【法廷のドラゴン】6話あらすじと感想。詰将棋の遺言書に隠された願いとは

あんのん君

妙香、お金持ちっていいよな。
もし、その家の飼い猫になれたら、
猫缶が食べ放題になるぜ。

岩松妙香

お金があるのはいいことだけど、
あればあったで、大変みたいだよ。
たとえば、遺産相続をめぐる騒動とか・・・

目次

【法廷のドラゴン】第6話のあらすじ

宇津木建材の会長である忠義が亡くなった。
急なことだったので親族は驚くが、
さらに彼らをビックリさせたのは遺言書だった。
なんと詰将棋の絵だったのだ。
忠義の長男・松彦は「遺言書は無効」と言うが、
竜美は次のように説明する。
亡くなった人物の名前と押印、さらに本人の直筆であれば、
「自筆証書遺言」の条件は満たしていると。
不思議だったのは詰将棋の絵のとなりに、
親族全員の名前が書かれていることだった。
竜美はこの詰将棋を解くことができれば、
忠義が残した遺産についてわかると確信する。

おもな登場人物(敬称略)

歩田法律事務所

天童竜美(上白石萌音)
プロ棋士を目指していた異色の弁護士。案件や裁判を将棋に例える。

歩田虎太郎(高杉真宙)
所長。竜美の将棋好きに振り回されるが協力する。

天童家

天童辰夫(田辺誠一)
竜美の父親。ベテランの裁判官。

天童香澄(和久井映見)
竜美の母親。娘に弁護士になる道筋を示した。

将棋界

駒木兎羽(白石麻衣)
奨励会時代からの竜美のライバル。

ゲスト出演

宇津木桐枝(内山理名)※幼少期:長谷川晏
宇津木建材の元会長・忠義の長女。

牧野紫織(谷村美月)
忠義の姪の娘。宇津木建材の財務担当者。

牧野悠真(木下瑛太)
紫織の一人息子。

宇津木松彦(笠原秀幸)※幼少期:高嶋龍之介
忠義の長男。家具メーカーの社長。

宇津木椎子(佐々木史帆)※幼少期:長谷川澪
忠義の二女。森林保護活動NPO団体の代表。

宇津木杉央(水間ロン)※幼少期:泉名朔
忠義の二男。レストラン経営。

宇津木忠義(飯田基祐)
桐枝たちの父。将棋が好きで子ども4人に教えていた。

宇津木柊子(肘井ミカ)
桐枝たちの母。30年程前に病気で亡くなっている。

岡山里仁(佐戸井けん太)
宇津木家の住み込み執事。

【法廷のドラゴン】第6話の感想

遺産相続というと、
親族たちがお金欲しさにいがみあって、
すごくダークな雰囲気になります。

忠義の子のうち、
松彦・椎子・杉央は仕事の資金繰りに困っていたので、
担当弁護士の虎太郎に、
「自分の取り分をいちばんにして」とお願いしていました。

気持ちはわかりますが、
遺産相続は簡単な問題じゃありません。

親族に平等に分けるのが基本ですが、
故人の遺言書がある場合、
法に従って相続手続きが進められるんです。

今回はかなり異例なケースで、
文書ではなく詰将棋の絵が描かれた遺言書でした。

ですから、この意味を解明しないことには、
どのようにして遺産を分けるか、見当もつかないんです。

詰将棋とは将棋を使った「一種のパズル」で、
先手が王手をかけ続け、
決められた手数の間に相手を詰ますゲームです。

松彦たちは「面倒だから4分割で」と言いますが、
竜美は故人の遺志を確認したいですし、
何より将棋が好きなので、詰将棋を解くことにします。

故人の願いは家族の融和

その結果、意外なことがわかりました。

実は宇津木家には、
親族に分け与えるほどのお金がなかったんです。

財務担当の紫織の話によれば、
数年前に宇津木建材の経営が傾きかけた時に、
忠義は私財をつぎ込んで立て直したといいます。

でも、彼が残したものはあったんですよ。

宇津木家の蔵の中には、
忠義が各地を回って収集した将棋関連のお宝が眠っており、
ものによっては数百万円もするものがありました。

しかし、それよりも素晴らしいのは、
将棋を通して笑顔になった親族たちですね。

詰将棋は竜美ひとりではなく、
宇津木家の親族全員が参加して解いたんですが、
そこで彼らは忠義の真の願いに気づきます。

それは「家族が一丸となって宇津木家を守る」ことでした。

お金は使えばなくなってしまいますが、
家族の温もりは一生大事にできるものです。

いちばん素敵なものを見つけることができましたね。

ちなみに、忠義役の飯田基祐さんは、
劇場版ウルトラマンブレーザーでマブセ・イチロウを演じていました。

先週に引き続き、ウルトラと縁があるのは嬉しいです。

最後の依頼人は兎羽!

宇津木家の遺産問題は無事に解決できました。

一件落着したので、
竜美と虎太郎は事務所に帰り、
お土産のスイーツを食べようとしてました。

そこに思わぬ来客がやってきます。

なんとそれは、
竜美のかつてのライバル・駒木兎羽だったんですよ!

いつか出てくるとは思ってましたが、
依頼人として登場するとは衝撃ですね。

虎太郎は竜美の両親から、
兎羽について聞いていました。

香澄は「将棋で友だちで失った」といい、
辰夫は「奨励会をやめてから誰かと指さなくなった」といいます。

竜美は宇津木家の人々の笑顔を見て、
こんな言葉を残していました。

将棋は相手がいないと指せません。
私は将棋を通して誰かとつながり、
そして、分かり合える。
そんな瞬間が好きなんだって。

彼女にとって兎羽は、
かけがえのない親友であり、
切磋琢磨するライバルでもありました。

そんな存在を失うというのは、
心に大きな穴が空いたことでしょう。

将棋のタイトル戦には七番勝負があるので、
次の案件が最後だと思いますが、
兎羽との関係がどうなるかも見ものです。

【法廷のドラゴン】第6話の将棋用語

第60期王座戦

第60期王座戦は、2012年度(2011年8月4日 – 2012年10月3日)の王座戦である。
王座戦五番勝負は、羽生善治二冠が渡辺明王座に3勝1敗で制した。
タイトルを奪取した羽生は、2期ぶり20期目の王座位獲得を果たした。

(引用元:ウィキペディアより)

チビ君

劇中で竜美と虎太郎が泊まった旅館は、
第60期王座戦第4局が行われた場所だったんですよ。
この対局は将棋史に残る大熱戦で、
決着は日付が変わった午前2時でした!

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