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【ウルトラマンデッカー】20話「らごんさま」あらすじと感想。老女の孤独を救ったイチカ

出典:ウルトラマンデッカー20話

こんにちは。岩松妙香(@annon_0211)です。

月日が経つのは早いもので、

2022年もあと20日ほどで終わりになります。

そのせいか、最近はプライベートが忙しく、

ブログを書く時間の確保が難しくなってしまいました。

デッカーの感想が周回遅れになっていますが、

どうか温かい目で見てください。

今回は海底原人ラゴンにまつわる話でした。

いつもとは違った雰囲気ですが、

過去のエピソードにも負けない神回だったと思います。

前回の感想はこちら

目次

おもな登場人物(敬称略)

出典:ウルトラマンデッカー20

主人公とGUTS-SELECTのメンバー

アスミ・カナタ(松本大輝)

元は老舗せんべい屋の看板息子。ウルトラマンデッカーに変身する。

キリノ・イチカ(村山優香)

カナタの同期。宇宙開発の仕事をする夢を持つ。

リュウモン・ソウマ(大地伸永)

カナタの同期。非常にストイックな性格。

カイザキ・サワ(宮澤佐江)

GUTS-SELECTの副隊長。ナースデッセイ号の操舵手。

ムラホシ・タイジ(黄川田雅哉)

GUTS-SELECTの隊長。元はTPU訓練校の校長だった。

HANE2(CV:土田大)

通称ハネジロー。ガッツホークを無人操縦する。

ゲスト出演

浦澤ナギ(演:竜のり子)

ワダツミシティに住む郷土史家。らごんさまに詳しい人物。

少女時代のナギ(演:野田あかり)

らごんさまと交流していたが、ある理由で引き離される。

登場怪獣

海底原人ラゴン

出典:ウルトラマンデッカー20話

ワダツミシティの土地神
身長:50メートル
重さ:2万トン
出身地:オセアニアの深海(だと思われる)
得意技:口から吐く白色光線
スーツアクター:岡部暁

海生爬虫類と類人猿の中間と考えられる生物だ。
ワダツミシティでは古くから、
海の幸と漁業の安全を守ってくれる神として、
「らごんさま」と呼ばれて信仰されていた。
だが、70年ほど前に「海女の岩戸」に封印され、
大地震がキッカケで荒神様となった。
最後は友人だったナギに別れを告げて、海の底に消えて行った。

ウルトラマンデッカー20話のあらすじ

出典:ウルトラマンデッカー20話

怪物に襲われた住民

ある日のこと。

ワダツミシティの民家に、

見たこともない怪物が出現し、

眠っていた住民を襲撃しました。

連絡を受けたGUTS-SELECTは、

イチカとカイザキ副隊長が現場に向かわせます。

イチカは証拠となる粘液を採取しました。

成分分析をして、

怪物の正体を知るためです。

ワダツミシティの「らごんさま」

ワダツミシティは青海湾の内陸に位置する地方都市でした。

かつては「ワダツミ村」と呼ばれ、

貧しい漁村だったといいます。

およそ200年前の干拓で海が埋め立てられ、

それから近代都市に発展したんです。

イチカとカイザキ副隊長は市の職員に案内されて。

ワダツミシティの山道を歩きました。

2人は途中でお札の貼られた石を発見します。

市の職員はそれを「らごんさま」だといい、

厄除けみたいなものだと説明しました。

「らごんさま」には不思議なことに、

現場で発見されたのと同じ粘液が付着しています。

カイザキ副隊長は「らごんさま」に詳しい人に会って、

事件の手がかりを知りたいと思いました。

ナギが語る「らごんさま」の言い伝え

イチカとカイザキ副隊長は、

郷土史家の浦澤ナギという女性を訪ねます。

博識なナギはワダツミシティの文化が、

海を通してオセアニアまでつながっていたと言いました。

「ワダツミ村」は海に向かって開かれた所でした。

そして昔は「らごんさま」のためのお祭りがあり、

奉納の舞をおさめたことがあったんです。

その舞は「らごん踊り」と呼ばれ、

渦間山にある「海女の岩戸」の前で行われたといいます。

「海女の岩戸」には大きな石舞台があり、

その付近ではときどき神隠しがあると浦澤ナギは言いました。

話を聞いていたイチカは、

窓に妙な子供の影をみつけます。

浦澤ナギは「それはらごんさまかもしれないね」といいました。

心が綺麗で若くて美しい娘の前に、

「らごんさま」は現れるらしいんです。

カイザキ副隊長は少し気を悪くしたのか、

「海女の岩戸」の調査に出かけました。

イチカは浦澤家にある資料をスキャンします。

撤去予定の「海女の岩戸」

「海女の岩戸」にいる市の職員は、

先日の地滑りで地盤が緩んだので、

近々撤去予定だとカイザキ副隊長にいいました。

そこにも事件現場と同じ粘液がありました。

イチカは浦澤ナギと話し込んでいましたが、

白い砂浜で桜貝を拾ったと聞いて不思議に思います。

「ワダツミ村」に海があったのは、

200年以上も前のことだからです。

「海女の岩戸」の周辺では、

重力波が異常な数値を示していました。

カイザキ副隊長はハネジローから粘液の分析結果を聞いて、

世界中で古くから語られている半人半魚の話を思い出します。

そして・・・

謎の怪物に襲われていた人たちは、

建設会社や市の公共工事担当者だったのでした。

ウルトラマンデッカー20話「らごんさま」の感想

出典:ウルトラマンデッカー20話

イチカはナギの茶飲み友だちになる

ウルトラシリーズには幼い子供と怪獣が、

心を通わせる話がよくあります。

このブログの記事では、

ウルトラQ12話とウルトラマン15話ですね。

どちらも少年と怪獣との交流を描いたものですが、

今回は少女に視点を当てたのが斬新です。

でも、残念なことに、

異種族同士の交流は悲劇的な結末が多いんですよ。

ウルトラQの三郎とラルゲユウスも、

ウルトラマンのムシバ少年とガヴァドンも、

最後はお別れすることになってしまいました。

ナギと「らごんさま」も同じで、

せっかく友だちになれたのに、

羅権衆の手によって2人は引き離され、

「らごんさま」は「海女の岩戸」に封印されます。

”らごんさまはこの時代にいてはいけない”

今から70年ほど前というと1950年代ですが、

戦後から高度成長期に向かう頃だったので、

古い時代の信仰から脱却する必要があったんでしょう。

劇中では描かれませんでしたが、

政治的な圧力があったような気がします。

でも、ひとつ疑問に思ったのは、

「らごんさま」は「海女の岩戸」に封印される時、

まったく抵抗はしなかったのかということです。

デッカーを苦戦させたほどの力を持つんですから、

本気になればナギと一緒に、

遠い海まで逃げることもできたでしょう。

そうしなかったのは、

「らごんさま」がもともと温厚な種族であることと、

抵抗すればナギが危険な目に遭うと思ったからです。

しかし、ナギにとっては本当に哀しい出来事でした。

彼女は「らごんさま」に会って謝りたいと、

70年も思い続けてきたんですよ。

大切な友だちを守れなかった後悔で、

ずっと苦しんできたんです。

そんな彼女を救ったのは、

「まっすぐの天才」キリノ・イチカでした。

純真な心を持つ彼女には、

幼い日のナギと「らごんさま」が、

楽しそうに遊ぶ姿が見えていたんです。

イチカはスフィアの影響で、

大好きな仲間と離れ離れになったので、

ナギの気持ちがよくわかりました。

彼女は常世の国に行こうとするナギを命がけで救い、

その心に寄り添ったんですよ。

私の好きな隠れ名曲「誕生物語」に、

このようなフレーズがあります。

泣かないで 泣かないで
人は別れても
だいじょうぶ だいじょうぶ
人はめぐり会う
愛を知って生まれ変わる

引用元:誕生物語2コーラス目の歌詞(歌・平井菜水より)

ナギは「らごんさま」とお別れすることになりましたが、

イチカという茶飲み友だちを得ることができました。

ずっと孤独を抱えて生きて来た彼女は、

やっと幸せになったんですよ。

お茶菓子は明日見屋名物の宇宙せんべいでしょうね。

アガムスを救うヒントは「希望」

今回はイチカが主人公の立ち位置でしたが、

デッカーもいいところで活躍しました。

深い水の底から、

ミラクルタイプでイチカとナギを助けたんです。

デッカーミラクルタイプはこれまでにも、

エレキングのエリーやカルミラ、

アサカゲ博士だったアガムスを助けたことがあります。

私はデッカーの3つの力の中で、

ミラクルタイプがいちばん好きです。

誰かを救うというのは、

いちばんカッコいいことだと思うからです。

デッカーはひとつの時代に一人と言われていますが、

その意味は「光」もしくは「希望」ではないでしょうか。

アガムスは「光が目障り」だと言っていましたが、

そういう人間こそ、内心では助けを求めているんですよね。

イチカが後先も考えずに「海女の岩戸」に飛び込み、

ナギを助けようとした行動は、

アガムスを救う上で大きなヒントになると思います。

よろしければ「らごんさま」の別エピソードもどうぞ

ウルトラマンデッカー20話の基本情報

出典:ウルトラマンデッカー20話

  • 本放送日:2022(令和4)年12月3日
  • 脚本:中野貴雄
  • 監督:田口清隆
  • 登場怪獣:ラゴン
  • オープニングテーマ:Wake Up Decker!(歌・SCREEN mode)
  • エンディングテーマ:ヒカリカナタ(歌・影山ヒロノブ)

最後まで読んでくれて、ありがとな。

またのご訪問をお待ちしています。

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