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【ウルトラマン】30話「まぼろしの雪山」あらすじと感想。攻撃しなくてもいい怪獣もいる

あんのん君

妙香、今回の話はスキー場が舞台だが、
ムラマツとアキコはお休みだぞ。
レギュラーの2人がいないのは、
ちょっと寂しいよな。

岩松妙香

アキコはゴルドンとの戦いでケガしたから、
大事を取ったんだろうね。
でも、ハヤタ・アラシ・イデの3人が、
制服でスキーをするシーンは必見だよ。

目次

おもな登場人物(敬称略)

ハヤタ・シン(黒部進)
事実上の副隊長。ベーターカプセルでウルトラマンに変身する。

アラシ・ダイスケ(石井伊吉)
武闘派で射撃の名手。イデとは名コンビ。

イデ・ミツヒロ(二瓶正也)
ひょうきんなムードメーカー。気が弱いが頭はいい。

ゲスト出演

ユキ(富永幸子)
「雪ん子」と呼ばれる少女。怪獣ウーと仲良くしている。

町村(山本廉)
村の漁師。素性不明のユキを捕まえようとする。

秋田(近衛敏明)
村の主。山にウーがいることでスキー客が減ることを懸念する。

登場怪獣(伝説怪獣ウー)

あんのん君

飯田山に棲みついている怪獣だ。
村人たちから仲間はずれにされるユキにとって、
ただひとりの友だちのような存在なんだ。
驚くべきはウーの体重だ。
公式発表ではなんと0トン!
ウルトラマンとの戦いでは山小屋を破壊していたが、
幽霊のような存在だから「なんでもあり」なのか?
ウーはユキが亡くなると同時に消えてしまった。
彼らは雪山が見せた幻影だったのかも知れないな。

ウルトラマン30話「まぼろしの雪山」のあらすじ

出典:ウルトラマン30話

ベテラン漁師が謎の遭難

東京から遠く離れた田舎に、人気のスキー場がありました。

最近できたばかりですが、
雪の量が多いため、スキーヤーには大人気でした。

ある日のこと。

ベテラン漁師の町村が、
スキー場にある山小屋に運び込まれました。

飯田山で遭難してしまったんです。

町村は山小屋で目を覚ますと、
「ウーにやられた。本当に見たんだ」といいます。

「雪ん子」が呼び出した怪獣

町村は熊を捕まえようとして、飯田山に入って行きました。

ようやく獲物を見つけたと思った矢先、
そこにいたのは「雪ん子」と呼ばれる少女でした。

町村は前にも「雪ん子」に、
仕事の邪魔をされたことがあったので、
彼女をしつこく追いかけました。

困った「雪ん子」は山に向かって、
「ウー、ウーよ。助けて!」と叫びます。

すると全身が真っ白な毛におおわれた、大きな怪獣が出てきました。

科特隊は現地に急ぐ

町村の話を聞いた秋田村長は、
「スキー客もいるので大変なことになる」と考えます。

そこで科特隊に出動を要請しました。

ムラマツはハヤタ・アラシ・イデの3人を、
さっそく現地に向かわせます。

そのころ「雪ん子」は、
村の少年たちにいじめられていました。

ウーが出てくるのはお前がいるせいだ。

少年たちはそう言って
「雪ん子」に雪を投げつけます。

しかし、上空に科特隊のジェットビートルが見えたので、
少年たちは「雪ん子」をいじめるのをやめました。

飯田山はミステリー・ゾーン

秋田村長は到着したハヤタたち3人に、
飯田山のことを説明します。

飯田山は夏でも雪が残っている山で、
気象庁が調査しても、その原因がわかっていません。

ミステリー・ゾーンと言われていました。

ウーはこの地方で語り継がれる伝説の怪獣でしたが、
かれの存在によって、スキー客が遠のくと、
村の財政にも影響を及ぼしてしまいます。

話を聞いたイデは、
「こんな美しい山を汚す怪物がいたら、
科特隊の新兵器でたちどころに退治してみせます」と、
自信たっぷりにいいました。

でも、科特隊と秋田村長の話は、
物陰にいた「雪ん子」に聞かれていたんです。

ハヤタたち3人は、
町村がウーを見た地点まで滑って行きますが、
何故か飯田山から遠ざかってしまいます。

実は標識が意図的に変えられていたのでした。

「山頂を見ながら進もう」とハヤタは提案しますが、
雪の中にあった落とし穴にはまって、足をケガしました。

近くに人の気配を感じたので、イデがその人物を捕まえると、
なんとそれは「雪ん子」なのでした。

ウルトラマン30話「まぼろしの雪山」の感想

出典:ウルトラマン30話

ユキとウーは大自然の意思?

不思議で悲しく、まるで文芸作品のようなストーリーでした。

脚本を担当した金城哲夫さんは沖縄出身なので、
雪国に強い憧れがあったんだと思います。

「雪ん子」ことユキは薄幸の少女で、
15年前に村で行き倒れていたところを、
喜助という炭焼きのおじいさんに助けられました。

母親は村にたどり着いた時に故人だったので、
喜助がただひとりの家族だったんです。

でも、2年前に喜助も亡くなってしまい、
とうとう身寄りがいなくなってしまいました。

ユキはよそ者だったため、
「雪女の子供」というレッテルを貼られ、
村の人々から嫌われるようになります。

そんな彼女の心の拠り所は、
飯田山にいる怪獣のウーでした。

ユキの生い立ちを知ったイデは、今回の任務は気が重いといいます。
何故ならイデは幼い頃に、母親を亡くしていたからです。

ユキに同情してしまったんですね。
イデはやさしい人なので、無理もありません。

でも、アラシはイデに対してこう言いました。

怪獣はしょせん、
人間社会には入れてもらえない、
悲しい存在なんだ。

引用元:ウルトラマン30話(アラシ・ダイスケのセリフ)

確かにそうではありますが、
ウーの場合は村人がユキをいじめるのをやめれば、
おとなしく引き下がるはずです。

金城哲夫さんはウルトラQでも、
人間の心の歪みで怪事件が起きた話を書いていますが、
ウーの話はそれに通じるところがあります。

私は怪獣よりも人間のマイナス感情のほうが、
はるかに怖いと思っています。

いじめや仲間はずれは、
どんな理由があってもやってはいけないことですよ。

因みにウーの名前は、
ウルトラQ以前に円谷プロがフジテレビと作るはずだった、
「Woo」という番組に由来しています。

ユキもウーも山に帰って行きましたが、
彼女たちは美しい環境を汚さないでほしいという、
大自然の意思だったのかも知れません。

ウルトラマン30話の基本情報

本放送日:1967(昭和42)年2月5日
登場怪獣、宇宙人:伝説怪獣ウー
制作順:31
脚本担当:金城哲夫
音楽:宮内国郎
ナレーション:浦野光
特技監督:高野宏一
監督:樋口祐三
視聴率:39.9%

あんのん君

最後まで読んでくれて、ありがとな。

岩松妙香

またのご訪問をお待ちしています。

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