妙香、ウルトラマンの敵は怪獣だけではないぞ。
意外な侵略者が人々を襲うこともあるんだ。
これまでにもたくさんの宇宙人が、
地球侵略を企んだからね。
でも、今回の敵はこちらの常識を覆すような、
とんでもない存在みたいだよ。
ウルトラマンアーク22話のあらすじ
ある日のこと。
ユウマは靴を蹴飛ばして「お天気占い」をしていた。
リンはSKIPの社用車を洗っていた。
事務所ではヒロシが爪を切り、
石堂がいつものようにコーヒーを飲んでいた。
リンは公用車についていたキズが、
いつの間にか消えていたという。
それは先日起こった怪獣災害の時のことで、
石堂が腕を負傷した案件だった。
しかし何故か、それがいつだったのかは思い出せない。
さらにこの頃は怪獣災害も全然なかった。
ヒロシは「このままではSKIPは解散だ」といい、
定年後には喫茶店を開業したいと言い出す。
そんななか、ユウマのお気に入りの傘がなくなった。
ユウマは懇意にしている雑貨店のおばちゃんに、
傘を売っているかと聞いたが、おばちゃんは困惑する。
SKIPのメンバー(敬称略)
飛世ユウマ(戸塚有輝)
主人公。SKIPの新人調査員で怪獣生物学が専門。
石堂シュウ(金田昇)
地球防衛隊宇宙科学局から派遣。宇宙生物学と物理学に詳しい。
夏目リン(水谷果穂)
天才プログラマーで機械工学担当。ユウマのお姉さん的存在。
伴ヒロシ(西興一郎)
SKIP星元市分所の所長。恐竜が好きで地質学の道に進んだ。
ユピー(CV:広瀬裕也)
リンが開発したAIロボット。分離して行動できる。
ウルトラ戦士
ウルトラマンアーク
オーブオリジンにどことなく似てるのと、
アークアイソードを使う時に、虹が輝くのが素敵ですね。
想像力を駆使して敵と戦います。
必殺技はアークファイナライザーです。
登場怪獣
楽園夢想人・白い仮面の男
ユウマの前に現れた不気味な男だ。
石膏で出来たような白い仮面をつけている。
ユウマの目の前でリンを、
さらに電話中の石堂まで消してしまった。
こいつの理想は人々の憂いのない、
「楽園」を作ることだったが、
そのために怪獣の存在を無かったものにしていた。
こういうタイプの敵がいちばん恐ろしいな・・・
楽園夢想遺構・柱
白い仮面の男は柱と呼んでいますが、
逆円錐型の浮遊物体です。
古代人が「楽園」を創るために製造したもので、
人々の憂いの原因を取り込む機能を持っています。
白い仮面の男は完璧な「楽園」を創るため、
怪獣や雨にまつわる記憶を消去します。
しかし、その過程でアークの存在が邪魔になり、
柱はアークと戦うことになりました。
ウルトラマンアーク22話「白い仮面の男」の感想
これは令和版の「ウルトラQ」
この話、オープニング曲が流れなければ、
「ウルトラマンアーク」ではなく、
違う番組だと思った人が多かったでしょうね。
セピア色の世界の中で淡々と進むストーリーは、
不気味な恐ろしさを含んでいましたが、
同時にとても懐かしいものでした。
何故なら、1966年に放送された「ウルトラQ」に、
驚くほど似ていたからなんです。
白い仮面の男が「楽園」を求める様は、
「ウルトラQ」の最終回「あけてくれ!」に出てきた、
SF小説家・友野とソックリでした。
彼らが探していたのは、
心を煩わせる「憂い」のない世界で、
友野は無限に下がるエレベーターを使い、
白い仮面の男は柱でそこに行こうとしました。
でも、失敗したんですよね。
だってアークの想像力の豊かさに比べれば、
あまりにも貧相で救いのないことですから。
古くからのことわざでは、
「憂いあれば喜びあり」といいますが、
様々な喜怒哀楽があるからこそ、
世界は面白いものなんです。
因みに、この話は「ウルトラセブン」43話の、
「第四惑星の悪夢」のオマージュでもありまして、
実相寺テイストを思わせるシーンが、
いくつも散りばめられています。
昭和の名作同士のケミストリーとは、
オールドファンにとっては嬉しい限りです。
これをキッカケに若い視聴者が、
「ウルトラQ」や「ウルトラセブン」にも、
興味を持ってくれると嬉しいですね。
完璧な理想などあり得ない
突然ですが、私が大好きなソシャゲは、
「茜さすセカイで君と詠う」です。
実はこのゲームに出てくる安倍晴明が、
主人公にこう問いかけるシーンがあるんですよ。
この世界は美しいと思いますか?
安倍晴明はある深刻な理由で闇落ちし、
自分がいる世界を「汚い」と思うようになったんです。
白い仮面の男は見た目こそ違いますが、
考えていることは安倍晴明に似ていると思いました。
人間の「憂い」というのは困ったもので、
付き合い方を間違えると、視界を激しく曇らせてしまいます。
つまり、世界が綺麗か汚いかを決めるのは、
見る人自身の心なんです。
白い仮面の男が絶望した理由は不明ですが、
名前も顔も捨てたくらいですから、
よほどの出来事があったんでしょう。
夢咲き鳥に出てきた芝アオイよりも、
重い現実を生きていたのかも知れません。
しかし、完璧な理想の世界なんて、
残念ながら、どこにも存在しないんです。
人間は愚かで儚い生物なので、
そういった虚構を本当にあると思い込みます。
ある意味「救いを求めること」ではあるんですが、
白い仮面の男のやり方は間違っていましたし、
あまりにも恐ろしいものでした。
飛世ユウマくん。
君の足元に何かあるかわかるか?
その下には川が流れている。
いや、流れていたというべきか。
川の上にコンクリートで蓋をした、
いわゆる暗渠(あんきょ)だよ。
川の存在を知る者は、もうほとんどいないがね。
そして、いずれ人々の記憶から完全に忘れ去られた時、
川そのものも消滅する。
丁度、雨が消えつつあるようにね。
生きてきた記憶を消去するというのは、
死ぬことに等しいですからね。
そうしたことで創られる「楽園」なんて、
地獄(ディストピア)じゃないですか。
「本当の楽園」というのは、
人それぞれの個性が光り輝き、
みんなが笑顔で暮らせる世界です。
自身の内にある闇に負けなければ、
きっと「本当の楽園」が見えるようになりますよ。
ウルトラマンアークの公式ポスト
来週の『ウルトラマンアーク』は!?
— ウルトラマンアーク公式 (@ultraman_series) December 14, 2024
予告 第23話「厄災三たび」
ユウマの体に謎のダメージが溜まり始めていた。そんな最中にまたも現れる宇宙獣はどこまでもユウマを追ってくる…。
最悪な状況下で固めるユウマの決意とは!?
↙YouTubeで再生https://t.co/PAkqfX5RRL#ウルトラマンアーク pic.twitter.com/EpcPWyCxTd
ウルトラマンアーク21話の基本情報
本放送日:2024(令和6)年12月14日
脚本担当:本田雅也
登場怪獣、宇宙人:白い仮面の男、柱
オープニングテーマ「arc jump’n to the sky」access
エンディングテーマ「ミチカケ」ARCANA PROJECT
監督:越知靖
最後まで読んでくれて、ありがとな。
またのご訪問をお待ちしています。