【ウルトラマンアーク】21話「夢咲き鳥」あらすじと感想。光の想像力と闇の想像力の対決

あんのん君

妙香、自分の願いをなんでも叶えてくれる、
アイテムが手に入ったらどうする?
俺は人間になれるようお願いしてみるが・・・

岩松妙香

時と場合によるかな。
でも、いまは現状に大きな不満はないから、
とくにお願いごとはないよ。

目次

【ウルトラマンアーク】21話「夢咲き鳥」のあらすじ

リンの高校時代の友人である芝アオイは、
綺羅星社という小さな編集プロダクションで、
記事を書く仕事をしていた。
上司の砂城はアオイに仕事を丸投げして、
取引先と外出ばかりしている。
アオイにはひとつの夢があった。
それはSF作家になることで、
高校時代から思い描いていたものだ。
だが、アオイの現実は仕事に追われ、
リア充の友だちをうらやんだり、
親のどうでもいい愚痴を聞く日々だった。
そんなある日のこと。
アオイは外で不思議な赤い球を発見する。

SKIPのメンバー(敬称略)

飛世ユウマ(戸塚有輝)
主人公。SKIPの新人調査員で怪獣生物学が専門。

石堂シュウ(金田昇)
地球防衛隊宇宙科学局から派遣。宇宙生物学と物理学に詳しい。

夏目リン(水谷果穂)
天才プログラマーで機械工学担当。ユウマのお姉さん的存在。

伴ヒロシ(西興一郎)
SKIP星元市分所の所長。恐竜が好きで地質学の道に進んだ。

ユピー(CV:広瀬裕也)
リンが開発したAIロボット。分離して行動できる。

ゲスト出演

芝アオイ(辻凪子)
リンの高校時代の友人。綺羅星社で記事を書いている。

砂城社長(チャンス大城)
アオイの上司。部下に仕事を丸投げして出かけてしまう。

協力参戦

ギヴァス(CV:星祐樹 )
アークのピンチに駆け付け、キングオブモンスと戦った。

登場怪獣(キングオブモンス、ドリちゃん)

別名:最強合体獣
身長:83メートル
体重 :82000トン
出身地:不明
スーツアクター:高橋舜

別名:夢咲き鳥怪獣
身長:60センチ~2.2メートル
体重:5~220キロ
出身地:綺羅星社(芝アオイの勤務先)
スーツアクター:新井宏幸(人間大時)

【ウルトラマンアーク】21話「夢咲き鳥」の感想

元ネタは初代マン11話のギャンゴでしょうか。

球体が人の想像力に合わせて姿を変えるというのは、
ビックリするくらい共通点がありますね。

でも、アオイが見つけた赤い球は、
ギャンゴと違って、ちょっと禍々しい感じがします。

だから、キングオブモンスになったのかも知れませんが、
アオイがストレスを限界までため込んでいたせいです。

人間、生きていれば実に様々なことがあります。
例を挙げていけばキリがありません。

  • 会社や学校でのハラスメントやいじめ
  • 家族や友人との不和
  • 住環境の悪化
  • 経済状況の悪化
  • 将来への不安
  • 健康管理の難しさ

アオイは仕事を丸投げする社長に嫌気がさし、
空気を読まずに結婚報告をする友だちをウザく思い、
さらに愚痴しか話さない親を鬱陶しいと感じていました。

その気持ちはよくわかります。

でも、日常のストレスだけで
世界をぶっ壊してしまえと願うのは、
お門違いもいいところです。

世の中にはアオイ以上に大変な問題を抱えながらも、
前を向いてがんばっている人が大勢います。


人は一人で生きてるわけじゃないので、
怒りを爆発させる前に冷静になってほしかったです。

もう少し尺がほしかった

今回のテーマなら、
2話に分けたほうが良かったかも知れません。

きっと「大人の事情」で1話に絞られたんでしょうが、
もう少しアオイの生活状況の掘り下げがあったら、
より彼女に共感できましたよ。

アオイが自分の間違いに気づいて、
改心するのも早すぎると思いました。

とはいえ、アークとギヴァスの共闘は、
見ごたえバツグンでカッコ良かったです!

赤い球の本当の願い

私的には物足りない話でしたが、
終盤の「赤い球のモノローグ」は秀逸でしたね。

私は物質文明の究極点。
望みを全て叶える存在。
私は存在するべきではなかった。
欲望には限りがないから。
願いをかけた多くの者が破滅して行く。
私はただ見ているしかなかった。

かれがどこで生まれ、
どこからやってきたのかは不明ですが、
この赤い球はおそらく、
具現化したアオイの「欲望」そのものなんでしょう。

だから彼女はこう言います。

そうか・・・
赤い球は友だちなんかじゃない。
あれは私自身なんだ。

夢というと聞こえがいいですが、
要は人間の欲望です。

それはコントロール次第で自分を高めるものにもなり、
逆に破滅させるものにもなってしまいます。

アオイはストレス耐性に弱く、
自分の感情をコントロールするのも下手だったので、
とんでもないものを生み出してしまったわけです。

それをSF小説という創作に生かせば、
上手く行くと思うんですけどね。

赤い球の本当の願いは「自身の消滅」でしたが、
アオイが本来の自分を取り戻したから、
もう存在する必要がなくなったんですよ。

実体化したドリちゃんはいなくなりましたが、
今後はアオイの作品の中で生き続けると思います。

ラストシーンでドリちゃんの鳴き声が聞こえたのは、
ブレーザー8話と同じでした。

【ウルトラマンアーク】21話「夢咲き鳥」の基本情報

  • 本放送日:2024(令和6)年12月7日
  • 脚本担当:中野貴雄
  • 登場怪獣、宇宙人:キングオブモンス、ドリちゃん
  • オープニングテーマ「arc jump’n to the sky」access
  • エンディングテーマ「ミチカケ」ARCANA PROJECT
  • 監督:秋武裕介
あんのん君

最後まで読んでくれて、ありがとな。

岩松妙香

またのご訪問をお待ちしています。

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