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【ラストマン-全盲の捜査官-】最終回あらすじと感想。家族の絆は何物にも代えがたい

あんのん君

妙香、この世でいちばん大切なものはなんだ?
俺はやっぱり家族だと思うぞ。

岩松妙香

そうだね。
家族は帰るべき場所でもあるし、
がんばるためのエネルギーにもなる。
かけがえのないお宝だよ。

出典:ラストマン-全盲の捜査官-最終回

元捜査一課長の山藤に刺された泉の容体は、
予断を許さないものだった。
佐久良班は真相解明のために動くが、
警察上層部からストップがかかってしまう。
だが、仲間を傷つけられた馬目は憤慨し、
今藤係長に捜査の続行を迫る。
そんななか、政界のドン・弓塚の事務所に、
東京地検特捜部がガサ入れを行う。
弓塚は贈収賄の容疑をあっさり認めるのだった。
皆見と心太朗は鎌田の元同僚の女性に会い、
意外な事実を知ることになる-

目次

おもな登場人物(敬称略)

出典:ラストマン-全盲の捜査官-最終回

主人公とそのバディ

皆実広見(福山雅治)※幼少期:柊木陽太
全盲のFBI特別捜査官。最後の切り札の意味で「ラストマン」と呼ばれる。

護道心太朗(大泉洋)※幼少期:正垣湊都
皆実のアテンドを命じられる。護道家の次男だが実は養子。

警視庁捜査一課

護道泉(永瀬廉)
心太朗の義理の甥。父から皆実の行動調査を命じられる。

佐久良円花(吉田羊)
捜査一課佐久良班主任で警部補。検挙数トップのチームを率いる。

今藤完治(今井朋彦)
係長。上層部からの指示で皆実の捜査を許す。

馬目吉春(松尾諭)
佐久良班の刑事。佐久良を捜査一課長にすることを目標にしている。

長谷川壮太(奥智哉)
佐久良班の刑事。捜査一課メンバー最年少。

人材交流企画室

吾妻ゆうき(今田美桜)
技術支援捜査官。過去に皆実に救われたことがある。

護道家の人々

護道京吾(上川隆也)※学生時代:宮下柚百
心太朗の義兄で泉の父。次期警察庁長官の最有力候補。

護道汐里(森口瑤子)
京吾の妻で泉の母。旧姓は弓塚。

護道清二(寺尾聰)※若い頃:奥野瑛太、41年前:西将輝
第21代警察庁長官。現在は海岸沿いの別荘で隠居中。

ASTRAL HOTEL TOKYO

難波望海(王林)
バトラー。実はアメリカのエージェントだった。

ゲスト出演

弓塚敏也(石橋蓮司)
京吾の岳父。与党幹事長を歴任した政界のドン。

山藤憲治(金田明夫)※41年前:若林時英
元警視庁捜査一課長。心太朗と佐久良の恩師。

池上隼人(渡辺哲)※41年前:関本柊
皆実誠と地上げを行っていた人物。南雲会の元幹部。

小林久恵(銀粉蝶)
かつて鎌田と勢津子の同僚だった女性。

41年前の関係者

皆実勢津子(相武紗季)※享年31
皆実の母親。かつて赤坂の料亭で働いており鎌田と恋仲だった。

皆実誠(要潤)※享年37
皆実の父親。弓塚・池上と組んで違法な地上げをしていた。

鎌田國士(津田健次郎)
心太朗の実父。41年前に事件を起こして千葉刑務所に服役中。

ラストマン-全盲の捜査官-最終回の感想

出典:ラストマン-全盲の捜査官-最終回

皆見と心太朗は正真正銘の兄弟

私のドラマ予想ははずれることが多いんですが、
ラストマンは当たっていました。

前回の感想で皆見と心太朗が兄弟だと書いたんですが、
本当にそうだったんですよ!

2人の生い立ちは本当に複雑で涙なしでは語れません。

千葉刑務所に服役中の鎌田國士は、
若い頃、赤坂の料亭で板前をしていました。

そこで仲居をしていた本庄勢津子と知り合います。

2人は互いに惹かれ合って恋に落ちるんですが、
運命のいたずらで引き裂かれてしまいました。

毎晩のように料亭に来ていた皆見誠が、
勢津子を見初めて妻にしたいと思ったんです。

勢津子は恋人の鎌田と駆け落ちしようとしますが、
鎌田は「他に好きな人ができた」とウソをつきます。

実は皆見誠との縁談は、
勢津子の親代わりである料亭の女将が進めていて、
破談にするのは難しかったんですよ。

昭和はいまのように自由が利かなかったですし、
皆見誠は裕福で権力者とも知り合いだったので、
料亭の女将は勢津子が幸せになると考えたんでしょう。

ところが、皆見誠には本妻がいたんです。
これにはドン引きしましたね。

勢津子は幸せになると思いきや、
皆見誠の本妻に家を追い出されてしまい、
生まれたばかりの広見を連れて、
食堂を開いた鎌田を頼ります。

いちどはケンカ別れしたものの、
勢津子のことをずっと想っていた鎌田は、
彼女を受け入れることにしました。

2人は仲良く食堂を切り盛りし、
1年後には心太朗も生まれましたが、
勢津子が心臓弁膜症であることが判明します。

鎌田は必死になって金策に走りますが、
高額な治療費を集めることができません。

そんな時、勢津子の居場所を突き止めた、
皆見誠がやってきます。

皆見誠は本妻との離婚が成立したので、
改めて勢津子を妻にしたいと思ってました。

あまりにも身勝手な話なので、
当然、鎌田は皆見誠の申し出を断ります。

皆見誠は権力者だけでなく、
暴力団の連中ともつるんでいたので、
鎌田の店に嫌がらせをしました。

鎌田は勢津子の健康を守るために、
泣く泣く彼女と別れる決断をします。

皆見誠は2人の子どものうち、
実子である広見だけは引き取りましたが、
心太朗は血がつながってないので、

鎌田のもとに置いて行きました。

こうして2人の兄弟は、
別々に暮らすことになってしまったんですよ。

41年前の元凶は皆見誠だった

皆見誠は毎晩のように料亭に行くほど、
贅沢な暮らしをしていたので、
勢津子は玉の輿に乗ったように見えました。

しかし、肝心の夫婦仲は冷え切っており、
皆見誠は放蕩三昧の生活だったんです。

さらに広見が「実子ではない」と思うようになりました。

鎌田に嫉妬していた皆見誠は勢津子と広見を殺害して、
その罪を鎌田になすりつけようと考えます。

皆見誠は勢津子に「広見は誰の子どもだ」と尋ねました。

勢津子が「鎌田の子」だと答えると、
皆見誠は躊躇なく彼女を刺したんです。

鎌田は目の前で最愛の女性を殺められ、
さらに広見まで命の危険にさらされたので、
なんとか助けようとしました。

その時、鎌田は広見と一緒に階段から落ちて、
気を失ってしまったんですが、
皆見誠は気絶していなかったんです。

真犯人は元警察庁長官の護道清二

41年前の事件では皆見誠も何者かに撲殺されているので、
真犯人の正体が気になりました。

実は護道清二だったんですよ。

皆見誠は警察の幹部である清二とも懇意にしており、
数々の悪事をもみ消してもらってました。

だから今回の殺人も帳消しにしたかったんですが、
清二は警察官の誇りからそれを拒否します。

逆ギレした皆見誠は清二が弓塚と組んで、
悪事を行っていたことを晒すと脅迫しました。

さらに目を覚ましかけた広見を刺そうとしたので、
清二はテーブルに会った灰皿で皆見誠を殴ります。

これだけなら正当防衛になりそうなんですが、
皆見誠の家には自分が関わった違法行為の資料があったので、
清二は屋敷に火を放ってしまいました。

広見と鎌田を玄関近くまで運び、皆見邸から帰ろうとすると、
巡回パトロールをしていた山藤に出くわします。

清二は警察手帳を見せると、山藤を必ず出世させると約束して、
その場を去って行きました。

近年稀に見る傑作ドラマ

41年前の真相は心太朗にとって、本当につらいものでしたね。

実の父の冤罪は証明されたのに、長年自分を育ててくれた養父が、
本当の殺人犯だったんですから。

しかも、自身の手で逮捕することになったとは・・・
運命はなんて残酷なんでしょう。

護道清二はもともと、
真っすぐで優しい人だったと思います。

皆見誠を殴ったのは、間違いなく正義の怒りですね。

しかし、彼は国家権力の闇に触れて、
狡猾な人間に変わって行きました。

護道家は代々、警察のトップを生み出している名家なので、
清二も自分の悪事を消去しなきゃいけなかったんです。

名誉と保身のために。

でも、心太朗・京吾・泉に注いだ愛情は、
決して嘘ではなかったと思います。

心太朗が小さい時に作った「肩叩き券」を、
ずっと大事に持っていましたし、
何も明らかにならなければ、警察を引退した好々爺でした。

第6話で清二の誕生パーティが開かれた時、
心太朗はスマートウォッチをプレゼントしましたが、
これが事件解決のカギになるとは驚きました。

最近のドラマの最終回は、
伏線回収が曖昧で消化不良な作品が多いんですが、
ラストマンはすべてが完璧で文句なしです。

無駄な登場人物もまったくいませんでした。
とくに津田健次郎さんの演技が素晴らしかったですね。

泉も無事に助かって、吾妻とご飯に行くことになりましたし、
若き当主の活躍で、護道家も再生して行くでしょう。

皆見はアメリカに帰国しましたが、
今度は心太朗がワシントンに行くとは、
なかなか面白いエンディングですね。

バトラーのお姉さんが、
アメリカのエージェントというのも笑えました。

続編を大いに期待します!

ラストマン-全盲の捜査官-最終回の公式ツイート

https://twitter.com/LASTMAN_tbs/status/1672971072260685829
あんのん君

歴史に「もしも」はないんだが、
皆見誠の横やりが入らなければ、
鎌田・勢津子・広見・心太朗の4人は、
平凡だけど仲良く暮らせたんだろうな。
なんだか俺も泣けてきたぞ。

ラストマン-全盲の捜査官-最終回の基本情報

出典:ラストマン-全盲の捜査官-最終回

本放送日:2021(令和5)年6月25日
脚本:黒岩勉
音楽:木村秀彬、mouse on the keys
演出:平野俊一
制作著作:TBSテレビ
視聴率:13.4%

あんのん君

最後まで読んでくれて、ありがとな。

岩松妙香

またのご訪問をお待ちしています。

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