査して行くが、
未確認飛行物体はどこにも見当たらない。
すると、空を飛んでいる奇妙な島が見えた。
フルハシはさっそく本部に報告したが、
キリヤマは「そんなバカな!」というのだった。
ウルトラ警備隊(敬称略)
モロボシ・ダン(森次晃嗣)
謎の風来坊。ウルトラ警備隊に協力して隊員となる。
キリヤマ(中山昭二)
隊長。38歳にには見えない貫禄を持つ。
フルハシ(石井伊吉)
北海道出身。ウルトラ警備隊きっての武闘派。
アマギ(古谷敏)
名古屋出身。兵器開発が得意。
ソガ(阿知波信介)
九州出身。射撃の名手。
アンヌ(ひし美ゆり子)
本作のヒロイン。普段はメディカルセンターで働いている。
地球防衛軍(TDF)
マナベ参謀(宮川洋一)
浮遊する島が基地を狙っていたので、新兵器のキリーを発射しようとした。
ウルトラ戦士
ウルトラセブンはカッコいいですよね。
必殺技もたくさんあります!
登場怪獣(メカニズム怪獣リッガー)
こいつは惑星ディンに住んでいた。
見た目からはちょっと想像しにくいが、
何者かが作ったロボット怪獣だ。
頭から強力な電磁波を出しているため、
ウルトラ警備隊は通信網がマヒして、
通信もウルトラホークも使えなくなった。
モロボシ・ダンも変身できなかったから、
カプセル怪獣アギラが時間を稼いだぞ。
ウルトラセブン32話「散歩する惑星」の感想
惑星というよりただの島では
この話、実は原案者がおりまして、
ウルトラQ11話を手掛けた虎見邦男さんなんですよ。
虎見さんはセブンの放映前に亡くなられたので、
山田正弘さんと上原正三さんが、脚本執筆を引き継ぎました。
風船のように小さかったバルンガが、
巨大な雲になったのは印象的でしたが、
虎見さんは空飛ぶ物体がお好きだったんでしょうね。
マナベ参謀の命令で、
空の探索に出たフルハシ・アマギ・ダンは、
まっすぐに移動してくる島を見つけます。
その島はホーク1号と衝突しそうになると、
怪光線を発射してきました。
そして、ホーク1号は島に吸い寄せられて、
不時着することになってしまったんです。
怪光線は攻撃するのではなく、
敵を誘い込むための罠だったみたいですね。
アマギは「鬼が島」みたいと呑気なことをいい、
フルハシとダンは近くに富士山が見えたので、
日本にいると確信します。
歩き始めた3人は奇妙な建物をみつけました。
銀行の金庫のような分厚い扉を開け、
恐る恐る中に入ってみると、精密機械がズラリと並んでいたんです。
ダンはこの島のことを「散歩する惑星」と呼び、
侵略者の宇宙前衛基地だと推理しました。
しかし、宇宙人らしき生物はいませんでしたし、
惑星というよりただの島です。
「散歩する島」じゃインパクトに欠けるので、
「散歩する惑星」にしたんですよ。
敵の精密機械は強力な電磁波を出していたため、
ウルトラ警備隊は通信もホークの出撃もできず、
絶対絶命のピンチに追い込まれました。
ウルトラ警備隊はダンの正体に気づかないのか
ダンたちは無人基地に閉じ込められてしまいます。
メカニックに強いアマギが精密機械のコードを切って、
どうにか脱出することに成功しましたが、
島には用心棒がいたんです。
メカニズム怪獣のリッガーでした。
リッガーの知名度は低く、
特徴的な印象もないのでマイナーなんですが、
これが地味に強かったんですよ。
ダンは電磁波のせいでセブンに変身できないので、
カプセル怪獣のアギラを召喚します。
アギラは善戦健闘して、
無人基地を爆破するまでの時間を稼ぎましたが、
強力なリッガーには一歩及びませんでした。
今回やばかったのは、
マナベ参謀が新兵器の発射許可を出したことです。
島にはフルハシ・アマギ・ダンの3人がいましたが、
基地を破壊されては元も子もないので、
新型ミサイルを撃つことにしたんですよ。
でも、セブンがリッガーと戦ってくれたので、
いったん発射は中止となり、
キリヤマ・ソガ・アンヌがダンたちを迎えに来ました。
ウルトラ警備隊の面々は、
「ダンはどこだ?」と不思議がります。
初代ウルトラマンのイデ隊員は、
バルタン星人が地球侵略に来た第2話から、
ハヤタとウルトラマンの関係に気づいていたようです。
セブンでも誰かひとりくらい、
ダンの正体に気づいても良さそうなんですけどね。
セブンは倒したリッガーの頭を宇宙に持ち去り、
「散歩する惑星」は新型ミサイルで破壊されました。
めでたしめでたしのエンディングでしたが、
時間が押していたので、ダンの帰還はありませんでした。
ウルトラセブン32話の視聴方法
ウルトラセブンはシリーズ史上、
最高傑作と言われている作品だぞ。
バンダイチャンネルでは、
1話たったの110円で観られるから、
興味を持った人はぜひ見てほしい。
月額550円のツブイマもオススメだ!
ウルトラセブン32話の基本情報
本放送日:1968(昭和43)年5月12日
制作順:32
放送回:32
脚本担当:山田正弘、上原正三
登場怪獣、宇宙人:メカニズム怪獣リッガー
主題歌「ウルトラセブンの歌」みすず児童合唱団、ジ・エコーズ
劇中ナレーション:浦野光
特殊技術:高野宏一
監督:野長瀬三摩地
最後まで読んでくれて、ありがとな。
またのご訪問をお待ちしています。