妙香、マナカ・ケンゴはなんで、
闇の巨人のカルミラにこだわるんだろう?
トリガーはもともと、
闇の巨人の仲間だったからね。
それに、ケンゴは分け隔てなく、
みんなを笑顔にするのが夢なんだよ。
おもな登場人物(敬称略)
出典:ウルトラマンデッカー8話
主人公とGUTS-SELECTのメンバー
アスミ・カナタ(松本大輝)
元は老舗せんべい屋の看板息子。ウルトラマンデッカーに変身する。
キリノ・イチカ(村山優香)
カナタの同期。宇宙開発の仕事をする夢を持つ。
リュウモン・ソウマ(大地伸永)
カナタの同期。非常にストイックな性格。
カイザキ・サワ(宮澤佐江)
新生GUTS-SELECTの副隊長。ナースデッセイ号の操舵手。
ムラホシ・タイジ(黄川田雅哉)
新生GUTS-SELECTの隊長。元はTPU訓練校の校長だった。
HANE2(CV:土田大)
通称ハネジロー。ガッツホークを無人操縦する。
ゲスト出演
マナカ・ケンゴ(寺坂頼我)
火星在住の植物学者。ウルトラマントリガーに変身する。
シズマ・ユナ(豊田ルナ)
シズマ財団会長の娘。父親の秘書をしている。
声の出演
カルミラ(CV:上坂すみれ)
かつてトリガーと戦った闇の巨人。メガロゾーアの体内にいた。
登場怪獣
邪神スフィアメガロゾーア
かつてトリガーによって倒されたが、
闇がスフィアの力を利用して再生したんだ。
体内にカルミラを取り込んでいたため、
トリガーは一時、攻撃をためらってしまった。
超古代植物ギジェラン
10年前にメガロゾーアが撃破された時に、
この植物の「種の化石」が飛び散りました。
スフィアの影響で復活したんですが、
わずか半日で巨大化するなど、急激に成長します。
花粉には快楽物質が含まれており、
吸った人は「理想の世界」にいる夢を見てしまいます。
ウルトラマンデッカー8話のあらすじ
出典:ウルトラマンデッカー8話
ケンゴが戦う理由は人々の笑顔
市街地の道端にピンク色の美しい花が咲きました。
花からは金色の花粉が出てきます。
歩いていた市民たちは、
その花粉を吸うと笑いながら倒れてしまいました。
ナースデッセイ号ではカナタが深刻な顔をしています。
スフィアメガロゾーアと戦っていて、あと少しで勝てそうだったのに、
トリガーが攻撃をやめてしまったからです。
ケンゴはカナタにその理由を語ります。
10年前、みんなを笑顔にしたくて、
ケンゴは初代GUTS-SELECTに入隊しましたが、
たったひとりだけ笑顔にできない人がいました。
闇の巨人・カルミラでした。
カナタはそれを聞くと、
「闇の巨人は俺たちの敵じゃないですか」と言いました。
ケンゴはみんなを笑顔にする。それが僕の夢見る未来だからと、
自らのポリシーを語ります。
ケンゴの言葉は間違っていないので、
カナタは何も言えなくなってしまいました。
カナタが見た夢
GUTS-SELECTのメンバーは事件現場に向かいます。
ケンゴは道端に咲いていた花が、
手塩にかけて育てたルルイエにそっくりなので、
驚いてしまいました。
カナタは花をのぞき込みます。
花からは金色の花粉が出てきて、
吸い込んだカナタは眠ってしまったんです。
カナタは夢を見ました。
「明日見屋」では祖父が引退し、
カナタが新しい店主になっています。
店は以前よりも大繁盛で、
新生GUTS-SELECTのメンバーが、
せんべいを大人買いしていました。
カナタはケンゴに「戦う理由」を聞かれたのを思い出します。
それはせんべいを売ることではありません。
カナタはせんべいをほしがるメンバーに、
「自分だけの答えが見つかるまで待ってて」と言いました。
気がついたカナタは、
ナースデッセイ号の医務室にいました。
ルルイエにそっくりな花
カナタが司令室に入ると、
メインモニターに巨大化した花が映っています。
イチカは「たった半日でここまで成長した」といいました。
植物学者のケンゴは花の特性について語ります。
花の花粉には快楽物質が含まれていて、
吸い込んだ人を催眠状態にしてしまい、
「理想の世界」にいると錯覚させると・・・
ムラホシ隊長は「花粉で虜にさせ、
自分を守らせる植物ですか」と言います。
カナタが目を覚ますことができたのは、
吸い込んだ花粉の量が少なかったことと、
夜になって効果が弱まったからだと考えられました。
ケンゴは悲しげな顔でモニターを見つめながら、
「あれはルルイエ。僕が作った花です」といいます。
ムラホシ隊長とカナタはビックリしました。
そこへ鉢植えを抱えたシズマ・ユナがやってきて、
「マナカさんのルルイエはここにあります」と言いました。
ギジェラン殲滅作戦
ユナは父のミツクニが超古代文明の研究者であると語り、
謎の花の正体について説明します。
それはギジェランといって、
カルミラがメガロゾーアに変化した時に、
偶然に取り込んだ「種の化石」が、
スフィアによって発芽したものでした。
ケンゴはルルイエとギジェランが似ている理由について、
ユナに尋ねようとしましたが、
緊急を知らせるアラームが鳴ってしまいました。
ギジェランがとんでもないスピードで成長していたんです。
早く退治しなければなりませんでしたが、
表面を攻撃しただけでは、
残った根からまた発芽してしまいます。
ユナはその対策も準備していました。
超古代植物用に調整した除草剤を用意しており、
3時間後には適量をナースデッセイ号に搭載できるといいます。
GUTS-SELECTはギジェラン殲滅作戦を開始しました。
勝負は再び花粉を飛ばす日の出までです。
この作戦にはケンゴとユナも参加しました。
作戦は順調に進み、
除草剤の効果でギジェランはしおれて行きます。
リュウモンたちが市民の避難誘導を終えたので、
ムラホシ隊長はネオマキシマナースキャノンを発射しました。
しかし、ギジェランを守るように、
スフィアメガロゾーアが現れてしまうのでした。
ウルトラマンデッカー8話「光と闇、ふたたび」の感想
出典:ウルトラマンデッカー8話
過去の名作のオマージュ
この話、控えめに言って神回でした。
ウルトラQを意識していたのもいいですね。
どちらも元ネタはかなり怖く、
「あけてくれ!」にいたっては救いのない結末になっています。
デッカーでは催眠状態になった人々が元に戻って良かったです。
またギジェランは、
ウルトラマンティガに出てくる巨大植物と性質が似ているので、
同じ存在であると考えられます。
ルルイエとギジェランがそっくりだったのは、
ケンゴの超古代の記憶と関係がありました。
実はギジェランの花粉には、
薬の効果があって、超古代の人々に使われていたんです。
そこでケンゴは無意識のうちに、
笑顔とギジェランの花を結びつけてしまい、
ルルイエはギジェランそっくりに育ちました。
ルルイエはちゃんとした花で、まったくの無害だったんです。
ケンゴが愛情いっぱいにお世話したんですから、
おかしくなるはずがないですよ。
ギジェランが巨大化して怪獣になったのは、
メガロゾーアの邪気に影響されたからなんでしょうね。
そう考えると、ちょっと気の毒な気がします。
カルミラが味方になった!
ケンゴはカルミラを笑顔にできなかったことを、
ずっと悔やんでいました。
でも、10年前にメガロゾーアを倒した時、
カルミラは光の温かさをわかっていたんですよ。
彼女の闇は種族としての闇であって、
根っからの悪ではありません。
ケンゴが彼女の闇を否定しなかったのは、
自身が光であり闇、ウルトラマンであり人間だからでした。
そして彼は何よりも、
「みんな笑顔にする世界」を作りたかったんです。
カルミラを攻撃しなかったケンゴに、
疑問を持っていたカナタは、
真剣に戦うトリガーの姿を見て、覚悟が決まりました。
俺はまだ戦いの先に何があるのかも、
引用元:ウルトラマンデッカー8話(アスミ・カナタのセリフ)
何をやるべきなのかも、
本当のとこ、 なんもわかんねえけど、
今は、これが俺のやりたいことだ!
デッカーはミラクルタイプにチェンジして、
カルミラの救出にとりかかります。
それに呼応してユナもユザレの力を使いました。
ついにカルミラは、
スフィアメガロゾーアの呪縛から解放され、
トリガーと10年振りの再会を果たしたんです。
あんたは最後まで闇を否定しなかった。
引用元:ウルトラマンデッカー8話(カルミラのセリフ)
それに・・・言っただろう?
たまには温かい光ってのも、悪くないってね。
カルミラは「さあ、情熱的に行くよ!」といって、
トリガーとデッカーに加勢したんですよ。
ヴィランが改心して戦う話は胸アツですね。
私はカルミラの大ファンなので、感激して涙が出てきました。
スフィアメガロゾーアを倒すには、光と闇の力が必要だったので、
カルミラの助勢は最適解でした。
かくしてスフィアメガロゾーアは消滅し、
平穏な朝が訪れます。
ケンゴはユザレから授かった剣とカードをカナタに手渡しました。
出典:ウルトラマンデッカー8話
ウルトラデュアルソードは2人の友情の剣でもあります。
デッカーがスフィアの脅威から地球を守るためと
カナタの答えが見つかるまで、預けておくんですね。
ケンゴは故郷の火星に帰ることになりましたが、
そこにカルミラがやってきます。
マナカ・ケンゴ。
引用元:ウルトラマンデッカー8話(カルミラのセリフ)
バリアの外まで便乗させてもらうよ。
こいつらと一緒に、私たちの場所も探さないとね。
そう言った彼女の表情は穏やかに笑っていました。
両手にはダーゴンとヒュドラムの魂がありましたが、
今度は彼らが笑顔になる番ですね。
カルミラたち3人が新しい仲間になってくれれば、
カナタも心強いのではないでしょうか。
ウルトラマンデッカー8話の基本情報
出典:ウルトラマンデッカー8話
本放送日:2022(令和4)年9月3日
脚本:ハヤシナオキ
監督:坂本浩一
登場怪獣:スフィアメガロゾーア、ギジェラン
オープニングテーマ:Wake Up Decker!(歌・SCREEN mode)
エンディングテーマ:カナタトオク(歌・影山ヒロノブ)
最後まで読んでくれて、ありがとな。
またのご訪問をお待ちしています