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【ウルトラマン】12話「ミイラの叫び」あらすじと感想。この失敗を次の糧とせよ

こんにちは。岩松妙香(@annon_0211)です。

科学者の研究はつねに成功ばかりではありません。

挫折を何度も繰り返して、

すぐれた結果にたどり着くことができます。

大発明家のトーマス・エジソンは、

2万回ものトライアンドエラーで有名ですね。

岩本博士は科特隊のブレーンで、

頭脳明晰な科学者として知られていますが、

今回は鬼岩大丘陵の調査で失敗してしまいました。

前回の感想はこちら

目次

おもな登場人物(敬称略)

ハヤタ・シン(黒部進)

事実上の副隊長。ベーターカプセルでウルトラマンに変身する。

ムラマツ・トシオ(小林昭二)

統率力バツグンの隊長。部下からはキャップと呼ばれる。

アラシ・ダイスケ(石井伊吉)

武闘派で射撃の名手。イデとは名コンビ。

イデ・ミツヒロ(二瓶正也)

ひょうきんなムードメーカー。気が弱いが頭はいい。

フジ・アキコ(桜井浩子)

おもに通信を担当している。ホシノ君の保護者的立場。

岩本博士(平田昭彦)

科特隊の優秀なブレーン。御殿山にある科学センターの長。

登場怪獣

ミイラ怪獣ドドンゴ

ミイラ怪人の断末魔を聞いてよみがえった怪獣だ。
伝説上の生物・麒麟にソックリだぞ。
麒麟には無駄な殺生をしないという伝説がある。
足元の虫や草を踏むことも嫌ったんだ。
ドドンゴもそういう性格だったのかも知れないな。

ミイラ人間

岩本博士が調査した洞窟にいたミイラよ。
7000年前の人類といわれてるけど、
目から怪光線を出すのは何故かしら?
ドドンゴとはテレパシーで会話できるの。
見た目は怖いけど最期は気の毒だったわ・・・

ウルトラマン12話「ミイラの叫び」のあらすじ

出典:ウルトラマン12話

洞窟の中の大きな壁画

岩本博士は鬼岩大丘陵(洞窟)の調査をしていました。

そこには7000年前のミイラが眠っていたんです。

ミイラは太古のものにしては、

ビックリするほど保存状態が良く、 原型をしっかり留めていました。

洞窟に秘密があるのか?

それとも、ミイラ自体に隠された謎があるのか・・・?

岩本博士は「興味ある結果が得られそうだ」と言います。

その言葉を聞いたハヤタは洞窟の中を見たくなり、

アラシを連れて入って行きました。

ハヤタとアラシは洞窟の中で妙に大きな壁画を見ます。

真夜中の怪事件

発見されたミイラは科学センターに移送されました。

科特隊は警備にあたります。

岩本博士は職員たちに研究の中止を命じました。

科特隊メンバーをお客として迎えたからです。

でも、アラシはミイラを見て複雑な表情になりました。

その夜・・・

にわかには信じられない事件が発生します。

電気のブレーカーが勝手に上がり、

実験用の機械にスイッチが入ったんです。

ミイラは機械から放射される熱線を浴びて、

目を覚ましてしまいました。

異変を察知した科学センターの警備員たちは、

ミイラの襲撃によって亡くなります。

突然よみがえったミイラは、 夜の闇の中に消えて行きました。

ミイラの最期と怪獣の出現

科特隊は事件発生を受けて出動します。

なぜ死んでいるはずのミイラが人間を襲ったのか、

ムラマツたちは不思議でなりません。

岩本博士はその秘密について説明しました。

ミイラはなんと、 死にながら生きていたんです。

一種の冬眠状態だったと岩本博士はいいました。

ミイラは警察によって、

下水処理場の近くに追いつめられました。

科特隊は現地に向かおうとしますが、

岩本博士はミイラを「生け捕りにしてほしい」と頼みます。

アラシはスパイダーで撃たないと約束しました。

しかし、ミイラは警察官たちを次々に襲い、

被害が拡大するばかりでした。

ムラマツは人命の保護を優先して、

アラシにスパイダーの発射を命じました。

ミイラは科特隊によって退治されましたが、

鬼岩大丘陵の洞窟から、 怪獣ドドンゴが出てきてしまうのでした。

ウルトラマン12話「ミイラの叫び」の感想

出典:ウルトラマン12話

頭脳明晰な科学者でも未来はわからない

この話もジラースの時と同じく、賛否両論分かれる内容です。

岩本博士が鬼岩大丘陵を調査しなければ、

ミイラ怪人による人間襲撃は起こりませんでした。

「触らぬ神に祟りなし」なんですよね。

でも、岩本博士はタイムマシンを発明していないので、

騒動が起こることが分からなかったんです。

ミイラというのは、 長期保存できるようにしてあるご遺体ですから、

自由に動き回るなんて誰も思わないじゃないですか。

岩本博士は生物学が苦手なのかも知れません。

前にオイリス島調査団が持ち帰ったミロガンダが、

怪奇植物グリーンモンスになって、

連続殺人事件を起こしたことがありました。

岩本博士はこの時、 グリーンモンスの細胞を調べたんですが、

「ムチンという物質は動物にしかない」と言ったんですよ。

ところがこのムチン、 植物にもちゃんとあったんです。

  • 山芋
  • オクラ
  • モロヘイヤ

いわゆる「ネバネバ成分」を持つ野菜に含まれていました。

岩本博士は科特隊のジェットビートルを設計した人です。

やはり宇宙工学やメカの開発のほうが得意なんですよ。

岩本博士は批判される?

鬼岩大丘陵の調査は失敗してしまい、

ミイラもドドンゴも死亡してしまったので、

7000年前の生命の秘密は解明できませんでした。

多くの人が命を落としましたし、

科学者の研究として引っ張り出された怪獣が倒されたので、

岩本博士を批判する人も多いでしょう。

これがリアルだったら、

責任をとって科学センターを辞職することになります。

でも、ウルトラマンはそういうドラマじゃありません。

失敗が「科特隊最強のブレーン」を生んだ

岩本博士の優しさは、

寧ろ全編にわたって描かれていました。

ハヤタとアラシが洞窟に入ろうとした時は、
こう言っているんだぜ。

岩がもろいから気をつけて。

アラシを科学センターに招いた時は、
部下にこう言っていたのよ。

今日は特別なお客様をお連れしたから、
研究のほうはやめにしとこう。

めっちゃいい人じゃないですか!

しかし、アキコは鬼岩大丘陵の調査に対して、

岩本博士に苦言を呈しました。

発掘なんかしないで、
1万年でも2万年でも眠らせてあげれば良かったのに。

こんなになると始めから分かってればね・・・
可哀想なことをしたよ。

確かに結果論からいえば、そうですよね。

でも、有能で好奇心にあふれる科学者には、

古代の生命の探求は大切な仕事でした。

岩本博士は深く反省します。

彼は自身の名誉や富のために、研究をする人ではありません。

そしてこの失敗を糧にして、

「科特隊最強のブレーン」へと進化しました。

岩本博士はのちに、

ウルトラ史上に輝く偉業を成し遂げるんですが、

それはいずれまたお話しましょう。 

ウルトラマン12話の基本情報

  • 本放送日:1966(昭和41)年10月2日
  • 登場怪獣、宇宙人:ミイラ怪獣ドドンゴ、ミイラ怪人
  • 制作順:12
  • 脚本担当:藤川桂介
  • 音楽:宮内国郎
  • ナレーション:石坂浩二
  • 特技監督:円谷一
  • 監督:円谷一
  • 視聴率:37.6%

最後まで読んでくれて、ありがとな。

またのご訪問をお待ちしています。

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